柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

正義

2010-08-21 08:16:40 | Weblog
東京で104歳で生きているはずの婆様が実は10年以上前に死んでいた、64歳長男は砕いた骨をリュックサックに入れて置いていたという事件です。猟奇事件のように書きたてて好奇心を煽ってます。金がなくて葬式出せずにそのままにしていた、そうです。白骨化するまで置いていた。途中酷い腐乱臭だったでしょうにね。もっともそういうのを厭うのは葬式出せる火葬に付せる人の感想です、そうするしか仕方のない人にとっては臭いもくそもないわけです、他人にバレなければいいがな、だけでしょう。途中老齢福祉年金など120万を受け取っていたそうです。詐取、死体遺棄、ですか。誰が悪いか。マスコミは犯人探しです。もちろんちゃんと届けなかったこの長男が「常識外れ」なのです、悪いのはこの男だけです。金が無かろうが何だろうがそういう届けをするのが社会人の、この社会に生きる者のルールですから。でもそこで終わらないのが正義の味方の役目です。葬式を出せないほどの貧困は誰の所為だ?と責めます。ここまで放置した行政の怠慢はどうなってる?ついさっき見たワイドショーの女コメンテイターは得々と言ってました、民生委員には調べ上げるだけの権限はない、だからもっと行政が主導して・・云々。はいはい。いいねぇその程度の発言でお金もらえて。そういう方向に話を進めるなら、死んだ者探すより、生きてる子供たちを救う方がうんと優先されるべきです。虐待親たちをふん捕まえろ!この問題の方がうんと深刻な筈ですが、正義の味方さんは行政よしっかりしろ!で終わりですから。論点すり替えるならすり替えるで一つ一つをちゃんと処理していきなさいよ。そう思うこと、しきりです。
 熱中症で死ぬ人に対しても同じ色付けです。朝日は大見出しで、熱中症死 孤立 熱死 貧困 76歳電気ガス解約 生活保護なし と書きます。ふうむ。特殊な例ですね。何度も書いてますが、クーラーがすっかり一般家庭に普及したから、TVも新聞もクーラーを使えと書きます。書けるのでしょう。平等とか公平とかの水準をどこに置いてるのでしょうね。どうして助けなかったんだ?という論調です、一億総正義の味方です。何でもかんでも行政の所為にする。行政に助けてもらいたいならそういう態度でいなさいね、ということです。当然です。歯向かうなら、要らぬというなら最後までそうやっていなさい。そういうもんでしょうにね。行政は周知徹底するばかりのことです。誰かの所為にしよう、それで事を済ませようという、これも左翼思想の典型です。自分では何もしない。ですね。言いたい放題言うだけ。この野郎!
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皮肉

2010-08-20 08:09:31 | Weblog
鳩山さんの会合に小沢さんが出て行ったとのニュース、新聞には満面の笑みの小沢さんを囲んで(どう撮るかで見え方は変わるんでしょうが)鳩山さん、横に輿石さん、後ろに鳩山夫人です。毎日は小沢氏求心力維持へ瀬戸際、と見出しを打ちますが、ここもどう見るかですわね。鳩山さん本人にまだ色気があるのか。小沢さんは鳩山グループの票を獲りに行ったのでしょうが、瀬戸際なんてニュアンスじゃなくて、俺につけ、すれば厚遇するなんて話でいいわけですよね。菅さんに勝てるのは小沢さんしかいないじゃないですか。もちろん人で選ぶんじゃないという理屈で、菅ー反菅の図式なのでしょうから(現在の権力者は菅さんです、一応)、小沢ー嫌小沢抗争はひとまず措けです。裏で操るには菅さん以外を首相にする、というか、今菅さんをてなづけるより叩き潰した方が権勢を強化できますからね。自分が立ってわざわざにマスコミの好餌になるより、誰かにやらす(鳩山さんのように)方が得策だろうとは素人でもわかることです。こうやって揺さぶる。菅さんを揺する。再び三たびの短命内閣ですか。
 辞書を繰るとこうこう定義してあるが、というのは文章書く時の定石の一つですが、産経抄が広辞苑を引くのを面白く思いました。広辞苑は国語辞典の大スタンダードです、それはそれでいいのですが、天下の岩波の作成です、あちらこちらに左翼的表現が見られます。そういうことを叩くのが産経新聞なのですが、こういう図式でまず見てしまう私のごとき凡草には、何の皮肉も含まれずに素直に「広辞苑によると」と書くところ面白いと思ってしまうのでした。
