ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ブルゴーニュ2016年ヴィンテージのバレルテイスティング&現況

2018-02-14 17:19:29 | ワイン&酒
今週はブルゴーニュワインの話題を取り上げていきます。

先週、ブルゴーニュのルイ・ジャド社より、輸出部長のオリヴィエ・マスモンデ氏が来日し、恒例となったブルゴーニュワインの最新ヴィンテージ2016年の紹介を、バレルテイスティングを通して行ないました。



その中で、ブルゴーニュワインの現在についても言及されました。
これについては、昨日の記事でも取り上げましたが(大橋健一MWによるセミナー)、ブルゴーニュの生産者自身の話は非常に需要ですので、重なっている部分もありますが、紹介したいと思います。



ブルゴーニュのワインは、特に1級やグランクリュを中心に高止まりが続いており、すべての注文に応えられない状況にある、といいます。

それは、大橋MWの話にもありましたし、ワイン業界の人間なら誰もが感じていることで、最大の元凶は、ブルゴーニュの収穫が少ない状況がずっと続いているからです。

2011年から2016年まで、6年間収穫の少ない状況が続き、2017年はようやく順調な収穫ができた、ということですから、2017年ヴィンテージは量的には期待できます。

しかし、6年間の不作はワインの価格に影響を与え、また、対日本への輸出においては、円安が続く為替状況があり(この1年で15%円安だとか)、こうした経済の影響も大きいため、2016年ヴィンテージのブルゴーニュワインは、ルイ・ジャド社では、これまでより少しだけ値上がっているものもある、とのこと。

他のブルゴーニュの生産者においても、不作と経済の影響で、20~30%の値上げを余儀なくされているところもあるようですが、ルイ・ジャド社としては、まだ値上げ幅を抑えられているかもしれない、とマスモンデ氏は言っていました。
ルイ・ジャドは大手ですから、小規模生産者よりは、価格コントロールの余裕があるからだと思います。

そんな中、2017年の収穫が順調だった、というのは、嬉しいニュースですね。




ブルゴーニュの新しいAOCの紹介もありました。
これは、すでに昨日のリポートで取り上げましたので、そちらをご覧ください。

AOC Bourgogne Cote d’Or (AOCブルゴーニュ・コート・ドール)
AOC Vezelay (AOCヴェズレイ)は村名クラスのヴィラージュワインになります




3番目の話題として、「ネゴシアン」が取り上げられました。

ブドウやワインを買い、自社ラベルで瓶詰めして販売するのがネゴシアンですが、
「ブルゴーニュのネゴシアンは悪く見られるが、シャンパーニュのドンペリニヨンなどもネゴシアンなのに、誰も悪いイメージを持たない」と、マスモンデ氏。

ネゴシアンについても、昨日のリポートで紹介しましたが、この時のマスモンデ氏も
「少量の年が続いたことで、ブルゴーニュのブドウも畑も価格が高騰し、クレイジーな状態。高すぎて購入できない、手が届かないレベル。だから、今、ブルゴーニュのドメーヌの80%はネゴシアン業も行なっている。ブドウを買い付ける方が、投資として少なくて済み、消費者にとっても、高過ぎるワインを買わなくて済む」と言っていました。

よって、2012年から2017年の間に、ブルゴーニュのでは新しいネゴシアンが23%増えたそうです。
特に、小さな組織のネゴシアンが誕生していて、その一方、有名なドメーヌもネゴシアン業を始めているといいます。

それに伴い、ブルゴーニュのワインビジネスの75%はネゴシアンとしての買い付けの仕事だとか。
ただし、良い畑を持っていても良いワインが造れない人がいるように、ネゴシアンの能力がない人もいるので、良い畑はもちろん大事だが、誰がやるのか?、“人”が大事、といいます。

マスモンデ氏は、フェラーリが好きでも、自分だと乗りこなせない、と例を挙げていました。

ルイ・ジャド社も、自社畑(コート・ドールに140ha、クリュ・ボジョレに87ha、プイイ・フイィッセに18ha)を持つドメーヌであり、ブドウを買うネゴシアンで、大手生産者ですが、「ブドウ畑&醸造に対して最低限しか介入しないという哲学の下、ワイン造りを行なっている」と、マスモンデ氏。

彼の話で、ブルゴーニュのネゴシアンに対する見方が変わった方もいるでしょうか?



