柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

正義

2010-08-21 08:16:40 | Weblog
東京で104歳で生きているはずの婆様が実は10年以上前に死んでいた、64歳長男は砕いた骨をリュックサックに入れて置いていたという事件です。猟奇事件のように書きたてて好奇心を煽ってます。金がなくて葬式出せずにそのままにしていた、そうです。白骨化するまで置いていた。途中酷い腐乱臭だったでしょうにね。もっともそういうのを厭うのは葬式出せる火葬に付せる人の感想です、そうするしか仕方のない人にとっては臭いもくそもないわけです、他人にバレなければいいがな、だけでしょう。途中老齢福祉年金など120万を受け取っていたそうです。詐取、死体遺棄、ですか。誰が悪いか。マスコミは犯人探しです。もちろんちゃんと届けなかったこの長男が「常識外れ」なのです、悪いのはこの男だけです。金が無かろうが何だろうがそういう届けをするのが社会人の、この社会に生きる者のルールですから。でもそこで終わらないのが正義の味方の役目です。葬式を出せないほどの貧困は誰の所為だ?と責めます。ここまで放置した行政の怠慢はどうなってる?ついさっき見たワイドショーの女コメンテイターは得々と言ってました、民生委員には調べ上げるだけの権限はない、だからもっと行政が主導して・・云々。はいはい。いいねぇその程度の発言でお金もらえて。そういう方向に話を進めるなら、死んだ者探すより、生きてる子供たちを救う方がうんと優先されるべきです。虐待親たちをふん捕まえろ!この問題の方がうんと深刻な筈ですが、正義の味方さんは行政よしっかりしろ!で終わりですから。論点すり替えるならすり替えるで一つ一つをちゃんと処理していきなさいよ。そう思うこと、しきりです。
 熱中症で死ぬ人に対しても同じ色付けです。朝日は大見出しで、熱中症死 孤立 熱死 貧困 76歳電気ガス解約 生活保護なし と書きます。ふうむ。特殊な例ですね。何度も書いてますが、クーラーがすっかり一般家庭に普及したから、TVも新聞もクーラーを使えと書きます。書けるのでしょう。平等とか公平とかの水準をどこに置いてるのでしょうね。どうして助けなかったんだ?という論調です、一億総正義の味方です。何でもかんでも行政の所為にする。行政に助けてもらいたいならそういう態度でいなさいね、ということです。当然です。歯向かうなら、要らぬというなら最後までそうやっていなさい。そういうもんでしょうにね。行政は周知徹底するばかりのことです。誰かの所為にしよう、それで事を済ませようという、これも左翼思想の典型です。自分では何もしない。ですね。言いたい放題言うだけ。この野郎!
コメント
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