 本人の意思を確認できぬままに家族の許諾だけで臓器摘出できる法律に変わってから、ポンポンと二例続きました。コーディネーターの広報のトップがおばさんで、続けての露出です。プライバシーがどうのこうので、今回の例は18歳以上なんて曖昧、原病も公表されません。脳死になる原病は限られてます、隠すようなことではないですが、まさか医療ミス(過誤)によるものではないでしょうね、という妙な勘繰りを呼びます。何故隠すのでしょうか。プライバシーやら個人情報保護法やらを盾にしていたのでは法律改正の意味がなくなります。そして昔から言われていることですが、臓器を運ぶものものしい映像を見ながら、病人運ぶのはえっちらおっちら救急車なのに、臓器持っていくのはセスナのヘリコプターのじゃ、という皮肉。病人を怪我人をヘリコプターで早く運べば脳死にならなくて済むんじゃないのか?という皮肉です。今回も仰々しい映像見ながら思いました。どっちが大事なんだ?どんなことでもそうなんですけれど。
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猛暑

2010-08-19 08:10:56 | Weblog
当地柳井もとうとう「体温」気温を記録しました。確かに昨昼往診に出た時の暑さは「こりゃ酷い」と思ってましたが、36.5℃ですって、びっくり。当地の「公式」気温がどこで測られているのか、そういえば知らず、そう思うととても興味のわくことなのでしたが、昔の学校にはどこにでもあった百葉箱で、つまり風通しのいい箱の中の気温なのでしょう、もとよりアスファルトの上とか、グラウンドの上とかとは違うものとは知りつつ、どうなってんの?ではあります。昔の記憶は美しく、自分勝手に作り直されてますから、昔はこんなに暑くなかったよねというのも実はいい加減な話で、30℃を超える日はいくらもあったはず、記録の上では35℃を超えるような気温は少なかったんでしょうが、外で体感するこの暑さにそれほどの差があったかどうかは定かではないです。盆過ぎたら涼風が立って・・なんて目を細めて言いますが、そんなことなかったですよね。9月いっぱい暑い、下手したら10月になっても30℃超える暑い日はあったんです。これはクーラーが普及する前の話です、外因による「地球温暖化」などない頃です。マスコミの悪い癖で、面白がって煽りに煽る。日本中が40℃超えるのを待ってるような、どんどん人が死ぬのを待っているような物言いです。熱中症患者ばかりを作りあげる、これだけTVや新聞で叫ばれると医療現場もきっと、まずは症状より環境で診断してしまうのでしょうね。年寄りがぐったりしていたらまずは熱中症、という具合。熱中症三万人なんて見出しが新聞に躍ってますが、ホンマかいな?クーラーつけっぱなしで寝ると体に毒ですよなんて学者はしたり顔で言ってたものですが、最近は違いますよ、年寄りや子供はクーラーのないところにいることが体に毒だ、クーラーかけて寝ないと毒だと言いますから。ったく。先にも書いたことですが、こういう物言いが出てくるのはそれだけ一般家庭にクーラーが行き届いたという事実なんでしょうし、それはつまりクーラーのない住居が「例外」としてはねられていく(除外されていく)という現実です。クーラーのない家(つまり貧しい)で老人が死んだと、ここぞとばかりにマスコミは正義の味方ぶって報道します。社会問題にすり替えようとする意図が見え見えです。夏は暑いんです。どこ行っても暑いんです。暑い時に暑い暑い言うな!そうやって凌いでいくしかないんですがね。違いますか。
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示威

2010-08-18 08:09:06 | Weblog
世界の王、そういう呼称です、ソフトバンク球団の偉いさんなのですがそちらより「世界の王」です、その王さんのお母さんが亡くなったと全国ニュースです、108歳だったそうです。王さんが70歳です、38歳の時の子ですか、子だくさんが普通の当時は珍しいことではなかったのでしょうが。756号の世界新記録時の映像が流れます、ヤクルトの鈴木もいつも引っ張り出されて痛し痒しですかね。新聞もベタ記事扱いしません、さすがは世界の王です。茶寿という呼称も久しぶりに見ました。喜寿米寿傘寿白寿そして茶寿です。その前に還暦古稀、論語によればさらにその前に而立、不惑、知命、耳順です。それぞれ何歳の呼称かご存知ですか。私はこういうのが大好きで直ぐに調べる気質です。何とか寿はすべてトンチですからこれも面白いことです。ちなみに茶寿は108歳です。漢字を分解するのです、上から十が二つ、八十ときて下に八。20+80+8で108です。合掌。