さて、いよいよ ブルゴーニュ2016年ヴィンテージ です。



マスモンデ氏曰く「色々なことが起きた年」

前年の12月から1月はとても暖かかったものの、2月、3月は寒さがあり、それでも普通の年と変わらない程度でした。

4月に入ると、ブドウの木の成長は3週間ほど早く進み、2015年と似ている状況でした。

しかし、4月の最終週、非常に冷たい空気が流れ込み、3日間、夜中の気温がマイナスになり、小さな芽がマイナス気温の影響で凍ってしまいました。
とはいえ、この程度では、まだそれほど深刻なダメージではありませんでした。

ところが、朝になり、強い太陽の光が凍った芽に当たり、わずか3分で黒く焼け焦げてしまい、畑に“黒い霜”が降りたような状況になり、一目見て、もうダメだと思ったそうです。

ブルゴーニュの北から南まで被害があり、白ワインの村でも被害を受けました。

この後、2、3週間で新しい芽が出てくれたものの、50%は葉になる可能性があるけれど、残り50%は果実になるのでは…という期待をしたそうですが、サヴィニー・レ・ボーヌやペルナン・ベルジュレスなど、95%を失った村もあり、北のシャブリでも被害を受けました。
しかし、マコネやボジョレは霜は降りませんでした。

5月、6月はかなり涼しく、雨もありました。
しかし、冷気が病気の広がりを妨げ、畑を助けました。
また、冷気は植物の生育サイクルをゆっくりにしました。
が、村によっては、雹害を受けたところもあったようです。

7月、8月、9月の夏は素晴らしく、暑く、雨が降らず、9月に水不足となり、水分ストレスを受けながら、9月27日から収穫が始まりました。

ルイ・ジャドでは、収穫は10日間で終わりました。
「霜から生き延びたブドウ、畑を大事に扱った」と、マスモンデ氏。


2016年ヴィンテージのワインの特徴は、

夏の暑さから来るまろやかさがあり、エレガントさもある
赤は、暑さと霜の影響から来るきっちりとしたタンニンがあり、1年のうちで寒さも暑さもあったため、バランスの取れたものになった。

2015年ヴィンテージは、タンニンが多く、硬く、ストラクチャーがしっかりして、白でもタンニンを感じ(デカンタしてもOK)、あたたかみがあり、アルコール度数が高め。白も赤も長期熟成でき、特に赤は完全に長熟タイプ。

2016年ヴィンテージは2015年の対極にあり、繊細でエレガントで、消費者が好むスタイル

キレイな酸がしっかり存在し、ダイナミックなワインになったので、

2016年の白ワインは、ある程度長熟する2015年の白ワインよりも優れている、
2016年の赤ワインは2015年よりも飲む喜びを感じる。

ルイ・ジャド社では、ほぼ100%天然酵母で発酵させ、白ワインにおいては、リンゴ酸を残すために、マロラクティック発酵(MLF)を途中で止め、ミネラルに富むワインになるようにしています。
2016年は、白も赤もMLFがとてもゆっくり進み、白ワインはMLFの進行を80%でブロックしたため、ワインの中の酸を自然な形で残すことができました。
リンゴ酸は、ミネラル感だけでなく、より垂直に広がる、よりダイナミックで、より長熟な、よりイキイキしたワインになるのに欠かせないものだからです。

結果、2016年はアクセスしやすく、口の中に入れた時に、おいしいという喜びを感じる、バランスの取れたワイン、とのこと。

イメージ湧いてきたでしょうか?



