柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

限界

2010-04-20 08:11:31 | Weblog
日本創新党、これを見た時に私は新党とまず区切ってしまって(日本創/新党)、加えて医者の業界用語で「創」とはざっくり切れ割れ裂けている傷のことを言います、ので日本を創るという意味はわかるけれど何だかそのまま並べているだけで、しかも傷というイメージがついてしまって妙な、つまりおかしな命名と感じたことでしたが、日本/創新/党と区切るべきだったのですね。だいぶ後になって気付きました。創新という造語だったのですね。と、解説しても何のこともないことでしたが。立ち枯れ新党はもう話題にもなりません。今度は橋下大阪でも知事が徒党を組んでます。国政には関係のない、つまり新党などではない集団だそうですが、組むのが好きな人たちです。というか数の論理の世界にいる人達ですから、こうあるべきと言えば肯定する理由は大きいものです。でも群雄割拠というよりも粗製乱造の趣です。自民党をひっくり返すエネルギーのある奴はいないんですかね。国民はまだまだ自民党に期待しているというのに。違いますか?
 鳩山さんが徳之島に行くことを検討中、なんて思わせぶりな見出しです。まだ行ってないの?という方が驚きじゃないですか。報道によれば当の島には何の前相談もなくいきなり計画ブチ上げられたという経過のようですから、首相はおろか閣僚、官僚、その下の役人などが下話もしてなかったのでしょう。もちろんそんな状況でいきなり鳩山さんが町長に会うなんてことすれば「ここに移します」という意思表示に同等の行為ととられますから、軽々にはできぬことであったにせよです。人との交渉ごとに顔を見せぬは関係を捻じれさせるこじれさせる第一の原因です。でも本人も政府もマスコミも、首相が乗り込むことを切り札と認識しているわけですね。ここまで反対運動を煽っておいて、いわば敵の待ち構える所に降り立つパフォーマンスです。外交、防衛は国の専権事項だと、議会民主主義を騙りながら住民投票を優位に置こうとする左翼衆愚政治志向ミエミエの連中が二枚舌使えましょうか。リベラル思想や信条を隠すために二言目にはマニフェストと叫び続けてきた連中が、沖縄の皆様を助けるために徳之島の皆様にご辛抱願うなんてこと言えましょうか。こここそがリベラル思想、世界平和思想、人類みな兄弟思想、友愛思想の限界なのです。そう思われませんか。
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馬脚

2010-04-19 08:13:34 | Weblog
金本の記録止まりました。連続記録はいつか止まるもの、積み上げ記録は何時か破られるものですが、シーズン全試合フルイニング出場が99年以来続いていたなんてのは考えるだけですごいことですね。新聞には賛辞が並びます。無事これ名馬という評価になるのでしょうが、無事でいるための工夫精進たるやこれは傍(外野)が眺めている分にはわからぬことなのでしょう。そして技術的に優れていることが前提です、長年レギュラー張れる技術体力。これを持って生まれた才能と言わずに何という、です。真弓監督が言ってましたが、これで糸が切れる、んじゃないでしょうか。金本、矢野、下柳。そろそろですよね。
 日本創新党。どういう命名でもいいんですけれど、さてさて乱造の雰囲気が満ち満ちて来ました、粗製が頭につくかつかぬかは今後の動き次第なのでしょうが。横浜の中田さん、この人が一番目立ってますが、もともと国会議員です、憂国の情はよくわかりますし、立ち枯れ新党の爺さん方よりは言葉が明瞭で勢いがあって・・なんですが、どうだかなぁ。首長を投げたのはそれなりに理由があってのことでしょう、所詮は議員体質だということでしょうか。それともマスコミ露出指向。そう皮肉られても仕方のない部分が大きいです。数の世界にいて少数で歯向かうというそのリアリズムのなさにびっくりするばかりです。精神論、憂国の情だけで何とかなるんですかね。なりませんねぇ。
 徳之島に一万五千人です。反対集会です。もちろん全国あちこちから集まってきていたであろう市民活動家達も多く含んでのことでしょうが。当地上関原発反対集団の中もに、現地の人以外にどれだけの反対活動家がいますことやら。しかし結果としてえらい人数。直接民主主義を意思決定の手段にしていこうとする風潮の中、そしてそれを推進してきた左翼民主党が右にも左にも行けないアリ地獄という状況です。有名な鳩山さんのセリフ、Trust me に対してオバマさんは Can you fllow through? と返したそうです。普天間から動かせないですね、どう見ても。でもまだ鳩山さん自身が沖縄に乗り込んで直談判してないんです。それを切り札みたいに言う解説もあったですが、そんなのが切り札になりましょうか。あれだけ言葉が軽いってさんざん叩かれてるのに。さてさて。馬脚は四本とも見えてますよ。
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経験

