今週は、ブルゴーニュワインをテーマにリポートしています。
本日のテーマは、ブルゴーニュ北部に位置する Chablis シャブリ。
シャルドネからつくられる白ワインの産地です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/3f/8a3e3b1ec3d708e325ceda09182cec3b.jpg)
遅ればせながら、昨年、シャブリのワークショップが、ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の主催により都内で開催されましたので、リポートします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/88/d867e27a21e17ffa33f11453b831617c.jpg)
ガイド役は、ソムリエでワインテイスターの大越基裕さん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/89/1a6a61ab4542be9c26da5354283fdefd.jpg)
会場内は、青いロングカーペットをシャブリを流れるセラン川に見立て、右岸と左岸のそれぞれの位置にシャブリの1級畑、特級畑の写真を置いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/39/452963bf314e1e82d20c86d4e36849ef.jpg)
写真の向きがあちこちなのは、畑の向きと合わせているからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/56/2ce923a64a2e6359032dedcf8a406c42.jpg)
特級畑は1か所に固まって存在しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/e9/fd0b282ecd59666259a9a81629249050.jpg)
シャブリ委員会のベルナール・レグナンさん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
シャブリといえば、フランスのブルゴーニュ地方の北部の白ワインの産地です。
その名前はあまりにも有名となり、アメリカで「カリフォルニア・シャブリ」と名付けられたワインが堂々と登場し、その後、原産地呼称保護の動きが起こることになるわけです。
今回は、シャブリ1級の個性&魅力を探ることがテーマでした。
シャブリの1級畑は40もあります。
それらを分類し、統括すると、それでも17にもなります。
さすがに、そこまで細かくは紹介しきれませんので、代表的ないくつかに絞って紹介されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/0e/50f5553761b0b31f41a23474b1640fe7.jpg)
まず、川の右岸、左岸によって大きく分けられます。
右岸は少し粘土質が多い土壌で、、ワインに豊かさと力強さを与えてくれます。
南向き、南西向きの畑が多いので、ブドウの熟度が上がりやすくなります。
左岸は東、北向きの畑が多くなりますが、斜面の角度によってさまざまな方向を向きます。
斜度の強さによって表土の薄い厚いがあったり、風の通り道がどうなっているか、など、さまざまな条件により、右岸の中でも、左岸の中でも、さまざまなテロワールがあり、シャブリ1級の畑は非常に複雑だなぁと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/6d/9a4a37c13a52f7b18a83b1121bc58884.jpg)
シャブリで特徴的な土壌は“キンメリジャン土壌”です。
約1億5千万年前のジュラ紀後期に遡る地層で、かつて海だったところに堆積物がたまってできました。灰色の泥灰土の土壌が石灰層と交互に現れ、小さな牡蠣などの化石が見られることがあります。
キンメリジャン土壌は、ワインにピュアな味わい、ミネラル感、フィネスを与えるといわれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/8c/a27e9f82d5c10c773eb1bca93b8ec5ce.jpg)
さて、いよいよテイスティング。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/f9/7487a7ee92773071154f36deb8ef56ae.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/00/f879c6ec6170bd508c259b06def5e698.jpg)
【左岸】 Vaillons 2015 / Montmains 2015
ヴァイヨンとモンマンは東西にほぼ隣り合う1級畑です。
西側のヴァイヨンは南東向きの丘陵にあり、少し暖かいテロワールで、表土は粘土質。
東側のモンマンは南東から北東に伸びる地形で、北風を受ける涼しいテロワールになり、浅い粘土質の表土の下にキンメリジャンの泥灰土があります。
飲んでみると、ヴァイヨンの方がフルーツのリッチさがあり、モンマンの方が軽快で繊細、洗練された感じがあります。