という話を聞いた後で、2016年ヴィンテージバレルテイスティングを行ないました。


オリヴィエ・マスモンデ氏  ルイ・ジャド社 輸出部長


バレルとは樽のこと。昨年7月に、マスモンデ氏と醸造長らで熟成途中の1樽を選び、9月にもう一度チェックし、10月に瓶詰めしたボトルを持ってきたそうです。
まだ完成品ではないものの、およそ80%という状態なので、それなりの特徴がわかります。



白は2016年と2015年の比較(Beaune 1er Greves Le Clos Blanc Domaine Gagey)
赤は2016年と2014年の比較(Bourgogne Le Chapitre Domaine Gagey)

マスモンデさんの話の通り、白の2015年は骨格がしっかりとして太く、果実の厚みもあり、わかりやすいワインだと思いました。
2016年は、熟した果実の香りがありますが、若々しい酸があり、繊細でエレガント。フィネスを感じさせます。

赤の2016年も繊細なタッチで、デリケートな果実味と酸があり、軽やかですが、すでに複雑味もあり、長い余韻があります。
2014年はより熟したフルーツ感が濃厚で、ほんのりとしたタンニンも感じます。まだまだ若さがあり、清々しく、チャーミングなワインだと感じました。

2014年ヴィンテージに関しては、「とても寒かった年ということもあり、寒かった年は好まれない傾向にあるため、各誌の評価は高くなかったものの、酸がしっかり存在し、ピュアでクリスタル感のあるワイン」とマスモンデ氏の談。

2014年は酸がより固い状態にある。熟成の仕方が違ってくるだけで、後は各自の好み、と言っていましたが、まさにその通り。

ブルゴーニュは、誰がどう造っているか?が一番大事
次はテロワール、3番目がヴィンテージ、だそうです。

難しい年でも、いいワインを造る人はいる。
いい畑、醸造設備を持っていても、能力のない人のワインはダメ、そういうことですね。





この後、いくつかの2016年を試飲しましたが、白ワインはすでに完成形に近いものが多く、マイナーなアペラシオンのものでも良い出来だと感じました。
コルトン・シャルルマーニュなどは、さすがに別格ですが、同じテロワールなのにお手頃価格のペルナン・ベルジュレスも出来がよく、お買い得だと思います。



赤ワインは、アペラシオンによってかなり状態が違います。
フェミニンなスタイルといわれるアペラシオンは、今からでも飲めそうで、優雅で上品。思わず笑顔になります。



骨太系のアペラシオンは、まだまだ途中段階にあり、将来に期待大です。


ルイ・ジャド社のバレルテイスティングは何回か参加していますが、年それぞれに特徴があり、興味深いです。
過去のリポートのリンクを張りますので、興味がある方は、ぜひご覧ください。


[参考]

■2015年バレルテイスティングリポート → コチラ

■2014年バレルテイスティングリポート → コチラ

■2013年バレルテイスティングリポート → コチラ

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大橋MWが語るブルゴーニュワインの現状

2018-02-13 17:23:24 | ワイン&酒
先週、ワインの権威ある世界的資格であるマスターオブワイン(MW)を保有する大橋健一氏によるセミナーが、都内で開催されました。

今回のテーマは、「アルベール・ビショー マスタークラス」

アルベール・ビショーは、フランスのブルゴーニュ地方の大手ワイン生産者で、自社畑のブドウで造るドメーヌワインのほか、他からの買いブドウなどでワイン造りを行なうネゴシアンとしても知られています。
また、他のドメーヌの買収なども行なっており、有名なところでは、シャブリ地区の「ロン・デ・パキ」、ニュイ・サン・ジョルジュの「ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン」があります。



大橋健一 MW

大橋MWはアルベール・ビショー社のジャパンアンバサダーに就任しています。



今回のセミナーのアジェンダ


最初の話題は、“ブルゴーニュの現状”です。

いわゆる“ドメーヌ”と呼ばれる生産者数は 3901で、アルベール・ビショー社のようなネゴシアンは288コーペラティブ(協同組合)は16です。



この中で、協同組合数は減少傾向にあり、他の2つは増えています。

協同組合は、瓶詰めしない(できない)栽培農家が収穫したブドウを持ち込むところですが、これがブルゴーニュのブドウ生産量の約半分になります。
この協同組合が減り、他が増えているということは、ブドウを持ちこまず、自分でワインを瓶詰めする人が増えてきた、ということです。

また、近年はブルゴーニュの不作続きでワインが高騰し、それに伴ってブドウ畑の価格も高騰してきたことで、ドメーヌが、自社畑を購入するのではなく、ブドウを買ってワインを造ろうというネゴシアン業にも参入し、ネゴシアン部門のあるドメーヌも出てきました。
さらに、大手ネゴシアンによるドメーヌの買収も増えてきています。