 中国の軍事力拡大計画が発表されて新聞は驚いてます。空母、原子力潜水艦、大陸間弾道ミサイルを増やすんだそうです。何が目的なのか。そんなに拡充してどうするつもりなのか。アジアの平和均衡、ひいては世界の平和の均衡、つまりは軍事力の均衡です、を壊してもらっては困る、という論調ばかりです。中国を非難するものですが、それは言外に丸腰日本の不安、不安定さを匂わせます、だから日本もきちんと武装せよなんて論は絶対載りませんが。何が目的かって、米露に対する示威行動に違いありません。軍事力による覇権を目指しているのです、明らかです。核を持ち、具体的な火力兵力を増強し、経済力をつけて行けば世界一等国です、米露に比肩できます。それが目的です。アメリカに倣っているだけです。腕力の強い乱暴者を抑えるには力ではダメだ、理を通して心に近づかねば、というのが世の有識者たちの守る正論ですが、言うこと聞かぬ奴にはどうするか。見る見るマッチョになって、あちこちでドタバタ示威行為を繰り返している奴にどう対するか。小さな犬よろしく外からキャンキャン騒ぎたてるしか今はないのでしょうが、それでいいんでしょうかね。どう思われます?
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思込

2010-08-17 08:15:00 | Weblog
カーリングブームの火付け役、立役者だった本橋麻里がチーム青森を離れて新たに、北海道にチームを作るそうです。TVが一大事のように報道します。見ている方は芸能人見ているような感覚ですから、ピンで普通の格好(ユニフォームじゃなくて)で大アップで見ると、写真集やDVDまで出て「アイドル」してた人ですが、大したことないじゃん。でした。オリンピックに出て現在の地位をもたらしてくれたチーム青森を離れる理由や独立する理由を話してましたがよくわかりませんでした。つまり嫌だから出た、んですね。北海道出身なのにどうして青森なんだ?とか北海道、常呂の宣伝にひと肌脱いでくれなんて地元のおっさんたちから歓迎会や何やらの接待飲み会の席でやいのやいの言われる。チーム青森の一員としての行動拘束もきっと強かったんじゃないですか。指導者が支援者が、それはつまりあれこれ口を出し足を引っ張る連中ですが、雲霞のごとくワッと湧きでてきて、自分たちのプレイができなくなる、そこの閉塞感。たまる一方の不平不満。もっと具体的には現在の体制への不満。アイドルしてたという自負も、つまり私はピンでもいける!という思い上がりも強いでしょう。きっとマスコミも応援してくれるという読みもありましょう。今回の記者会見でさらに舞い上がったことでしょうから。さてさて。この人の実力次第のことなのです、この人が真に抜きんでた才能の持ち主なら自ずから薫り風にすっくと立つのでしょうが、思い上がりでなければいいねという感想ではありました。いかがでしたか。
 メディカルツーリズムという横文字をよく目にするようになりました。観光と医療をセットにして売り出すビジネスです。日本に病気治しに来る(見つけに来る)ついでに観光してガッポリ金落としてくださいという新手です。何だか違和感です。徳島でしたかの知事がにこにこ笑って勧誘してましたね。違和感です。いいんですかねこんなことで。
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憂慮

2010-08-16 08:08:02 | Weblog
