クジラの崇拝は漁民の生き方 ベトナム

Ly Son 島の海のターコイズ・ブルーに続くカラフルな寺院、日焼けした漁師たちが”Ca Ong"と呼ばれるクジラに祈りをささげる（11月22日channelnewsaisia)

一月に及ぶ長い出漁の前に、Nguyen Hoang Loiは凝った装飾が施されたタン寺院にお参りする。ここには神聖な巨大なクジラの遺骸2体が保存されている。

ベトナム中部沖合いの人口21,500人のLy Son 島。そこから出漁しようとしている漁民の45歳の彼は「クジラは海で遭遇する災厄から守ってくれるのでお祈りをする」という。北から南までベトナムの海岸線長さは3,200km、漁村が崇拝するクジラは彼らの守護天使である。この種の宗教的現象はこの国でも珍しいと専門家は言う。

「操業中に時化にあってもどこに逃げればよいか漁師はわからない、そのときクジラが助けてくれる」とLy Son島の司祭Tran Ngo XuongがAFPに語った。「クジラは船の脇にやってきて危険な状況を救ってくれる」と79歳の元漁師で今はTan寺院の管理人を務めているXuangはいう。クジラの霊を慰めるための念の入ったお祈りの後、Xuongはタン示威の祭壇の後ろにあるうすくらい二つの部屋を閉めないでおく。そこには2対のクジラの骨格が安置されている。これらのクジラは生きていたときの重量は50トンと70トンで長さはいずれも20m以上ある。100年以上前に事故で島の浜辺に打ち上げられたものとXuongはいう。

この創造物はかくも大きいので、これを引き揚げるには100人以上の人手を要する。しかし多くの祈りや儀式の後は数十人の島民だけで潮のの力も借りて浜に引き揚げることができるのだという。浜にあがったクジラにはベトナム式の弔いが行なわれる。クジラは5年から10年間埋められる。そののち骨を掘り出して地上に安置する。
鯨油は分離されて大きな陶器の容器に保存、クジラの命日にその骨を清めるために用いられる。

公的なメデイアも時折漁師がクジラの助けで救われた奇跡を報じることがあるとSuc Khoe Doi Songはいう。保健省の新聞は最近漁師のDang Chauの話を載せている。Chauのボートは長い出漁からの帰途嵐に巻き込まれた。たくさん魚を積んでいたので乗り組みらは船が沈むと危惧した。
そこに巨大なクジラがやってきて乗り組みらが岸に戻れるよう、ボートの前を泳ぎ時化を抑えた。「漁民らが安全になったところでクジラは海に戻っていった。漁民らは非常に驚いた。彼らは帰ってゆくクジラに対し頭をさげた」とある。他の国とは異なりクジラ７が崇拝される。ベトナムでは過去に起こった巨大な哺乳動物が漁村に打ち上げられるとそうした崇拝を行なうと専門家のSandra　Lantzはいう。

Ca Ong(ベトナム語でクジラ）の信仰はベトナム独特のものであるとLantzはいう。Lanzはスエーデンの科学紙にその研究を2009年に載せている。伝統的なクジラ崇拝儀式の実施は共産主義社会でも奨励されている。2004年に規制が解除されるまで数十年にわたり宗教的な活動は禁じられていた。大多数の人々の宗教は仏教である。しかし少数はグループは差別のあることを日ごろ訴えている。

クジラ崇拝の祝祭はクジラをたたえるとともに漁民が大漁できるこ、危険な海上で安全な航海ができることを祈るもので公的にも認められている。 こうした祝祭の儀式は当局によりベトナムの15大祭りに数えられている南部のBa Ria Vung Tauでも行なわれている。Ly Son 島民はクジラが島の観光客を呼び寄せることを願っている。現在のところその数は年間3,000にんほどである。当局はクジラの骨格を新しい寺院を建てて収納し、漁業に頼るだけではなく、観光客を誘致しようと計画している。

州のイカ漁業は早めに終了 カルフォルニア

カルフォルニアイカ漁業は水曜日正午に停止となる。これは漁獲量が義務付け枠に達したためで、3月31日までの漁期が短縮された（11月21日VCSTAR)

堅実なイカ漁獲により漁期が短縮されたのはこれで2年目、昨年は11月18日に終漁している。州漁業遊魚局は毎日イカ漁業について割当量の監視を行ないその数値が11.8万トンに達したら終了とすることで乱獲防止を図っている。

Hueneme地区のオクスフォード港ではイカ漁業が行なわれているが、2012年はイカ漁獲が2011年対比で16％増加している。「増えているのは結構なことだ」と同地区のマーケテイング役員の Will Bergはいう。漁業はこの数年間強力で成長を続けているという。顧客も港から早々とイカを持ち出しているので他の荷も扱うことができるという。

イカ漁業はこの州で最大かつ貴重な産業であり昨年実績は6900万ドルであった。地方的にはイカはカラマーリとしてまた餌として販売されていると漁業局は言う。しかしそのほとんどが冷凍され海外に輸出される。今漁期はイカ漁業者にとっては当たり年ではあったが、サイズが小さすぎるものが多くその一部は販売できなかったとBuelltonのカルフォルニア鮮魚生産者協会の専務Diane Pleschner-Steeleはいう。

「ちょうどよいサイズのイカとはポンドあたり6～7杯で、平均ではポンドあたり10杯くらい」とかの上はいう。「ポンドあたり16～20杯というものも見るが、あまりに小さすぎて売れない」と。イカのサイズの小型化は沿岸に点在していてこの原因は海洋学者のいうエルニーニョによる温暖水の影響だという。イカの大漁は顕著なラニーナ現象による寒冷水の影響で2009年に始まったとPleschner-Steele はいう。来年の漁期開始は4月になるだろうが、たぶん大漁にはならないだろうと

フカヒレ採取禁止を促す 台湾

台湾環境動物協会（EAST)は昨日農業評議会COAの漁業部局に対しフカヒレの商業的採取の禁止を強制するよう要請した（11月22日China Post)
黒潮海洋教育基金の専務理事Chang　Tai-tiは科学的調査により生存本能として人を襲うものではないと。

たしかに、サメは時折サーファーにひきつけられるがそれはアザラシなどと誤解するためだとChang はいう。人間はサメの生物学的食物連鎖に入っていないし、最初サーファーを攻撃した後はその行為を行なわないという。EASTのChen Yu-minはホオジロザメとウバザメは野営動植物絶滅危惧種のなかで国際取引に関する条約で保護されている。

台湾政府はこの2種のサメについて商業的捕獲や購入、所有、輸出入を2007年に禁止しているとChenはいう。漁業法によればこの法律の違反者には3根にかの懲役または5,100ドルの罰金が科せられる。これらの種の保護を奨励すべくサメを捕獲したあとに放流した漁業者には1,000ドルの賞金が出る。

米国動物愛護協会は中国の急速な経済成長により、フカヒレの需要が高まり、世界のサメ資源を傷つけていると非難している。頂点にる捕食者としてのこれらのサメが減少すれば海洋の食物連鎖のバランスが崩れる。世界サメ保全イニシアチブと豪州フカヒレ採取反対連合はソーシャルメデイアにフカヒレ採取禁止の要請を発表している。

COAはサ保護対策を採用することによって引き起こされる台湾の漁業上の影響を緩和しながら、サメの持続可能な漁業を確保することを目標としている。評議会はさまざまな地域漁業管理機関においてサメの資源評価を積極的に行なうことを約束している。