ブルゴーニュワインの価格が高騰しているのは、2011年より続く自然災害が大きな原因です。
地球温暖化の影響で、干ばつ、大洪水、雹…と、世界のワイン産地は大きな被害を受けてきていますが、ブルゴーニュも生産量激減となる災害が続いています。

気候変動により、これまでになかったブドウ木の病気被害も出てきました。



自然災害以外では、中国のブルゴーニュワイン需要があります。
中国はボルドーワインを好んできましたが、ブルゴーニュにも目を付け始めました。
生産量が減って売るワインがないにもかかわらず、需要過多という状況ですから、価格高騰は避けられません。

こうした状況を理解した上で、ブルゴーニュワインの価値、価格を見てほしい、と大橋MWは言います。




ブルゴーニュの現状として、大橋MWはワインスタイルの変化も指摘しています。

“ミネラリーで より軽いスタイル”です。

これはブルゴーニュに限らず、他のワイン産地でも見られる傾向ですよね。
アルコール度数も低くなっています。
とはいえ、濃厚でパワフルなものをコンセプトとしている生産者もいますから、生産者次第です。

軽快な発泡ワイン「クレマン・ド・ブルゴーニュ」も非常に人気で、ブルゴーニュ以外の産地でも、クレマンの人気は高く、特に国内需要が増えているそうです。
かつてのフランスでは、スパークリングワインといえばシャンパーニュが一番、とされていましたが、今は地元の泡モノの人気が高まっています。


続いてのポイントは、原産地呼称(アペラシオン)の新設です。



AOC Bourgogne Cote d’Or (AOCブルゴーニュ・コート・ドール)

AOC Vezelay (AOCヴェズレイ)

2017年に上記2つのアペラシオンが新設されました。
※2017年ヴィンテージから名乗れます

これについて私も調べましたので、内容を記載します。

ブルゴーニュの地域名ワインとして、AOC Boourgogne (Blanc / Rouge)がありますが、
このAOCを名乗れるのは、コート・ドール地区だけでなく、シャブリ地区やボジョレ地区、マコネ地区など、広義のブルゴーニュ地方のブドウを使ったワインも含まれていました。

“AOCブルゴーニュ・コート・ドール”は、コート・ドール地区のみ、正確にはCôte de Beaune と Côte de Nuitsの40の村限定になります。
よりブドウの産地が明確化された、ということです。

Vezelay は、ヨンヌ県のChablis(シャブリ)=Grand Auxerrois(グラン・オーセロワ)エリアの中にあるテロワールのひとつでしたが、2017年11月にAOC Vezsleyの新設が承認されました。
白ワインのみで、総面積70haのAOCです。


Pouilly-Fuissé 1er Les Cras
南部マコネ地区の“AOCプイィ・フュイッセ”の中で、1級畑が新設される、ということですが、まだブルゴーニュ委員会のサイトには載っていないので、こちらは承認待ちなのかもしれません。

AOC新設や1級昇格となると、これまでの価格から値上がりが予定されそうですね。

また、ブルゴーニュでは、著名ドメーヌの買収話が出てきたりと、価格に影響の出そうな話が色々とありそうです。




セミナーでは、アルベール・ビショーが買収したドメーヌのワインにも触れましたが、長くなりそうなので、また別の記事として紹介したいと思います。



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ブルゴーニュIGPのピノ・ノワール

2018-02-12 17:56:28 | ワイン&酒
昨年秋に購入したブルゴーニュのピノ・ノワールのワイン、よくある普通の AOC Bourgogne Rouge だと思っていたところ、よく見たら、IGPワインでした。


Pinot Noir 2014 Herve Kerlann
(Bourgogne, IGP Sainte Marie la Blanche

エルヴェ・ケルランは、ブルゴーニュの中心地ボーヌ近郊の生産者ですが、このワインに使われたブドウの畑が AOCの規定エリア内になく、IGPサント・マリー・ブランシュのエリアにある、ということなんですね。




この2014年ヴィンテージは、IGPサント・マリー・ブランシュですが、生産者のHPを見ると、IGP St Marie la BlancheとIGP Languedocのブドウを使用した Vin de Paysとなっていましたので、どこかの年からラングドックのピノ・ノワールを加えているようです。
もしくは、年ごとに変えているとか?