2010-04-18 08:23:54 | Weblog
普天間基地移設問題、いよいよ捻じれてきました。というか、無責任に言いたいこと言ってただけなんですね選挙前に。自民党と違うこと言えばよかった、これは福島瑞穂に典型を見ますが、そういう気楽な立場、後出しじゃんけんしていればよかったわけです。沖縄を題材にした、戦後六十余年溜まりに溜まった沖縄県民の気持ちを利用しただけの、大向こう(本土選挙民)の同情心に訴えるだけの選挙対策だったのです。おいしいこと叫んでいたらよかったということでした。もちろんそのおかげで政権獲れたんですから、目的は達せられたということではあるのですが、挙げ句が徳之島では、徳之島島民だけでなく大向こうが納得しません。腹案なんて思わせぶりなこと言っておいて、こんな単純な「右から左」策しか打ち出せない為体。何でも人の所為にして文句ばかり言う、非難ばかりすることの容易さ、空虚さがあからさまになる思いがします。自民党が与党ボケなら、民主党は野党の能天気さが全然抜けない。というか左翼思想の嘘さが露わになっているというべきでしょう。堅い保守政権あればこそのリベラル。白有らばこその黒、黒有らばこその白。国を保つためにはどちらが要りますか。リベラル、革新、進歩的文化人たちは、昔ながらの文化を守り、もちろんそこには頑迷固陋、旧態依然、因循姑息、癒着、腐敗等々、それこそリベラル達が目を三角にして非難の槍玉に挙げる「淀み」が必要悪的に制度上の必然として存在しますが、あるときは個人を制限して社会、国家国益を優先してきた保守政権あらばこその存在であるわけです。一億総中流という時代が歴然として存在したわけです。資本主義の欠点を規制で補完(こう表現が適当かどうかは別問題ですが)して日本は大発展してきたのです、それを主導したのは、先日TVドラマにもなった国思う熱い官僚たちであり国益優先した保守政治家たちであったわけです。規制を取っ払うと新自由主義の台頭を許し、崩れに歯止めが利かなくなるのは小泉竹中改革の大失敗実験で明らかな通り。リベラルたちはそれぞれの会合、大は国会から小は学級会にいたるまで、少数存在して極端を防ぐ役割を果たせばそれでいいわけです。誰かに反対することしか知らない左翼さんたちには国を思う気持などなく、国を上向きに導くことなどできず、結果として亡国に突き進むしかないのです。その意思があろうが無かろうが、です。もっともこういうことは実際に政権交代しないといつまで経っても抽象的な概念で終わってましたから、リベラルたちの空っぽさを現実に認識できたことは国民のいい経験になっていることではありましょう。だから今こそ自民党なのですが、どうにも・・・。どこ行ったの?谷垣さん。
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黒幕

2010-04-17 08:19:31 | Weblog
いつまでも寒い朝です。TVで見る北国のようにはさすがにないですが、温暖の当地でも寒いです。異常気象。古館はいつものように眉をひそめて地球温暖化を非難して溜息ついてます。本当に二酸化炭素だけが悪者なのかい?神様以外の大なる意思が働いてはいないのかい?誰かが得して大儲けするという絵柄じゃないんですか?エコエコとうるさい中で、自動車使うなとか電気使うなとか、例えばTVの深夜放送は止めるとか、そういう対策を全くせずにおいて超大口の二酸化炭素排出元をそのままにして、スーパーのビニール袋(ビニールかどうかは知りません)を有料にしたり小手先だけのやっつけ対策で済ませている。効果は知りませんが一応やりますので、という役所仕事の典型ですか。大気汚染しているのは車の排気ガスでしょう?誰の目にも明らかなことです。偽善でしょう?小さなことからコツコツと。西川きよしじゃないっての。小さなことの持続を強要するなら、大きなものを潰して見せなさい。そうでなければモチベーション上がりません。ですよね。それにしてもいつまで寒い朝が続くんでしょう。けれども、問題は、今日の雨、傘がない、です。
 読売新聞に日韓の世論調査が載ってます。日韓歴史認識なお溝、という見出しです。当たり前です。一緒になる方がおかしいです。歴史上の出来事はひとつですが、やった方やられた方という分け方で見る以上、同じ認識になるはずがないじゃないですか。日韓併合を知らない日本人が26%もいて、韓国では植民地支配に対する謝罪が不十分だと言う割合が92%もいると、記事は驚いて見せます(見出し)。設問の仕方に大きく影響されることでしょう、子供の教育内容に大きく左右されましょう、併合と植民地支配とでは受ける印象ニュアンスがえらく違います。だからこの手のアンケートは眉唾が必要です。でも、結論は同じです。歴史認識がある事件の当事国間で一緒になるはずがないのです。どんな結果が出ても驚くにあたりません。もっともこれも神様以外の大なる意思が後ろから糸引いてるのでしょうけれどね。
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存在