どちらも2015年と若いので、酸がフレッシュで、イキイキとしていますが、暖かい畑と冷涼な畑の違いがよくわかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/3e/53e08d714454f093adc8f397e4a2bba6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/77/17b82bc8a29342fa1699abe0c40cd491.jpg)
【左岸】 Beauroy 2015 / Vau de Vey 2014
ボーロワは左岸の一番北の南東向き急斜面にあり、乾燥した東風を受け、表土もやせて乾燥していますが、日照に恵まれるため、少し暖かいテロワールです。
ヴォー・ド・ヴェイも南東向きで、朝の日照を受けますが、涼しい風が吹き、厚いキンメリジャン土壌であることから、涼しい気候になります。
ボーロワは、キリリとしたミネラルの厚み、塩気、石のニュアンスを強く感じました。ボディはかなり骨太に感じます。
ヴォー・ド・ヴェイは、本来は繊細でエレガントな味わいだと思いますが、この時に飲んだワインはゴマのような独特の風味があり、果実の豊かさ、ほわっとした印象がありました。年の違いなのか、生産者の個性なのか、なかなか興味深かったです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/ee/59ad17ffc6eed0d1e8ec8bd8b8d6c28e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/18/ed92d32bf08390641978f98af125fc64.jpg)
【右岸】 Fourchaume 2015 / Vaupulent 2015
右岸を代表する1級畑のひとつがフルショーム。右岸北部に位置し、スラン川に向けて斜面が開けている明るい畑で、午後の光をよく浴びます。土壌は、小石の少ない厚い粘土質。
ヴォーピュランはグランクリュのプレリューズと隣り合う位置にあり、南西向き斜面です。表土は粘土石灰質が主で、その下にキンメリジャンの泥灰岩。
フルショームは、フローラル系やカリンなどのアロマが華やか。味わいはふくらしているが、とても繊細でキレイな味わいで、上品です。バランスよく、おいしい。さすがです。
ヴォーピュランは、桃っぽいふっくらした甘みがあります。フルーツの厚みとミネラルの引き締まりが心地よく、これもおいしい。
このヴォーピュランと、次に登場するヴォーロラン(Vaulorent)は、フルショームのグループに入ります。
上の右のエチケットをよく見ると、下の方にFOURCHAUMEと大きく書かれていて、真ん中にLes Vaulorentと書かれています。
同じグループなので、知名度の高いフルショームの名前を出してもOKなんです。
こうしたグループは、傾向の近いワインということなので、お店であれば、同じグループのワインをワインリストに載せるのではなく、別のものをオンリストする方が幅が広がります。
逆に、個人ベースで楽しむなら、同じグループのシャブリを並べて飲み比べる、というのは、なかなか面白いかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/d5/3b03d2a7f3bbf83bacd8804ed0252636.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/c2/a7417b40a71297c3fe7182765e40ab04.jpg)
【右岸】 Vaulorent 2015 / Montte de Tonnerre 2014
フルショームグループのヴォーロランは、グランクリュの集まる丘の続き、つまり、グランクリュのはしっこにあります。白い泥灰岩とキンメリジャン土壌で、水はけよく、豊かさと引き締まった感じを併せ持つワインになります。
モンテ・ド・トネールは西向きの畑で、表土は深くなく、土壌はキンメリジャンの泥灰質石灰層になります。シャブリの典型的なクリマで、ミネラル感とリッチさを併せ持つワインになりますが、フルショームほどはリッチではありません。
ヴォーロランを飲むと、繊細で線の細さを感じますが、果実味はよく熟しています。少し冷たさのあるミネラルも感じました。
モンテ・ド・トネールは、透明感があり、洗練されていて、クールでエレガント。バランスいいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/silver.gif)
キリリとした酸を特徴とするシャブリは、若いうちにイキイキとしたフレッシュ感を楽しむのもいいですが、1級や特級クラスのものは、熟成させて楽しむのもオススメです。食事との素晴らしいマリアージュも楽しめるはずです。
この時は、2010年と2008年ヴィンテージが紹介されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/3c/ae38bb0d51a08154275cbf90894da876.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/ef/33cc522f5a29901be35bc5cf52968767.jpg)
【左岸】 Cote de Lechet 2010 【右岸】 Vaillon 2008
