柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

男と女と

2006-03-19 13:38:42 | Weblog
男より女の方がリーダーに向いているのだろう、何故なら嫉妬や妬み、エゴ、野心、金銭欲などの人間の負の部分は男に強く、しかも男には幼児性があり、精神がもろく、孤独や痛みに弱いから。男がすぐ怒鳴るのは弱いからだろう、弱い者ははったりを吐き、口を真一文字にわが道を行き、都合が悪いと黙り込むのだ、と今日の毎日新聞のコラムにありました。ううむ、いかがですか皆様。男と女の差は歴然としてあります、もちろん能力の差です。昔から、男らしさをわかるのは男でなくて女だ(その逆も真)と言いますね。女の優れているところを痛感しているのは男の筈なんでしょう、だからコラム子の言う如く男は怒鳴って黙り込むばかりの幼稚な手段でその社会的優位を守ってきた。それは決して今時初めて認知されたことなどではなく、それこそ縄文弥生奈良平安の昔から世の中は女の力で整い調いリセットされ復元されてきたのでしょう、それは歴史の雄弁に物語るところであり、後世の我々だけでなくその時代その時代にもその能力差を実感認識していた人は多かったに違いないのです。今どきの若いモンは!という嘆きや非難が全世代が共通して受ける咎めであるように、です。どの時代にもそう気づいている人は多かったのです、でもそれこそ太古の昔から男によって都合よく引き継がれてきた男優位の社会構造(男尊女卑とも言います、私はこの字面が好きではありませんが)にそれこそ男は口を拭い、頬かむりして来たのです。でも、男にももちろん言い分はあるわけです。自作自演とは言え、国のため家族のために死んでいくのは男であったという歴史です。昔の言い方で恐縮ですが、男は戦地へ女は子を産み銃後を守るという原則が、国策として適当であり且つ選択されてきたのです。でも、女は無理矢理に口を閉ざされてきただけのことで、何も考えずにただ追従してきただけでないわけです当然。男どもが勝手に自作自演する戦争に否応なく巻き込まれて、各々それぞれの状況で十全の調整能力を発揮してきたのが女であったわけです。男に決定的に欠けている能力です。どの時代でも共通したことだと思います。で、現実に向き合えばどうか。私の親の世代は明らかに男優位、そして差別を当然に受け容れる世代です、それは彼らの言動の端々に如実です。私達の世代でやっと女の能力が同等に評価されるようになって、私達より年下の世代は男と女の差が全くないように見えます。私も、私が男だからでしょうが、女の能力の高さを実感しています。というより、能なしの男ばかりが目に付くというべきか。コラム子の言う如く管理職ばかりでなく、技術畑でも、営業畑でも、研究畑でも女が男に劣るなんてことは大昔からないのでしょう。あったのは体力差や出産という単純な物理的相違を人格否定にまで押し広げての根拠のない抑圧。ないものはないわけです、至極単純な事実です。で、男達よしっかりせーよなのです。コラム子も男ですから、おそらくはそういう意図での記事と思います。男女共同参画やらフェミニズムやらには敢えて今回は触れません、こちらはあらぬ方向への進展に過ぎぬものですから。「男は死ぬ性、女は産む性」との区分けもあります。男が死ななくなったから、女が産まなくなったという皮肉も言われます。男女差は歴然としてあり且つない。色即是空、空即是色。ううむ、ううむ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする