memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

漁民は停戦でふたたび目覚めた   ガザ

2012-12-18 10:10:21 | 海事
ガザ漁民は岸から6海里先まで漁に出られるようになった。これはイスラエルとガザが停戦をしたことによるもので、2006年以降初めてのことである(11月27日Scoop)

包囲によってほとんど崩壊した後、漁民らは漁業の再興を願っているが、6海里では十分とはいえない。ガザ漁民のAbu Alaa El Amoudiは「2000年10月に第2次インテイファーダがおきて以来現在に至るまでイスラエル軍はわれわれが3海里以上出ることを許可していない。われわれの活動は本来の能力の3%似すぎず、それもまた危険な仕事である。幸いにも、状況は今や改善された。6海里先まで出漁できるが、それより先にでればイスラエル軍が銃撃する。われわれは自由に働きたい」と。

また別の漁民Raed Abu Odaiは「6海里は大きな改善だ。デモ魚は十分でない。もっと魚をとるために先に出たい。昨日自分は7海里先まで行った。海軍が銃撃してきたが幸いにも誰も負傷しなかった」

これまでの経緯は
1.イスラエルが20海里であった海区制限を徐々に縮小、2005年にオスロ協定で10海里となった。
2.2006年, IOFが数ヶ月にわたり包囲を実施。その後6海里までを許可した。その後さらに2007年には3海里まで縮小された。
3. 2009年以降は3海里内であってもイスラエル海軍が漁民を攻撃した。こうした攻撃により漁民らが死亡や負傷するに至った。彼らは、たびたび追尾されたり、逮捕、理由なき尋問、屈辱的な扱いを受け、彼らの漁船や漁具は没収されたり破壊されたりした。



欧州ウナギの危機

2012-12-18 10:09:24 | 水産・海洋
ICESが欧州ウナギに関し助言を発表した。ウナギ資源の状況は危機的で早急な対応が求められている(11月30日FUD)

ICESは遊漁、商業漁獲、発電設備、汚染などの人為的な死亡原因がウナギの再生産や逃避に影響していることを繰り返し述べ、成魚の増加が見られるまでこうした要因を削減すべきと助言している。
シラスウナギの数は1950年以降継続して減少している。ICESの科学者らはその添加指数を発表、その値が歴史的に低い5%だであり、1960~1979年の北海のそれよりも1%低いという。このたびのICESの査定は国による魚資源調査と商業漁獲をベースにしたものである。

安全な網漁具、魚を逃がすリング    ダイソン賞を受賞

2012-12-18 10:08:09 | 水産・海洋
***James Dyson Awardはサイクロン掃除機の発明者ジェイムス・ダイソンによるものである。依然掲載の記事についての質問があったので補足いたします。

この安全網漁具の目的は漁業においてその持続性を維持すべく、目的外の魚や稚魚をトロール操業の際に逃がすもの。この装置の一部の逃避リングが最近開発の活動として注目されている。トロール曳き網の際に網目はその張力により閉じられる。よて多くの小魚は逃げられなくなったり、傷ついたりする。この逃避リングは網目お開いたままで維持する。またこれが光ることによって脱出口を示す役割をする。光によりより明瞭に逃げ口が明らかになることで魚が反応できる。すべての電気的な仕組みは甲板の上でチェック準備される。つまり漁業者はいったん網に取り付けたら後は気にする必要がない。取り付けてあったトロール網の寿命がきたら逃避リングは取り外し新しい網につけることができる。このリングにはさまざまなサイズのものがある。

このリングの強度は25気圧に耐え、重量はよそ100g、厚みは20mmでトロール操業のときの張力に耐えることができる。