柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

土用

2015-07-26 10:11:03 | Weblog
昨日今日、当地はやっと夏空です。昨朝今夏初めて蝉の声を聞いたような気になってました。雨の多い毎日でしたから。台風が北上してますが、ものかわの夏空です。カンと晴れた青空、入道雲、こういう季節だったんですよねとやっとカーテンが開いたような気分です。すると暑い・・どっちがいいという選択ではなく、問答無用に夏は暑いのです、こうでなくちゃぁ、ではあります。土用の丑のウナギ話で暫くTVはネタを埋めてました、毎年のことではあるのですが昨今の需要不足は深刻なようです、うちでは例年の如く弁当食いましたが。ドヨウノウシ、と聞くと今日は金曜日だとか牛なのにどうして鰻なんだ?という古い漫才ネタの様なボケになるのですが、土曜の牛じゃなくて土用の丑だと書いたら書いたで尚のこと何のこっちゃ?となります。旧暦での旧式の日付、数え方ですからわからなくて当然です。時刻の区切り方呼び方に始まって、西洋のようにそれぞれ月に名前があって(睦月、如月、です)、月の満ち欠けに従って時間が回っていて、さらに二十四節季(立春、春分、冬至の類)や雑節(この土用、彼岸、八十八夜、二百十日など)による生活の目安が、全部失われている、残っているものもありますけれど殆どは季節感のない(旧暦が現在の歴よりおよそ一ヶ月半~二カ月遅いからです)形骸化してます、のですから仕方のないことです。土用?何?さすがに丑は気づくことです、干支の?ネェウシトラウー、のウシ?でもこれも自分の干支を知っているだけですね普通は。他人の干支を聞いても年齢はわかりませんよね、一つ上一つ下の干支もすぐには出ませんね、そういう覚え方計算の仕方が頭にないですから。でも爺さん婆さんの世代には干支を言うただけで年齢を当てるのがいましたよ、まだ干支で年(歳)を数える風習が残ってたんですね。丙午(ひのえうま)がかろうじて残っているのみの暦の数え方です。甲乙丙丁・・の十干と十二支を組み合わせた呼び方。お盆の墓参りの際にそこらにある古い墓石の横面を見てごらんになればいい、明治何年とか書いてないです、甲子とか乙酉とかの表記です。社会で習った壬申の乱、戊辰戦争もあれは年代を表すのです場所や人名じゃなくて。還暦は61歳と皆知ってますが、その謂れは?どうして60年?と聞かれて答えられる人は多くないんじゃないでしょうか。ご存知でしたか?昔ならどの本見たら載ってるか調べられるかという所から考えねばならなかったことですが、今は検索エンジンです、グーグルですヤフーです、すぐです。調べてごらんになればいいですが、旧暦ってのは面白いですよ。月の満ち欠けの周期は人間の体の周期にあってるのです。いえ、逆でした、人間の体のリズムが大自然のそれ(月の満ち欠け)に沿っているのです。人間だけじゃありません、有名なフグやカブトガニ、ウミガメの集団での産卵は大潮の満月の夜に決まってます。大自然のリズムも月の満ち欠けに同期してるのです。28日周期ってのは大自然のリズムなのです。満潮時に人が死ぬとかあるいは生まれるとか聞いたことありませんか?月のリズムはすなわち潮の干満です。一日二回の潮の満ち干き、朔日の小潮、望日は大潮です。丙午の意味、年ごとではなくて一年の一日一日にも干支が振り当てられていて、今年の土用の期間のうちの丑の日が7月24日だった(ちなみに今年はもう一日丑の日があって、干支の一周する12日後の8月5日、こちらを二の丑と呼ぶとか)ことなど、知ると面白いですよ。ご参考までに。
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