柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

紐帯

2012-03-11 08:57:33 | Weblog
大震災大津波から一年です。一週前からどのTV局も新聞も特集です、特番です、哀悼追悼モードです。そして頑張ろう、負けるな、みんなで行くぞ!の青春スポ根モード。最後はどこもかしこも絆、きすな、キズナ。もう結構。現場ももう要らないでしょうそんな口先だけの偽善は。実害のない者達、人ごととして道徳心豊かな人格者然としていればいい高みの見物者達の自己満足に過ぎぬこの手のお定まりには食傷を通り越して嫌悪でしょうね。それでも知らん顔できないから、私達も心を傷めてますと言わねば居心地が悪いのでしょうし、そう言わねば市民団体かクレーマーか知りませんが、そういう向きから矢の批判が多く飛んでくるんでしょう。そちらばかりを怖れてる。こっちもバカです。もう偽善は止めましょうよ。そう言えばいいことですけれどね。でもどこまでが偽善で・・なんてまたバカな議論になりましょう、そこをびしっと線を引けるトップがいるかどうかの問題になります。一年も経てば、もちろんいつまでも悲しいでしょうがあとは忘れるしかないことです、人は普通の暮らしに戻っています、そこを他人が余計なお節介で、もっと正確に言えば、覗き見趣味で、何とか忘れようとしているのに無理やりに思い出させてその涙を見てこっちも可哀想な気分になりたいという芝居でも見ている気分を楽しんでいるんですから。いい加減にしろ!もっとも敵もサルものひっかく者です、お涙頂戴をひとしきりやった後は行政批判です。これやれば済むと思ってます。口開けてボヤーっと見ている他人どもを可哀想だねぇから何とかしてやれよ!との怒りに誘導します。何とも安易で人をバカにしています。現況を報道する意義は大きいでしょう。どこまで復興してどこまで人は立ち直っているのか、それをそのままに報道する、それをそのままに見る知る意義はとても大きいです。こんな偏屈者でもそう思ってます。が、です。昨日の昼さだまさしがNHKの特集でわかったように言ってました、日本人は他人事のように思い過ぎてる、自分達の国のこととわかってない、思ってないと憤ってました。法律や決まりの壁が高すぎるとも言ってましたか。ふうむ、いまさらお前が言わずとも皆わかってるそのくらいのことは。それを偽善と言うのだ。知らん顔しているのが一番と思います。風評が風評がと言い募るから被害が大きくなるんです。これが人の社会ですから。被害を受けた人達に任せたらいいんです。金は出すけど口は出さぬ。敗戦からの復興、広島長崎の復興はそうやってなされてきたのです。地の者だから真剣に立ち直せる。こんな時に有識者とやら専門家とやらは害するだけです。昭和天皇が崩御された時を彷彿とさせるようなTVの横並び。自分だけが異端になりたくないという媚び。うんざりです。本当に胸の悪いこと。現場の人達に任せればいいんです。要らぬ手出しをするな、です。そう思います。
コメント
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