2010-04-16 08:17:58 | Weblog
ワシントンポスト紙で鳩山首相ボロクソだそうです。先の核サミットで一番影が薄かったのは鳩山さんで、ディナーからデザートへ移るその時間だけの会談だ、あなたは同盟の相手方じゃないのか?なんて皮肉られているそうです。労働組合上がりの官房長官は失礼千万と怒ってますが、10分間でも有意義な会談だったと情けない強がりを言う辺りトホホ、日本のトップが虚仮にされることには腹立たしい思いがしますが、この男なら仕方ないかと身内(私たち国民)がもう呆れてます。まさに馬脚ですね。政権への不慣れなんてことではく、能力のなさ。あっちこっちの国際舞台にのこのこ出ていくけれど何の存在感も示せない。アジアの筆頭国は中国です、で諾々と二番三番に甘んじている(これは親中親韓リベラルの目指すところなんでしょうが)。もう飽きましたね、この人に飽きました。百歩譲って評価すれば、やはり野に置けレンゲ草、ですか。国会代表質問で血相変えて非難ばかりしてるがお似合い、そこまでの人です。
 国鉄の民営化に反対して、民営化した後解雇されていた労働組合員の23年に及ぶ損害賠償訴訟、一人あたま二千万円以上、総額で二百億円勝ち取りましたね。これも政権が代わったご褒美なんでしょうね。労働組合上がりがわんさかいる政権ですから。輿石さん、官房長官、その他その他。連合がバックですからね民主党は。JALが直近の好例ですが、国営企業に巣食う左翼集団の図柄、権利を振り回すだけでその先への展望などない。そしてしつこいこと。税金がまた消えていきますよ。金がいくらあっても足りませんや、この政権にかかると。大丈夫かいな。
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害碍

2010-04-15 08:19:01 | Weblog
昨日「碍」論争について書きました、一つ書き忘れましたのでしつこく書きます。障害の害の字がイメージが悪いから、といういちゃもんがことの発端で、ならば戦前はよく使われていた障碍はどうだ?となったんですが、常用漢字に含まれないもんだから「障がい」なんて不細工な見苦しい表記を平気で使い始めたといういきさつです。ひらがなはやさしい感じだからなんてきわめて幼稚な唾棄すべき愚論も後押ししてました。そしてきのう書いたとおりに障害者団体の意向です、差別偏見を「障がい者」表記で直していこうなんていう、お得意の言葉狩り。昔の運動会のプログラムなんか見ると障碍物競走です、障害物とは書かれてません。碍という字はこういう使い方なんですね。こういう使い分けを、あの戦後のくだらない文化破壊行為によって(占領政策の一つであればやむないことではあったのでしょうが)葬り去ったんです、だから戦後育ちの者たちには碍の字はなじみません。こういう時に突然現れる。違和感。障害者団体も同様の感想でしょう。害する、劣っている、欠けているというイメージがいけないというわけです。でもそういう意味では、障碍物の表記からは邪魔者というイメージですわね。しかし「障がい者」表記よりはうんとましです。そんなことと差別偏見とは別問題です、強く言いたいです。あなた方の被害者意識の過敏さの方が問題です。いえ、言いたかったのは昨日の新聞記事です、常用漢字採用委員会(正式名称は知りません)で碍の字を取り上げて、平安時代には障碍をしょうげと読み、それは悪魔が邪魔をするという意味があった、だから害の否定的イメージとあまり変わらないんだという論議が大真面目になされたそうなんです。ううむ、なんと学者馬鹿。平安時代ですわ。笑いますね。こういう論議の中で常用の当用のが決められていくんですよ皆様。ったく、くだらない。そう言い忘れたことでした。しつこくてすみません。
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差別

