スバルの富士重工が軽自動車生産を止めるという話題です。吸収合併や傘下に収めるは世の常です、昔ながらのメーカー名が消えて行くのはどの業界にもある話ですが、車に興味を示さない珍しい種の男である私でもスバルは知ってます(スバルなんて言うと今では谷村シンジ(漢字がわかりません)なのでしょうが)。何年か前に広島のデパートで展示してあるのを見たのでしたが何と小さいこと。こんなのが街中走ってたんですね、私達の幼少時は。覚えてますよ十分に。幼稚園や小学低学年時分の記憶って結構しっかりしてますよね。うちのオヤジはマツダのクーペを持ってました。マツダと言えばその後のキャロルですか。これがまた小さい小さい。360ccですからね当然なのでしょうけれど。現代の軽自動車のイメージとは大きく離れてます。体を小さくかがめて乗り込むという態です。昔の大人達(おかしな言い方ですが。両親の世代です)が小さかったわけじゃないですよね。こういう世の中のニーズだったというわけです。日本が国を挙げて貧乏から抜け出して行く、言う所の右肩上がりの経済発展の途中の現象です。誰でもが自家用車を持てる、そういう時代が来たぞ!という象徴。覚えてますよ、雨の日に幼稚園まで車で送ってもらった朝の一光景、ワイパーやウインカーの音までくっきりです。残念ながらその一場面だけですけれど。オヤジが商売始めてマツダのこれまた小さな軽四のトラック乗ってたこと、道路も舗装してある所の方がうんと少なかったですからね。雨が降ったらべちゃべちゃ。そういう風景。あの小さな小さな車体見てるとそう言う記憶が蘇ります。今でも街中で昔の車を走らせてるマニアに出会いますが、ケンメリのスカイラインとかべレットとか、この前は日野のコンテッサを久しぶりに見ましたが、車に疎い私でも知ってるような昔の車には昔の風や空気がついているような、そんな気分になることです。この時代に間に合った自分を嬉しく思うことです。
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