柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

未熟

2016-10-10 09:31:51 | Weblog
番組(CM)潰し、承前。昨日書き忘れたこと書きます。こんな事は何度も繰り返されてきたことで、私も新聞や週刊誌に載る話題くらいしか知らないのですが、よく覚えているのが二つ。禁煙グッズの宣伝でした。私はこれでタバコやめましたとその商品を示すサラリーマン風の男が二人出た後に、私はこれで仕事やめましたと真面目な顔して小指つき出すオチでした。笑いましたねぇ。こりゃええわと拍手しましたね。実際売れたんでしょう、禁煙パイポでしたかね名前。暫くの間流れた後に果たしてその筋からクレームがついて、第二弾が作り直されましたが出来がもう一つで(何でも一等最初が一番いいのです)。購買者(一般人)はいちいちそんなところに目くじら立てませんよ。確かに小指立てて云々するは品下ることですが、微妙なニュアンスまで伝わる、言葉に出さずとも伝わる立派な伝達方法です。横文字で言えばボディー・ランゲイジ、コミュニケーション・ツールです(こう書くと許されるのでしょうか)。確かこれも女性蔑視の咎めじゃなかったですかね。ちなみに親指立てると誰のことですか?オヤジ、ボス、上司のことですね。うるさいのよこれが・・とトホホ顔で親指立てれば、全て伝わりますね。下品。ですけどね確かに。すました若い娘がやるとびっくりしましょうが。でも女性軽視ですかねぇ、これが。もう一つはうんと古く、私が中学高校時分だったと思いますが、即席ラーメンの宣伝です、若い女性が「私作る人」と言い、それを食べながら男が「僕食べる人」とやったんです。それが女性軽視と言うか、役割を決めつけてる、けしからん!となったのですね。何十年も前のことです、男女共同参画とかフェミニズムとかの言葉が生まれる前、ウーマンリブとか女性解放戦線とかそういう勇ましい系が台頭してきた時代だったからでしょうか、今思えば何?どうしたの?の言いがかりですが、あれを知った時にもそう思いました。言葉狩りが始まっていたのです。大手食品会社だったんでしょう、今次の資生堂と同じです、金持ちは喧嘩しません、すぐに取り下げたことでした。今風に言えばジェンダーフリー運動です、男女間には物理的(生物学的)な性差はあるが、社会的な差はないのだと。どうして女が作る方で男が食べる方と決めつける?男は仕事、女は家庭で子育てという社会通念の打開、そこから敷衍しての旧来の家族制度の破壊工作、それはひいては日本の伝統、文化の破壊につながるのでした。いえこれは徒らに話を大きくしているのではありません、現に家族一族意識はどんどん薄れています。蓮舫さんが国会で叫んでいる通りです、昔の家族制度に戻すつもりか?!それくらい昔じゃなくなっているわけです。根っこは男の役割、女の役割に対する常識的判断ができなくなっていることです。フェミニストたちは(フェミニストには女に優しい男という意味もありますが、ここではそうではなくてフェミニズムを信仰している連中です)専業主婦を貶めます平気で。闘え!と来ます。男社会に噛みついて、返す刀で自分達に従わぬ同性者女達をも斬ります。男社会、男尊女卑風潮と闘っているだけでいいのに、味方と思っている女達が従来の女仕事に甘んじているのが許せぬのでしょうね、自分達の運動に整合性が保てぬ!とかなんとか屁理屈つけて。男の価値観の押しつけとか、女性軽視蔑視とか、普通の市井人はそんなこと考えてませんけれどねぇ。そういう通念慣例を破壊すべきなのだ!と闘士達は言うのでしょうが、空回りですねぇ。でも、文句をつければ付けるほどに相手は引っ込めますから、言う方はそれなりに達成感があるのでしょうね。不毛。日本の文化は未だ成熟に遠いのでした。
コメント
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