私はいわゆる靖国問題に対しては日本人としてちゃんと慰霊すべきと考える者です(と言いながらまだ一度も靖国神社にお参りどころか、行ったことすらないのですが)。政治家、そのなかでも総理と閣僚だけをターゲットにした中韓および日本の左翼マスコミ(産経以外の全てです)の政治的慣習的言いがかりなのですが、向こうさんから言わなくてもこっちから早々に尻尾巻いて旗降ろすのが常になって(そう言えば安倍さんも行かなかったんですかね、昨日の佐高某の指摘は的を突いていたのでしたが、小泉さんだけでしたか結局この日に参拝したのは)、今回は総理はじめ閣僚全員が行かなかったそうです。小泉さんが参拝したときは、思い出しましたが、凄い報道したよね、ヘリが飛ぶわ、執拗にカメラが追いかけるわで。で、次は中韓がどう文句捻じ込んでくるか、これも楽しみでしたが、ぷっつり何もなかったですよね。うるさいのは日本の左翼マスコミだと、はっきり証明されたことでした。お先棒担いで(朝日や毎日です)大騒ぎして、御本尊のお出ましを待つ態です。A級戦犯が合祀されているから行かない、なんて屁理屈がまだ通用してます。象徴は東条英機です、この人が祭られている所に参拝できない、つまりこの人こそが戦争を起こしてアジア諸国に惨状をもたらし、我が国を敗戦の憂き目に晒した極悪人という見方です。千鳥が丘でしたか、他にそういう慰霊施設を作るなんて、これでもかの姑息な案が浮かんでは沈みします、靖国には遺骨も何もないからです。分祀なんてのは端から次元の違う考え方なんです。魂が帰ってくるなんてこれ以上ない概念上の、しかし日本人の心根にしっくりくる、そういう施設なんです。東条英機はじめとした戦犯(これはあの悪名高き東京報復裁判で敵国アメリカが勝手に罪人作りあげただけの呼称です)に頭を下げるわけにはいかない、われわれは世界平和願っているのだ、と彼らの理屈も定型化し硬直してます。名もなき兵士たちの幾万という魂もあそこに眠っているというのに。菅さんは相変わらず謝罪してました。当時の日本を、当時の日本人をどうしてそうやって簡単に否定する?貶める?あの時代に私たちの父母、祖父母はこの日本にちゃんと生きていたんです。国のために、心ならずもという言葉が昔問題になったことがありましたが今回も菅さん平気で使ってました、死んでいった兵士たち、空襲で否応なく亡くなった人たちにどうして頭を下げられぬか。この心根を嫌悪します。石原慎太郎ならずとも憂います、日本は潰れるかもしれない。
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出口

2010-08-15 07:53:35 | Weblog
終戦記念日です。敗戦、降伏を終戦と言い換えてごまかしている、9月2日のミズーリ号艦上での調印が(隻脚の外相重光葵がシルクハットの正装で式に臨んでいる写真は有名ですね)正式な敗戦(終戦)であって8月15日はポツダム宣言を受け入れたとの天皇陛下の詔勅が渙発された日、降伏したと知らされた日なのだ、武装解除した日なのだとか、あれこれの批判は当時の為政者の恣意、あるいは占領軍の方針を教えてくれます。当時から終戦記念日なんて呼んでいたわけじゃないですからねもちろん。倉本聰の「歸國」が話題になってます。昨夜TVドラマにもなってました。それより前にこの人の特集(NHK)を見ました、そこでこの劇のことに多くの時間を割いていました、ダイジェスト(もちろん)でしたが筋が十分にわかる、重たい雰囲気が十分に伝わる、ああ見たいなと思わせるものでした。昨夜のTVドラマは、TV用に原作をかなり曲げたもののように思いました。好みの問題ですが、たけし、長渕剛、石坂浩二、あのキャスティングですっかり色づけられてましたね。八千草薫と小栗旬の場面はよかったです、死者は齢をとらないという事実を映像で示します、ああいう場面が本当にあるならおそらくああいう会話になるんだろうなと皆聞き入ったのではないでしょうか。終戦したのではないのです、降伏したのです。アメリカに日本本土上の制空権も制海権も牛耳られた挙げ句、原爆を二発も落されて息の根を止められたのです。世界平和という抽象を追うのではなく、そういう事実から始めなければならないのです。日本人がなくしたもの。評論家の数だけ挙がるものなのですが、やはりこういう情報操作、世論操作によって事実を隠され事実から遠ざけられ続けたことにより、その見返りとして確かに日本は豊かになりました、花より団子なのです、精神(気持ち)よりも今日の暮らしです、そこを誰にも否定はできません、貧困からの脱却です、あの時代(昭和30年代)に社会を担っていた方々には日に日に生活が豊かになる実感があったのではないのでしょうか、そんな時に今更敗戦か終戦かなんてこと考えません。でもそこに大きな力が働いていたという考え方もできるわけです。その結果が、戦争のことを教えない教育です。戦争で、国のために死んでいった人たちを記憶しないどころか知ろうとしない現況です。