2010-04-14 08:13:20 | Weblog
夕食前10分間の「日米首脳会議」で一体何が話し合われたのか?と日経は社説で皮肉ってますが、全くその通り。オバマに相手にされてません。夕食の10分前。そんな場面で気の入った話ができますか?ったく舐められたもんです。鳩山さんがどう虚仮にされようが構いませんが、日本のトップがこの扱いとはまことに情けなく腹立たしいことです。
 先の車の火災事件の多発を受けてのことでしょう、役人が考えそうなことなのですが、なぜ火遊びさせた?ではなくどうして簡単に火がついた?を咎めます。ライターを作り変えろと来ます。経済産業省です。順序が違うだろう?せめてこの二つを同時進行させなさいよ。どうして子供だけ車に残して出たか?どうして子供の簡単に手にできるところにライターを置いたか?どうして親が子と一緒にいなかったか。ライターの所為じゃないでしょうに。本末転倒そのものなんですが、そういう正当な咎めは個人の権利に抵触するんでしょう連中に言わせれば。「道具の改善」に問題をすり替えれば話が簡単ですし、役人顔ができます(威張っていられます)。ったくくだらないこと。なんて幼稚な社会になっちゃったんですかね。事の本質をわざと見ようとしないんです。人の社会です、人の起こした事件は人に責任があるに違いないじゃないですか。
 障害を障碍に変えるために「碍」の字を常用漢字に入れろなんて、わけのわからない(いや理屈はわかりますが、自分たちで勝手に制限しておいてそれを緩めろなんてマッチポンプですから)作業やってる何ちゃら委員会ですが、結局「碍」の字はリストに入りませんでした。ほかに鷹の字もだそうです。馬鹿馬鹿しいですね、学者の頭ん中はどうなってるんでしょうね。昔から歴然と存在する漢字をどうして常用の当用のと区別する必要があるんですかね。難しい漢字を読み使い書きするのが文化であり民度でありましょう。ひらがなで書いている限り漢字を覚えません。明治時代の新聞はガチガチの文語調漢文調に漢字漢字のオンパレード、その一つ一つにルビが振ってあります、だからみんな漢字を覚えたんです。漢字を読めるようになったんです。障害には障碍の他に障礙という表記もあります。そういう表記を見なければ知らないままなんです。だからお上がそんなこと勝手にやるな、ということです。これもきっと敗戦後の占領政策のひとつだったに違いないのでうが、唯々諾々と乗っていった左翼役人たちを張り飛ばしてやりたい気分です。そしてもうひとつ。障害の字が気に入らぬと因縁つけた障害者団体。もともとこの異議申し立て(いちゃもん付けと思いますがね)がきっかけでした、碍論争は。害はとってもイメージが悪い。それでなくても一般社会で差別されている障害者をさらに叩くものだという理由でしたね。お得意の言葉狩りです。左翼さんたちの得意な手です。そしてすぐにひらがな交じりの表記にしてお茶を濁すリベラル行政。「障がい者」です。こっちの方がうんと不細工で見難いという感覚はないんでしょうね。新聞にはその団体の事務局長が言います、碍という字よりひらがな表記を推し進めていきたい。これでは差別や偏見の緩和に役立たないから、と。・・・。何をかいわんや。そんなに弱者ぶるのが運動方針ですか。自分で自分を差別して被害者の殻(実は鋼鉄の鎧ですが)の中から聞く耳持たない無茶をやっていることに気づかないんですか。障害者ではない者たち(健常者という表記も気持ち悪くなってきます)がどれぼどの差別をしているというのでしょうか。その辺りの均衡をどうお考えでしょうか。
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搾取