熟成した1級は、なめらかさ、クリーミーさが現れ、若いシャブリと違った個性を見せてくれます。
ヴァイヨンは2015年のものと比べると、キャラメルやカフェオレのニュアンスが出てきて、うまみ、複雑味が乗り、余韻も長い~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
右岸、左岸、さらにはそれぞれのクリマの違い、熟成の度合いと、シャブリ1級ワインは、かなり色々な楽しみ方ができそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cups.gif)
シャブリの輸出先NO.1はイギリス(30%)。いかにもイギリス人が好みそうなスタイル。
第2位は8%の日本、同率でスウェーデン、アメリカ。
日本はシャブリにとって重要な市場なんですね。
日本では、40、50年前のレストランのワインリストの白ワインのコーナーには、必ずやシャブリが載っていたと思います。
その頃は、シャブリはワインリストの主役のひとつでした。
しかし、世界各国から数多のワインが集まってくる現代では、「とりあえず、シャブリはどれかひとつ載せておけばいいか…」みたいな選ばれ方をしていそうです。
ですから、今の若い世代の人にとっては、シャブリは、名前は知っているけれど、実はあまり飲んだことがないワインかもしれません。
もはや、シャブリは、ノスタルジーを感じさせるワインかもしれませんが、フランスの伝統産地ブルゴーニュのひとつという、重要な存在です。
せっかくですから、これを機に、シャブリのワインを思い出してみませんか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/75/55c305f8a7ce5f23546ec39a1f125c8d.jpg)
中央は、ブルゴーニュワイン委員会 マーケティング・コミュニケーション責任者フランソワーズ・ルールさん。
最後にブルゴーニュ伝統の歌と踊りを披露してくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en1.gif)
本日のテーマは、ブルゴーニュ北部に位置する Chablis シャブリ。
シャルドネからつくられる白ワインの産地です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/3f/8a3e3b1ec3d708e325ceda09182cec3b.jpg)
遅ればせながら、昨年、シャブリのワークショップが、ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の主催により都内で開催されましたので、リポートします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/88/d867e27a21e17ffa33f11453b831617c.jpg)
ガイド役は、ソムリエでワインテイスターの大越基裕さん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/89/1a6a61ab4542be9c26da5354283fdefd.jpg)
会場内は、青いロングカーペットをシャブリを流れるセラン川に見立て、右岸と左岸のそれぞれの位置にシャブリの1級畑、特級畑の写真を置いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/39/452963bf314e1e82d20c86d4e36849ef.jpg)
写真の向きがあちこちなのは、畑の向きと合わせているからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/56/2ce923a64a2e6359032dedcf8a406c42.jpg)
特級畑は1か所に固まって存在しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/e9/fd0b282ecd59666259a9a81629249050.jpg)
シャブリ委員会のベルナール・レグナンさん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
シャブリといえば、フランスのブルゴーニュ地方の北部の白ワインの産地です。
その名前はあまりにも有名となり、アメリカで「カリフォルニア・シャブリ」と名付けられたワインが堂々と登場し、その後、原産地呼称保護の動きが起こることになるわけです。
今回は、シャブリ1級の個性&魅力を探ることがテーマでした。
シャブリの1級畑は40もあります。
それらを分類し、統括すると、それでも17にもなります。
さすがに、そこまで細かくは紹介しきれませんので、代表的ないくつかに絞って紹介されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/0e/50f5553761b0b31f41a23474b1640fe7.jpg)
まず、川の右岸、左岸によって大きく分けられます。
右岸は少し粘土質が多い土壌で、、ワインに豊かさと力強さを与えてくれます。
南向き、南西向きの畑が多いので、ブドウの熟度が上がりやすくなります。
左岸は東、北向きの畑が多くなりますが、斜面の角度によってさまざまな方向を向きます。
