memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

原料魚カタクチイワシ不足で悲鳴   ベトナム・フーコックの魚醤業者

2012-12-06 00:01:37 | 亜細亜海道
中国人による大量のカタクチイワシの買占めで値段が3倍となりフーコックの魚醤業者は原料不足で干上がっている(11月19日VNN)

フーコック(富国)島のThinh Phat社はこの島での最大級の魚醤業者で年産量は100万リットルであるがその操業を縮小した。同社の役員Tran My Thuanはカタクチイワシは劇的に高騰、このため原料買い付けを中止したという。「我々は生産量を100樽か40樽まで減らす計画だ。現状の生産規模は維持できない。原料が高すぎるしまた販売できるかもわからない」とThuanはいう。「次にどうすればよいのかわからない。他の業者も生産縮小したと聞いている。工場を閉じてレストランやホテルの経営をしたほうが儲かる」と。

一般的に1樽に15トンの魚原料が必要でそれから10,000リットルの魚醤が作られる。Thinh Phat社は60%の原産だから 600,000リットルの魚醤が減産となった。主原料であるカタクチイワシの値段はキロ当たり6,500ドンであったものが9月から10月にかけて18,000-20,000ドンまで高騰した。新しい価格レベルは中部地区からやってくる買い付け商人によって決まる。彼らは南部でカタクチイワシを買いつけ乾燥してから中国商人に売り渡すのだ

フーコック魚醤協会長のNguyen Thi Tinh は毎日数百トンのカタクチイワシがフー国水域から運び出されているという。またDong Duong町のPham Thi Muoi は彼女の家族は魚醤を3世代にわたり製造してきた、しかしこんな高値は体験したことがないと彼女は言う。魚醤生産者として経験の長いMuoiはこんな原料高では誰も利益が出せないという。一方で製品である魚醤の値上げもできない。消費者は経済危機の中でベルトを締め高価な製品を買うことはしない。

フーコックには104の魚醤業者があり、その年産量は3千万リットルである。「原料高騰がこの島の業者の生産を圧迫している」とTinhはいう。9月10月の生産は前年比でわずか20%しかない。「我々は有能な機関当局がたちまち中国に売られてしまカタクチイワシを阻止するために現地視察を行なうよう省当局に陳情した」とTihn。

中部地区から来る原料買い付け人たちには税負担がない。しかしフーコックの魚醤業者らは5%の税を払わされている。カタクチイワシの劇的な高騰についてフーコック地区経済部門の幹部であるNguyen Minh Trucにたずねると,中国からの強い需要であるという。このため商人たちは値を吊り上げて漁民から洋上で直接買い付けをするという。11月14日には価格がキロ当たり9500ドンまで下がったと連絡してきた。それでもまだ高すぎ生産者たちは手が出ない。魚醤業者らはカタクチイワシ業者に会いキロ当たり8500ドンを上限価格とすることを申し入れたが、この合意ができるかどうかは不明である。


領海紛争で4ケ国会議を呼びかけ    フィリッピン

2012-12-06 00:01:00 | 海事
マニラ発:全域が自国のものだと主張している南シナ海の領海紛争について、フィリッピンとその他の東南アジア3カ国が来月参集、討議を行なうと外交幹部が水曜日発言した(11月21日AP)

マニラで12月1日に行なわれる会議にはブルネイ、マレーシア、ベトナムが参加するがと固定の議題は決まっていないと外務大臣Albert del Rosarioが発言。次官級による会合は紛争を2国間で決着しようとする中国のアプローチに対抗するものであう。アセアン諸国のみならず中国に近い国々をも包含する。「そこでわれわれが行なおうとすることはお紺あおうとすることは、われわれが了解紛争に関し議論に努めることが可能であることを証明しようとするものである。われわれうはアセアン諸国内およびその域外の参加を歓迎する」とRosarioは発言。

月曜日に閉幕した10カ国による年次サミットでは海事紛争については何のコンセンサスも得られなかった。中国は南シナ海全域を主張していて、スプラトリー諸島も含まれている。そこには豊富な石油とガスの埋蔵の可能性があると同時に、世界でもっと通行の激しい航路に当たる。これら4カ国はこの地区の部分所有を主張。中国とベトナムはスプラトリーで1980年代に短時間の軍事衝突を起こしている。

フィリッピンはルソン島の西に当たる豊かな漁場であるスカボロー岩礁の領有をも主張している。今年の初めには中国とフィリッピンがそれぞれ船を送り出し対立した。「現在の南シナ海の状況は地域の安定と治安にとって脅威となっている。これは2国間問題ではない。国際問題である」とdel Rosario は発言している。

ポルトガルへのマグロ輸出が増加  ベトナム

2012-12-06 00:00:13 | 亜細亜海道
ベトナムはおよそ130万ドル相当のマグロを今年の9ヶ月間でポルトガルに輸出した。これは前年同期比で581%にあたる–と欧州の統計EUROSTATが報じている(11月21日INFOVN)
欧州の景気減退と債務危機は缶詰用用途のマグロ輸入については当てはまらないようだ。ベトナムのVASEPはベトナムマグロの輸出はこの語も続くと見ている。