そこに一石を投じた作品なのでしたが、戦争はいけないことですとか、戦争するなんて馬鹿野郎だとか、そういう出口の話ばかりで終始するのではなくて、死んだ人(殺された人)に心を致せということですね。安物の政治家たちが盛んに言うガバナンス、相撲協会にまでこの横文字を冠した委員会がありますよ、本来の意味の統治、戦争に向かう国の国民統治の方法を咎める論議も後を絶ちませんが(すぐに皇国化軍国化となじる、あの時代に戻らないように・・・なんて点々付きの嘆息呟き調)、あの時代は日本は戦争していたんです。そこを否定してどうするんですか。あの戦争で死んでいった人達、兵士であれ空襲で亡くなった一般人であれ、あの時代の日本に暮らし死んでいった人達を心から慰霊する、今の日本をもたらしてくれたことに感謝する、そういう気持ちをどうして否定しますかね。靖国を参拝しない為政者達の心根を卑しく思います。
 TBSの関口の番組に河野洋平が出てました。びっくりしました。もう議員じゃないですからねいいんでしょうが。日韓併合の話題でコメントしてました。何を言うやらと興味ありましたが(村山談話の前に慰安婦やらで謝罪した、宮沢さんと並んで保守論壇からは叩かれ続けている人です)、こっちが謝ってもすぐに身内から反対論が出て(韓国にはいいこともしたとか戦争補償はとうの昔に決着のついていることだとか)それが向こうに伝わってせっかくの謝罪の意が通じないのだ、これには困ったことだったと言ってました。それだけでした。なんだか気負って身を乗り出した分、肩透かしで下。TV局も気を遣ったのかとも思いました。日航墜落事件のこともやってました、ここで何度も報道過熱を言ってますが、TVの解説では、日航再建がうまくいかないこと、今までのこの会社のドンブリ体質、親方日の丸体質への非難が強いこと、そして原因解明が甘いこと、それぞれがリンクされてあの事故は人災じゃないのかというニュアンスになっています。今の日航なら洗いざらい出すかもしれぬという、そういう押しなのでしょうね。名だたる左翼、佐高信がいつもの口調でシニカルに呟いてます、安倍晋三は総理時代には村山談話を踏襲すると言ってたの、今は反対論者の急先鋒である、政治家の言葉として軽すぎるとか、平和を祈る「長崎の鐘」を作詞した古関裕司(字が間違っていたらすみません)は勝ってくるぞと勇ましく、といった軍歌の作詞も多く手掛けた人なのだ、この辺りいかがなものかと言いがかりつけてました。らしいこと。もっともこの番組自体、TBS自体がこの系列でありますからこういうものなんですが。河野さんがTVに出て行くんですね。田原の番組が残っていれば、という思いが湧きます。この人にも色々言い分がありましょうからね。聞いてみたいものです。
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偏狭

2010-08-14 09:32:33 | Weblog
甲子園が始まって、原爆記念日が来て、盆、終戦記念日と、毎年毎年の恒例です。盆の意味やら、伝統行事やらが段々に薄まり廃れていく中、それでもこのくそ暑い中を多くの人が故郷に帰っていきます。記憶の彼方に消えて行く亡き人たち亡き親戚縁者を偲ぶ。それ以上にあれこれ必要のないことですが、もっと端的に年に一度は墓参りするというその心根が保たれていれば日本の文化は継承されていくのだろうとまで思います。あれやこれやの手続きに拘る人達もいる、頑固な爺様婆様の手順にいやいや引きずられる家族もある、それはきっと先祖供養、欣求浄土(宗派によって表現が変わるのでしょう、このフレーズが何宗のものかも知りませんが)という脅迫強要による宗教家(お宅の菩提寺、お寺さん)の営業活動なのですが、これも盆、夏の恒例行事、冠婚葬祭にうるさい人が生きている限りつきあわねばならぬ儀式であり、そうやって世代を継いでいく、これが文化というわけです。海外旅行する連中の多いことの報道に驚きながら(これはひとえに私にこの手の趣味がないからでしょう。こんな時にわざわざ出て行くか?という感想はこんな時だから行くんだよという旅行好きの動機づけと等価でしょうから)、帰省客による高速道路の渋滞情報を気の毒に思いはすれどどこかで安心して聞いているのも確かです。その恒例行事、終戦記念日。学校で教えないもんだから(日教組の恣意であるわけですが)日本が戦争していたことを知らない若い衆がいる、原爆をアメリカが落としたことを知らない者もいる、戦争のことを問えば一から十まで日本が悪かったと言い募る、そんな偏向が65年経っても直りません。