memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

海がピンク色に   豪州

2012-12-17 00:05:18 | 水産・海洋
藻類の繁殖で赤くなったところに向かって人が泳いでいる。シドニーのClovelly浜でのこと。しばらくの間Bondi浜などでも遊泳が禁止された(10月29日AFP/ChannelNewsAsia)

広大な範囲にわたって南東オーストラリアの海岸線が藻類の繁殖にみまわれ赤く染まった。このため書く浜辺は閉鎖された。この藻類noctiluca scintillans, がシドニーのBondi 浜を閉鎖に追い込み、今週の初めには近隣の入り江にも接近、現在は2州に及んでいるという。「27日に採取されたサンプルからは
noctiluca scintillansの存在が認められた,このため海がピンク色に変色しているとNSW州当局が発表。「夜間には燐光を発する」と。航空観察によれば隣のビクトリア州にも巨大な繁殖が認められサーフィンで人気のあるBells浜、Lorneなどでも視認された。漁業者等はこの海域で獲れたものを食べぬよう注意を受けている。「この藻類の繁殖に打つ手はない」とビクトリア州環境部門のPeter Coddはいう。

この現象は”海の輝き”として知られ、夜間に発光する。noctiluca scintillans の繁殖は栄養塩に富んだ冷水が表面に来ることにより発生する。また”海のお化け”や”海の火”とも呼ばれる。


シー・シェパードの船になった元海洋気象観測船「清風丸」

2012-12-17 00:03:07 | 海事

南極海で行われる日本の調査捕鯨を危険な行為で妨害し続けている反捕鯨団体「シー・シェパード」は12日までに、かつて日本の海洋気象観測船だった船舶を購入、新しい南極パトロール船「サム・サイモン号」として、現場に投入する方針を明らかにした。船名は、資金提供者が米人気アニメ番組「ザ・シンプソンズ」の共同制作者の1人、サム・サイモン氏だったこと。

 サム・サイモン号は、気象庁の舞鶴海洋気象台に配備され2010年に廃止された、海洋気象観測船「清風丸」(484トン)で、全長56メートル。1993年に導入され、主に日本海で水温や塩分、海流などのデータを収集していた。毎年、越冬隊を派遣、南極との縁も深い気象庁の関係者は、清風丸がシー・シェパードの手に渡ったことについて「ただ、ただ驚いた…」と複雑だった。(12月13日AP/MSNサンケイ)


廃船の処理  ロシア極東

2012-12-17 00:00:53 | 海事
サハリン港や千島列島にはおよそ200隻の廃船や沈没船がある。 Rosmorportのサハリン支局はこれらのうち20隻をリサイクルすると極東インターファクスで報じた(11月30日fishonline) 

来年にはさらに5隻が廃棄されると"Rosmorport"のAnatoly Shushakov理事が発言した。同氏によれば船舶解撤をしスクラップから得られる収益は大きくないという。リサイクルの難しさから多くのこうした船は浸水した状態で放置されている。「こうした船舶の問題は、船が拘束されたり何らかの法律違反にかかわったものであり、裁判所も所有者を把握できない。裁判は長時間かかり放置される。船舶所有者はほとんど外国人である。船舶の処理にコストがかかるため船を放置し電話連絡も遮断することが多いとA.Shushakovはいう。
地元当局にとっては港内の問題だけではなく航行の邪魔になることである。サハリン及び千島列島にはおよそ200隻のこうした放置船や沈んだ船がありうち70%が漁船であるという。

天然ブラウントラウトの減少   フィンランド

2012-12-17 00:00:04 | 水産・海洋
フィンランド漁業遊漁調査研究所の最近の調査結果によれば、ブラウントラウトの絶滅が危惧される状況で2012年秋のボスニア湾の稚魚の数は極めて少ないという(11月29日FUD)

Oceanaはこうした不安定な状況にもかかわらずブラウントラうトンの管理はほとんどなされていない。河口での禁漁や禁漁期間が設けられず、TACや漁獲枠の設定もないという。「我々はフィンランド政府が絶滅危惧種の漁獲を許していることに危惧和感じている」とOceanaのバルチック海プロジェクトマネジャーで海洋科学者でもある Hanna Paulomäkiはいう。「商業漁獲 および遊漁が資源お脅威となっていることから資源回復のために完全禁漁とすべきである」

バルチック海にはおよそ500の天然ブラウントラウト資源がある。その状況は場所により異なる。最新のICESの勧告はこれまで数十年の河川での漁獲で急速に減少、漁獲される魚の年齢も若年化していることからこの資源が歴史的に低いレベルにある、特にフィンランドとロシアがそうであると。