味わいは、赤系ベリーの印象がある、軽やかでチャーミングな赤ワインです。
複雑さを楽しむ、というよりも、ピノ・ノワールのフルーティーな魅力を気軽に楽しむタイプ。

価格もライトで、自宅の晩酌にちょうど良かったです

※輸入元:モトックス 希望小売価格:1950円(税抜)


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クールなニューウェーブのカリフォルニアワイン「スクライブ」@Fine オーガニックワイン

2018-02-11 12:47:56 | ワイン&酒
ナチュラルライフを提案するライフスタイル誌「Fine」2018年3月号 (2/10発売)で、私が執筆している連載のオーガニックワイン記事が紹介されています。

今回は、米カリフォルニアの 「スクライブ SCRIBE」です。



今のカリフォルニアワインは、新しい世代がどんどん出てきて、スタイルも変わってきています。
そんな新世代カリフォルニアワインで注目したいのが、若い兄弟のクールなオーガニックワイン「スクライブ」です。



「Fine」 2018年3月号 (2/10発売) 680円 (日之出出版)

※ P28-29をご覧ください




【参考】
vol.1 コノスル@チリコチラ

vol.2 ツィント・フンブレヒト@フランスコチラ

Vol.3 フィーナ@イタリアコチラ

Vol.4 ヨハン・ヴィンヤーズ@アメリカコチラ

Vol.5 ジオ バッファ@イタリアコチラ

Vol.6 ルシャレル@スペインコチラ


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世界の機内食案内[28]Aeroflot Russian Airlines モスクワ〜パリ往復

2018-02-10 14:05:01 | 機内食
機内食ファンの皆さん、お待たせいたしました!

&GP「世界の機内食案内[28]Aeroflot Russian Airlines モスクワ〜パリ往復」 がアップされました。

いろいろトラブルの多かったこの時のアエロフロートですが、モスクワ~パリ往復もすんなりいかず…



▼記事リンク → 世界の機内食案内[28]Aeroflot Russian Airlines モスクワ〜パリ往復


トラブル続きとはいえ、最終的にはなんとかなっているので、ある意味、悪運が強いのかもしれません(笑)



記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/1432009/

&GP
https://www.goodspress.jp/







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乳酸菌入りのバウムクーヘン

2018-02-09 14:35:26 | 甘いもん
久々の バウムクーヘン ネタです(笑)
3連休前なので、ゆる~い話題をお届けします


乳酸菌配合 バウムクーヘン (美松製菓)

シールド乳酸菌®M-1を200億個も配合したバウムクーヘンです。

「シールド乳酸菌®」とは?
今はいろいろな乳酸菌が出ていますが、これは初耳。

乳酸菌の免疫力を高める働きに着目して、森永乳業が持つ数千の菌株から選び抜かれた特別な乳酸菌だそうです。

このバウム自体はスーパーで普通に売られていましたが、カラダにいい乳酸菌が入っているなら…と、ついつい買ってしまいました



最初に食べたときは、しっとりしていて甘さ控えめ、という印象でした。
ですが、また別の時に改めて食べてみると(2個め)、よりしっとり感があり、とてもお上品なお味で、前回よりもおいしく感じました。

体調とか、お腹の空き具合とか、その時によって感じ方が違ってきそうです。

ちなみに、私がおいしいと思った状況は、外出まで時間がない時のランチ代わりに食べた時でした。
食後のデザート、というよりも、おやつタイムがいいかもしれません


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シチリアのオーガニックスパークリングワイン

2018-02-08 16:14:15 | ワイン&酒
私の大好きなシチリアのオーガニックのロゼ“Prato Rose Organic”の生産者Feudo di Santa Teresaから、新しいスパークリングワインが入ってきました。


Vino Spumante Biologico GRILLO Brut NV
Feudo di Santa Teresa
 (Italy, Sicily)

シチリアの地場品種グリッロ100%オーガニックのスパークリングワインです。

グリッロはシチリアの酒精強化ワイン“マルサラ”によく使われた白ブドウ品種ですが、それをスパークリングワインにしてくるところがいいですね。



アルコール度数12.5%。

飲んでみると、よく熟したブドウを使っていることがわかります。
しっとりとした口当たりで、泡は強くないですが、とてもなめらか。
果実の甘みがしっかり感じられる、心地よさがあり、ほっとします。