私は、あの当時にその時の政策決定すべき人が決めた施策を後出しじゃんけんで正邪を語るべきではないと思っています、反省や批判は必要でしょうが、議論すら許さぬ風の拒絶、まだそんなこと言ってるのか・・と蔑むような嘲笑ひとつで済ませる態度には異を唱える立場です。今年は日韓併合百年に当たり、菅首相が、村山談話を上塗りするような新談話を出したところ、その村山談話に先駆けてまず「侵略戦争」であったことを認めて謝って見せた細川元首相のインタビュー記事が朝日に載ってます。この人は熊本の殿様の本筋、品の良さ、上質さを湛えた見栄えでしたが、この記事見てびっくりしました、ああ、村山さんより酷い左翼だったんだと。村山さん、土井の婆さんなどは私は左翼です、赤ですと明言しての存在でした、でも実際は思想的立ち位置を曖昧にした連中のなかにこそ危険な左翼思想者がいるというわけです。この細川さん然り、菅さん然り、仙石官房長官然り。記事を読んでもらいたいと思いますが、中韓、インドシナやシンガポールなどの東南アジアへの進軍を自国の権益を保守するための侵略と断じ、大変な苦痛と大きな犠牲を強いたのだと理由づけます、それへの反論を偏狭なナショナリズムと斬り捨てます。ネオ・ナショナリズムに大衆が乗せられるとまた国を誤りかねないと、論議すら拒む、ナショナリズム(愛国心と訳してもいいのでしょう)を諸悪の根源と決めつけた姿勢です。これこそが亡国思想なのですが。創氏改名を象徴的に採り上げて、韓国併合について全面的に否定します、どんな理由があろうと植民地支配というのは悪しきことだ、屈辱感を与えて申し訳のないことだったという考え方を披歴します。当時の世界情勢という観点が話に出てません。当時の日本の置かれた状況という観点が見えません。いわゆる観念論です。やってはいけないことだと思います、という学級会議論になってます。優等生が最後にまとめる常套句です。竹島問題は先送りせよと言います。何故?天皇陛下は早く韓国を訪れるべきだ、欧米を先にしたのは順番を間違えたと言います。あの、国を挙げての反日運動が天皇訪韓で収まるとでも思っているのか。北朝鮮とは拉致の問題もあるが植民地時代の清算が全くできていないという質問に(こういう質問すること自体が朝日なのですが答えもふるってます)韓中米と一緒に対応していくしかない、差し当たり日本に何ができるか難しい、と。植民地支配の清算ができていないこと、補償のないことを理由にしての仕返し的な拉致行動でしょう。清算できていない(とすれば)のはそれは日本が拒んだことではないですね。向こうさんの都合だったのです。戦争中にその数百倍する朝鮮人が日本に拉致されたじゃないか、というのが向こうの言い分でしたね。戦争当時と現在とを現在の価値観常識規範で測ることの不毛さです。この人たちはそれを平気で振り回す。このインタビュー記事は勉強になりましたね。こんな左翼を小沢さんが担いでいたという事実、これにも驚きます。左翼でござい。赤でございと看板上げてる人達のほうが結構保守傾向に強いこと、これは村山さんが自衛隊と日米安保を合憲だと言い放ったことや志位さんがアメリカ訪問したことなどから窺い知れます(つまりこの人たちはいちいちに理屈こねて反対するだけなのです)。旗を隠してる連中が一番タチの悪いことだと知ることでした。是非ご一読を。
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隠事

2010-08-13 08:50:53 | Weblog
日航機墜落事故件、承前。やはり今年は過熱気味です、TVも新聞も大きく時間や紙面を割きます。25年、四半世紀という区切りだけではないんでしょう。何が言いたいんでしょうか。何の前振りなんでしょうか。そう勘繰ってしまうほどの大報道です。キャンペーンの様相です。新聞には慰霊祭の写真が載ります、前原大臣だけでなく隣には福田元首相がいます。これまた何故に?この人が運輸大臣だったんでしたか?運輸大臣ってイメージじゃないですがね。今朝のTVには娘三人をこの事故で亡くした老夫婦を映してました。新聞には、父親がこの事故で亡くなった時に妊娠三カ月だったという息子が母親と一緒に載っています。風化させないように、と見出しには載ります。インタビューに答えて老いた父親が言います、経営破綻したような会社に信用が置けるか、と。ここか。そう匂ったことでしたが。もうひとつ、新聞には原因解明が甘いという批判が並びます。あるいはとんでもない隠蔽工作があったとか、そういう前振りなのかとも思えます。実は単純な機体の整備不良だったとか、機長に問題があったとか、管制指示が間違っていたとか、これはとても公表できないといった隠せるところは結構あるでしょうしね。何かにおいます。25年目にしてやっと明かされる真実があるのでしょうか。