2010-04-13 08:14:14 | Weblog
井上ひさしの死亡記事、追悼記事が並びます。ペンクラブの会長であったり、そのリベラルぶりは有名な人で、戯曲作家、小説家としてのこの人は知りません(つまり読んだことがありません、試験問題として吉里吉里人とこの人とは結び付けられますが)。お仲間の天声人語がこれでもかと持ち上げます。同級生が空襲(原爆)で酷い目にあってるときに自分は山形の田舎で夏祭りの準備をしていた、そのことが強烈な負い目になっているとの談話を引いて、反戦作家のルーツを示します。ううむ。リベラルさんたちは大なり小なりそういうエピソードを話されるものですが、そんなもんですかね。こんなだから私は反リベラルなんでしょうけれど。
 毎日新聞の一面トップに、バングラディッシュ製衣料世界に、人件費上海の1/4と見出しです。的場昭弘という学者が最近盛んにマルクス本を出していて、それらを面白がって読んでいるのですが、マルキシズムなんて大きく構えるにはまだまだ知識も理解も届きませんがこんな記事を見ると、おお、まさに資本主義とは搾取構造なのだと感じ入ることです。安い所へ安い所へと手が伸びる、つまりそこを搾取するという絵柄です。搾取という言葉(翻訳語)がきついので(原語でどう言うんでしょう、英語では?それすら知りませんから)、資本主義は邪悪なもの、資本家は悪魔のような奴というニュアンスが、ほの香るくらいならいいんですが、一ページ目を読んだ途端に撒き散らされるので、げっぷが出てすぐに食傷してしまう。何よりこの資本論の翻訳本、その昔世の大学生たちが競って読んだという岩波の翻訳本が読み難いんです。言葉が難しいわ、言い回しが直訳調だわで。だからこういう平易版が出てくるのは好都合なのですが、それでもやはりこういうものに噛みついてる人の頭の中というのは一種独特なんでしょう、ご自分では平易なつもりでもやはり業界人の暗黙了解事項への説明が足りないので、私のような素人は立ち止まることしばしです。資本主義の搾取構造は不変なわけですね。安い工賃で製品作って高く売る、その利潤でさらに規模拡大する、利潤をさらに増やそうとする。日本がアメリカ追い抜いたのも、やがて韓国や中国に追い抜かれたのも、それがバングラディッシュにとって代わられるのもその原則に沿っての必然というわけです。なんだかマルキシズムがわかったような、得意な気分でいます。ただの一面だけなんでしょうけれど。そんなこととうにわかっているって?そうおっしゃいますな、諸姉諸兄。
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風潮

2010-04-12 07:50:35 | Weblog
4月10日のマージーボックスのイベントはつつがなく終えることができました。ご来場いただいた方々にはまことに有難うございました。今後も機を逃さずに演奏していきたいと思っています。その時はまたご案内いたします。ありがとうございました。
 平成18年3月10日以来途切らさず続けておりますこのブログ、1500回連続となりました。ひとえにしつこい、粘着気質の為せる業ですが、これも読んで下さる皆様あらばのモチベーションであります。改めて感謝いたします。今後も特段の事情の発生しない限り続けて参る所存、よろしくお付き合いいただきますようお願いいたします。
 新党挙げた平沼さんがあちこちで話していることに、民主党の左翼体質があります。マニフェストや政策集の記載内容を指しての批判です、具体的には外国人参政権問題、選択制夫婦別姓問題、人権侵害救済法案などなどを挙げて、民主党は国を滅ぼすと訴えます。この人に賛同しますし、今のままに民主党にやりたいようにやらせていたのでは日本が壊れます、本気でそう思います。でも如何にも弱い。人は見た目が90%でありまする。TVに映るお顔は年寄りそのまま、声は病を得たことを如実に表している。私のような「トンガリ」はその内容やよし!と聞きますが、小泉に流れ、自民党の凋落を蹴った大衆(無党派層と呼びますか)はどう見るか。それを感じて石原都知事があれだけ吠えたんですけれど、そろそろあちこちで(若い)憂国の志士が現れるんじゃないんでしょうか、もうその頃だと思いますよ。それは措いて、保守系月刊誌「正論」がその特集してます。自他共に認める真正保守たる平沼さんです、内容が似かよるのは当然ですか。是非ご一読願いたいのですが、夫婦別姓問題については高市早苗議員が書いてます、弱いです、論拠に弱い。なぜいけないのかが書けてないです。それならどうして別姓でなければならないのかと突いていけばいいのですがそうでもない、なんだかふにゃふにゃの論です。これでは論破どころか、別姓に反対している私のような者も不全感を抱きます。もっとちゃんと理論武装なさい。家族家庭の崩壊を憂えてフェミニズムを叩き続けた林道義のように硬く堅く論を進めるべきです。その点、大学教授が書いている外国人参政権違憲論はよくわかる堅い論です。法律の専門家らしい筆の進め方なので、その辺りの知識もよく整理できます。外交、防衛、領土の問題は国政の専権事項であると憲法で定められている、だから国政ではない地方選挙に限れば外国人に選挙権を与えてもいいじゃないか、税金も払っていることだし、というのが推進派の言い分だそうです。国の根幹に関わる事項に外国人を入れるのはいけないけれど、そうじゃないところならいいじゃないか、という論です。でも、住民投票とやらが段々に重要視されて議会が軽視される風潮の中ではそうはいかぬ、というのがこの人の説です。ダムの建設中止やら当地岩国でもありました艦載機部隊の移設にかかる住民投票、議会で決められずに(いや決議はしているのに、首長が住民の意思とやらを重要視する、というか首長が議会を制御できぬからという理由でしょう)すぐにこっちに訴える。議会の軽視ですわね。凡庸な議員たちのセリフ、住民の付託はどこに行ったの?沖縄の基地問題でより一層著明です。首長選挙、つまり地方選挙の結果がそのまま国政に響く現在です。たちまち対馬が危ないじゃないですか。竹島は?尖閣諸島は?でしょう?全くその通り。だから永住権だけじゃだめです。帰化すればいいんです。そういうシステムがちゃんとあるんですから。でもそうであっても怖いことではありますね。参政権云々より前に、直接民主主義の否定が先でしょう。まさに衆愚政治に突っ走ります。もっとも今の議会民主主義においても馬鹿ばかり、陣笠ばかりでは衆愚に違いないですが。どうぞ「正論」の今月号ご一読ください。勉強になりますよ。
 