パチパチ刺激的なスパークリングワインもありますが、これはソフトでやさしいスプマンテ。




最近のトレンドらしい、コロンと丸みを帯びたボトルの形状がクールで、ゴールドのキャプシールがゴージャス。
とてもこのお値段(1800円、税抜)には見えないルックスです。

これは、色々なシーンで活躍してくれそうですね~

※輸入元:スマイル




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リラックスして飲みたいショイレーベ

2018-02-07 17:25:51 | ワイン&酒
今日出かけた試飲会で、へえ〜、と思ったのが、こちらのドイツの白ワイン、ショイレーベ


ガウメンシュピール ショイレーベ 2015 ペーター・メルテス (ドイツ、モーゼル)

ショイ博士によって1916年に誕生した白ブドウ品種です。

私がよく見るドイツのショイレーベは辛口ですが、こちらは、フルーティーな甘みが残っていて、軽やかでチャーミング。

アルコール度数も11.5%とライトで、肩の力を抜いて、ゆるりと飲める脱力系。



楽しげなエチケットも気に入りました。

価格もライトです。

※輸入元:スマイル、 希望小売価格:1,150円(税抜)

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中国の空港ではモバイルバッテリー没収必至

2018-02-06 12:01:01 | お出かけ&旅行
スマホの充電などに便利な携帯用のバッテリー“モバイルバッテリー”ですが、
中国の空港では、機内持ち込み手荷物で持っていても、セキュリティーで没収されるという話をよく聞きます。

バッテリーや電池類は、飛行機の預け荷物には入れられないため、機内持ち込み荷物に入れるしかありません。
私も当然そうしています。



モバイルバッテリーはあまり使わないので、持って出かけることは少ないのですが、出かける場所によっては、1本程度を持っていくこともあります。

今まで通過した世界各国の空港のセキュリティでは何も言われませんでしたが、中国の空港では問答無用で没収される、という話を聞き、うわ~、厳しいのね…と思っていました。

しかし、つい先日、2019年2月から スマホ用モバイルバッテリーが規制対象になる というニュースが流れました。

モバイルバッテリーの発火事故が相次いだため、経済産業省は、
基準を満たさないモバイルバッテリー製品の製造や販売を禁止するというものです。

私は、モバイルバッテリーの発火事故については気に留めていませんでしたが、バッグやリュックの中に入れていたモバイルバッテリーが電車の中で発火して大きな事故になったケースが相次いでいる、と聞いたら、たしかに飛行機に持ち込むのは危険かもしれません。



来年2月以降は規制されますが、それ以前に製造されたものを持っている人は多いと思いますし、私の持っているこの2本もそうです。
規制後は、どう見分けるんでしょうか。

でも、基準を満たした製品でも、中国の空港は、今後もすべて没収かもしれませんね…

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世界の空港ラウンジ[09] Al Maha Transit Lounge@ドーハ

2018-02-05 12:15:07 | 空港ラウンジ
&GPに執筆記事 「世界の空港ラウンジ[09] Al Maha Transit Lounge@ドーハ」がアップされました。

今回は、巨大なテディベアで有名な ドーハ です。

世界の空港ラウンジ[09] Al Maha Transit Lounge@ドーハ






カタール航空を利用する際の乗り継ぎで使われる空港ですが、今回、初めて利用しました。

Priority Passで利用できるラウンジは1か所のみ。
他の空港ラウンジにはないユニークな利用条件がありました。



記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/142518/

&GP
https://www.goodspress.jp/



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今日から春というけれど…

2018-02-04 17:38:43 | 雑記
昨日の節分から明けて、今日は「立春」ですね。
暦の上では“春”ですが、まだまだ寒い~!