 相撲協会、理事長の首すげかえて解決を図ります。外部から(今の代理のように)のトップ招聘によってバッサリやってしまえというのがあらかた外野の意見でしょうが、親方たちが反発して、こういう時だけさっさと選挙して、放駒さん(この人も弱い大関の代表でした、おらが国さの岩国出身です魁傑です)を選びました。こういう態度が世論を敵に回すのでしょうにね。ここはおとなしく、文科省の言うことを聞いて(弁護士の解任などせずに)嵐の過ぎるを待つに如かずでしょうにね。一つひとつに反抗する、し続けるならまだいいのでしょうが途中でどれも腰折れしてきましたから、今回の騒ぎもまたひと悶着あるんじゃないんでしょうか。それとも、もうマスコミが飽きてますから、文科省がひとまず矛を収めて「やるだけやってみよ」となっていきましょうか。巡業での白鵬の映像がよく流れますが、この人の言動や行動が一番日本人らしいのも皮肉です。謹慎明け力士を相手にして、横面張ったりして、観客にアピールします。相撲好きはたくさんいます。待ってる人の前でそれなりの演技をする。真剣、ガチンコという演技をする。これがプロですわね。私たちは相撲をとるしかない。どの力士も同じセリフを口にします。それだけじゃぁダメなんですがね。プロとして不十分なんですが、そこを補うのがこの力士たちで食っている協会幹部達の大仕事です。改革なんてのはうるさい奴らに任しとけばいいんです。大相撲(プロ相撲)はこういう興行形態で成り立ってきたとどこかで居直っておけばいいんです。現代の、自分に大甘なくせに他人には一点の曇りも許さない過剰潔癖症世論は、頭を下げてうっちゃっておけばいいんです。そういう肚があるのか放駒。顔見ている限りは、ダメかなぁ。
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報道

2010-08-12 08:16:51 | Weblog
日航機御巣鷹山墜落事故、確かに歴史上の事件として記憶にははっきりと刻みこまれていることですが、25周年というだけでこれだけTVや新聞に採り上げられているのでしょうか。四半世紀。記念、まさしく再び新たに心に念じ記して再発を防止せねばならぬ大惨事でありましたが、何だか騒ぎすぎの違和感があります。渦中の日航であることも話題性を高めていますか、最近ヘリコプターや小型機が落ちたり遭難したりの事故が多いですからこちらにひっかけての警鐘の意味合い、そして遺族にとっての25年への慮り。各紙コラムは乗客の遺書を引いて、世の中の事件とコントラストつけます。落ちる、つまり死ぬと知らされた時の心境やいかばかりかあらん。あと数分の命と知った時の恐怖はどんなものだったのでしょうか。こうやって思いを馳せる意義は大きいものでしょうが、それにしても、です。毎年こうやって報道されてましたか。私が気付いてないだけでしょうか。
 高校野球、ずっと見ているのではないです、ダイジェスト番組を見るだけですが、昨日は評論家好みの、格好の試合が続いてます。サヨナラ暴投、エラーがらみの大逆転劇。つまり大失敗した者がいるからのドラマです。逆説的言辞が妙に人を唸らせるのはよくあることですが、例えば高校野球の場合、野球の神様からたった一校を除いてすべての高校に一つの負けが与えられる大会なんて表現です、筋書きのないドラマとはよく言いますが、これもより直截的に言えば予想を超えた失敗をする者によって作られるドタバタ劇ですか。神様を出せば、野球の神様が選んで与える試練、ですか。失敗した者こそが選ばれし者だと。いつもはNHKしか見ませんから、昨日は初めて朝日放送の、長嶋の娘のやってる番組見ましたが、あらら、こっちはすっかりバラエティーです。連中(球児)も心得たものです、こっちが待ってセリフをちゃんとシレっと言ってます。あらら。こんなもんですね。純粋無垢な球児たちも十分にスれてます。仕方ないですか。
 
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