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保守

2010-04-11 09:39:33 | Weblog
中国の厳罰主義に対し盛んにマスコミが批判します。中国やらマレーシア(も多いそうです)やら、つまりアジア諸国が未だに死刑罰を存続させている、先進国(こういう時だけ持ち上げる、舶来礼賛日和見連中ですが)は死刑自体がなくなっているのにと、日本の刑事罰をかたやで刺しながら、その「遅れ」を糾弾します。それも感情に訴える手法です。罪を犯したとはいえ、異国の地で死ぬのは辛かろう、なんて言い方です。TBSの関口宏の番組で採り上げてます、コメンテイターがそれぞれに一般論正論吐いてます。中国の特異性(三権分立していない、行政が全てを握っている。もちろんそれがいけない、遅れているという非難です)やら、中国はじめとして東南アジアは少し前までは欧米列強の植民地化されてそれはアヘン戦争に象徴される麻薬による破壊行為が大元にあった、だから非常に敏感なのだという論、人権擁護の観点から裁判制度は universal standard であるべきだ、その国その国の文化や制度を十分に勉強して旅行していていくべきだと続きます。犯罪するなら覚悟してやれ、なんておかしな論にも進みます。犯罪は悪いことだけれど・・という物分かりのいい顔を見せておいて、でも死刑はないよなぁという空気で終わってましたが、危険を承知で大金儲けようとしたのでしょう、絵に描いたごとき自業自得です。同情の余地は全くないと、私は思います。元政治家は言ってました、中国を変えるのは国際世論だ、だから皆が声を出さねばならぬ、今回菅さんや鳩山さんが遺憾だと表したのはいいことだと褒めてました。遺憾だだけでいいんですね。あの時結構叩かれてましたね、親中の正体見たりの感でしたから。これ以上言うのは内政干渉だと鳩山さん言ってました。当人は犯罪犯したわけですからね、それこそ世界のどの国に行ってもこの行為は犯罪でしょうからこういう言い方が妥当でしょう。言うなら論点換えて言わないとね、ちゃんとした裁判やれと。そんな度胸があるはずがないですこの親中小沢の茶坊主には。麻薬犯罪した事実、それに対する懲罰が日本と違うもんだから何とかならぬかと異議申し立てる、それなら筋が通りますが、それを中国の体制批判にすり替えるはあまりに弱犬の連れ吠えじゃないですか。言うならもっとちゃんと正面から言うべきです。グローバルのボーダーレスのとスポーツ馬鹿が言ってましたが、そういう輩こそこういう事実で目を覚ますべきなんです、そんな絵空事が通用するのは日本だけだって。どの国も自分の勝手のいいように相手を振り回したいのです、それが国益であり外交交渉です。universal standard なんて概念こそが左翼思想の根幹です。理想と何千年経てきた人間社会の実態との乖離は甚だしいものがあります。百年待っても夢物語なのです。そこを受け入れて、人種民族差を歴史文化の違いを受け入れて、自分は自分できちんと立っていく。それが保守。石原慎太郎がロートル新党の会見で吠えたのはこう言いたかったのだと思いますが、私の考えは未だ底浅いものでしょうか。
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