昼間の陽射しは暖かく感じましたし、日没が遅くなっているのがよくわかりますけれど、今週はこの冬一番の寒波がやってくるとか。

まだまだ気は抜けませんので、どうぞ暖かくしてお過ごしください





節分の昨日は、小袋入りの豆をまきました。
袋のまま撒いたので、回収も楽でした(笑)


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恵方巻より伊達巻が好き

2018-02-03 17:11:58 | 雑記
今日は節分、しかも土曜日ということで、今朝の新聞に入っていたスーパーの折り込み広告は「恵方巻き」ばかり。

東京生まれで、首都圏以外には住んだことがない私には、西の方からやってきた恵方巻きはまったく興味がないので、完全スルーです。

近年、コンビニではバイトにも恵方巻きの販売ノルマがあり、ノルマ達成できない場合は自腹で買い取り必至、といったことが問題視されています。
元々、食べる習慣&興味のない人は、私同様、買うことはないはずです。
節分たった1日のためになんだかなぁ…と、毎年思っています。

同じ巻物なら、伊達巻が好きです



お正月は多種多様な伊達巻が売られるので、楽しみです。
今年は、写真の鈴廣のものと、もうひとつ別のメーカーのものを買いました。
3が日過ぎると値引きされるものもあるので、思わずあれこれ手が出てしまいます(笑)

恵方巻きは消費期限が短いので、明日になったら廃棄処分されるものも多いんでしょうね。
もったいないことです。



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M.シャプティエ8代目マチルダさん初来日

2018-02-02 17:16:53 | ワイン&酒
今週、フランスはローヌの M.シャプティエ社から、現当主ミシェル・シャプティエ氏の長女で、8代目になるゼネラル・マネージャーマチルダ・シャプティエ氏が初来日し、セミナーを開催しました。


Mathilda Chapoutier M. Chapoutier(France)

ミシェル氏には2人の子供がいますが、娘であるマチルダさんが2009年よりワインの世界に入り、2015年にM.シャプティエグループに参加し、現在はグループ会社の責任者として活躍中です。



セミナーは 服部栄養専門学校 別館ANNEXEにて行なわれました

シャプティエは、ワイン生産者としては1808年創業ですが、その前の400年間は樽メーカーだったそうです。
ワイン生産者としての歴史は200年あまりですが、200年前から変わらないモットーは、「人事を尽くして天命を待つ」と、マチルダさんは言います。



シャプティエはローヌ最大級のビオディアミ生産者として知られています。
1991年よりビオディナミに転換をはじめ、現在は、550haの畑の約8割がビオディナミだといいます。

2009年には新しいワイナリーが完成しました。
コンセプトは、「環境保全型」。
年間1100万本を生産し(赤76%、白21%、ロゼ3%)、1500樽を貯蔵できるセラーも備わっています。



毎日楽しめるものから個性的なもの、特別なものまで、5つのレンジを生産。

多彩なラインナップの中から、今回はマルサンヌシラーの単一品種のワインにフォーカスしてテイスティングを行ないました。



白は「クローズ・エルミタージュ・ブラン レ・メゾニエ 2016」(3800円、税抜)
「エルミタージュ ブラン シャンタルエット 2015」(9000円、同)

マルサンヌは、白や黄色の花や果物の印象のアロマがあり、口にすると舌触りがよく、ちょっとしたほろ苦さもあります。
「このほろ苦さが、長熟な白ワインになる」、とマチルダさん。

レ・メゾニエは親しみやすさがありますが、エルミタージュ ブラン シャンタルエットになると、香りを嗅いだだけで、ハッと目が開きます。アロマも味わいも複雑で、じんわりきます。さすがに素晴らしいです。



エルミタージュの丘を説明するマチルダさん




シラー100%の赤は、「クローズ・エルミタージュ・ルージュ レ・メゾニエ 2015」(3800円、同)
「コルナス レ・ザレーヌ 2014」(6400円、同)
「エルミタージュ ルージュ モニエ・ド・ラ・シズランヌ 2011」(12000円、同)

レ・メゾニエは若々しく豊かな果実味に溢れていますが、コルナスになると、スパイシーさや複雑味が加わり、しなやかでエレガントな味わいです。
そして、エルミタージュ ルージュ モニエ・ド・ラ・シズランヌともなると、さらに複雑味が増し、リコリスなどのニュアンスも加わり、エレガントですが、骨格にしっかりとした芯があります。

マチルダさんによると、クローズ・エルミタージュのシラーはフルーティーなシラーになるので、コンクリートタンクでベルベットの質感やフルーツをキープしているそうです。

コルナスの畑は砕かれた花崗岩の貧しい土壌で、酸やミネラルがストレートに出るタイプになるが、黒いフルーツ、スパイスのニュアンスがしっかりあり、より長熟に、25年以上の熟成も可能な赤ワインになると言います。

エルミタージュ
の畑はさまざまなタイプの土壌が混ざっており、熟成するにしたがって、だんだんとスパイスやスモーキーなニュアンスが出てくるそうです。




セミナーは英語でした。マチルダさんはシャプティエのアジア・アンバサダとして中国に3年間いたため、中国語もペラペラだそうです。次は日本語にもチャレンジしていただきたいですね



料理との相性では、
マルサンヌの白ワインは、白い肉、クリーミーなリゾット、スパイスを多用した料理など、
シラーの赤ワインは、肉、ソースを使った料理だけでなく、エレガントな料理にも合うそうです。

そこで、フードとシャプティエのワインのマッチングを試してほしいということで、
“パテ・アンクルート”が登場しました。



パテ・アンクルートはシャルキュトリ料理のひとつで、日本シャルキュトリ協会会長であるクリストフ・ポコさんが作ってくださいました。

クリストフ・ポコさんは、神楽坂のビストロ「ルグドゥノム ブション リヨネ」のオーナーシェフです。
ここは私も行ったことがありますが、まるでフランスにいるような雰囲気の店でした。
※店の紹介記事 → 料理編 / ワイン編




赤も白も合いますね~

今回パテ・アンクルートが登場したのは、「パテ・クルート」世界選手権のスポンサーをシャプティエが務めているからで、そのため、セミナー会場も服部栄養専門学校となりました。



そうそう、シャプティエで忘れてはいけないのは、ラベルの点字です。

点字の短縮版を発明したモーリス・モニエ・ド・ラ・シズランヌ氏は、かつてエルミタージュ畑「シズランヌ」の所有者でした。今回試飲した5番目のワインの畑です。
このシズランヌ氏に敬意を表し、ワイン名に「シズランヌ」の名を付け、シャプティエ社のすべてのワインのエチケットラベルに点字を導入しています。
シャプティエのワインを見かけたら、ぜひ点字の存在を確認してください。



現在、シャプティエ社は、フランスのローヌだけでなく、アルザスやルションといった別の地方や、また、海外(スペイン、ポルトガル、オーストラリアなど)にもワインの生産拠点を持っています。

悪いテロワールは存在していない。理解していないだけ。土地を探し、ビオディナミなどによって改良し、ニッチなドメーヌを世界中で展開していきたい」というマチルダさん。



彼女の父のミッシェル氏はこの25年間でさまざまな偉業を成し遂げてしましたが、マチルダさんは何をしてくれるでしょうか?
今後の彼女の活躍に要注目です。

※輸入元:日本リカー株式会社

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「Riesling Ring Tasting 2018」は5月開催の予定です

2018-02-01 16:27:13 | ワイン&酒
今週、恒例のリースリング・リング新年会を開催しました。

私が執行委員を務めるRiesling Ringでは、大試飲会「Riesling Ring Tasting」を春に開催しています。
世界各国のリースリングワインが一堂に集まる試飲会で、昼はプロの部、夜は愛好家の部とし、今年で第10回を迎えます。

新年会では、輸入元をはじめ、関係者の方々にお集まりいただき、今年の活動計画についてご意見を伺いました。

「Riesling Ring Tasting 2018」は 5月中旬開催 で調整しています。

詳細が決まりましたら、改めてご紹介させていただきますね。

出展したいインポーターの方も募集しています



会議の後は、皆さんがご持参くださったリースリングワインをいただきながらの懇親会でした。
参加者の皆さん、ありがとうございました!



私が持参したのは、ずいぶん前に訪問したドイツはナーエの2008年のリースリング。
ラベルがボロボロでした


2008 Emrich-Schönleber Monzinger Halenberg Riesling -R-


会場となったのは、新宿にある、その名も「Riesling」というワインバーです。



Riesling Ring 新年会を快くお引き受けくださった店主の松下さん、ありがとうございました!




Riesling
東京都新宿区西新宿7-3-1 三光パークビル1F
http://www.winebarriesling.com/


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