斜度の強さによって表土の薄い厚いがあったり、風の通り道がどうなっているか、など、さまざまな条件により、右岸の中でも、左岸の中でも、さまざまなテロワールがあり、シャブリ1級の畑は非常に複雑だなぁと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/6d/9a4a37c13a52f7b18a83b1121bc58884.jpg)
シャブリで特徴的な土壌は“キンメリジャン土壌”です。
約1億5千万年前のジュラ紀後期に遡る地層で、かつて海だったところに堆積物がたまってできました。灰色の泥灰土の土壌が石灰層と交互に現れ、小さな牡蠣などの化石が見られることがあります。
キンメリジャン土壌は、ワインにピュアな味わい、ミネラル感、フィネスを与えるといわれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/8c/a27e9f82d5c10c773eb1bca93b8ec5ce.jpg)
さて、いよいよテイスティング。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/f9/7487a7ee92773071154f36deb8ef56ae.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/00/f879c6ec6170bd508c259b06def5e698.jpg)
【左岸】 Vaillons 2015 / Montmains 2015
ヴァイヨンとモンマンは東西にほぼ隣り合う1級畑です。
西側のヴァイヨンは南東向きの丘陵にあり、少し暖かいテロワールで、表土は粘土質。
東側のモンマンは南東から北東に伸びる地形で、北風を受ける涼しいテロワールになり、浅い粘土質の表土の下にキンメリジャンの泥灰土があります。
飲んでみると、ヴァイヨンの方がフルーツのリッチさがあり、モンマンの方が軽快で繊細、洗練された感じがあります。
どちらも2015年と若いので、酸がフレッシュで、イキイキとしていますが、暖かい畑と冷涼な畑の違いがよくわかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/3e/53e08d714454f093adc8f397e4a2bba6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/77/17b82bc8a29342fa1699abe0c40cd491.jpg)
【左岸】 Beauroy 2015 / Vau de Vey 2014
ボーロワは左岸の一番北の南東向き急斜面にあり、乾燥した東風を受け、表土もやせて乾燥していますが、日照に恵まれるため、少し暖かいテロワールです。
ヴォー・ド・ヴェイも南東向きで、朝の日照を受けますが、涼しい風が吹き、厚いキンメリジャン土壌であることから、涼しい気候になります。
ボーロワは、キリリとしたミネラルの厚み、塩気、石のニュアンスを強く感じました。ボディはかなり骨太に感じます。
ヴォー・ド・ヴェイは、本来は繊細でエレガントな味わいだと思いますが、この時に飲んだワインはゴマのような独特の風味があり、果実の豊かさ、ほわっとした印象がありました。年の違いなのか、生産者の個性なのか、なかなか興味深かったです。
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【右岸】 Fourchaume 2015 / Vaupulent 2015
右岸を代表する1級畑のひとつがフルショーム。右岸北部に位置し、スラン川に向けて斜面が開けている明るい畑で、午後の光をよく浴びます。土壌は、小石の少ない厚い粘土質。
ヴォーピュランはグランクリュのプレリューズと隣り合う位置にあり、南西向き斜面です。表土は粘土石灰質が主で、その下にキンメリジャンの泥灰岩。
フルショームは、フローラル系やカリンなどのアロマが華やか。味わいはふくらしているが、とても繊細でキレイな味わいで、上品です。バランスよく、おいしい。さすがです。
ヴォーピュランは、桃っぽいふっくらした甘みがあります。フルーツの厚みとミネラルの引き締まりが心地よく、これもおいしい。
このヴォーピュランと、次に登場するヴォーロラン(Vaulorent)は、フルショームのグループに入ります。
上の右のエチケットをよく見ると、下の方にFOURCHAUMEと大きく書かれていて、真ん中にLes Vaulorentと書かれています。
同じグループなので、知名度の高いフルショームの名前を出してもOKなんです。
こうしたグループは、傾向の近いワインということなので、お店であれば、同じグループのワインをワインリストに載せるのではなく、別のものをオンリストする方が幅が広がります。
逆に、個人ベースで楽しむなら、同じグループのシャブリを並べて飲み比べる、というのは、なかなか面白いかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/d5/3b03d2a7f3bbf83bacd8804ed0252636.jpg)
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【右岸】 Vaulorent 2015 / Montte de Tonnerre 2014
フルショームグループのヴォーロランは、グランクリュの集まる丘の続き、つまり、グランクリュのはしっこにあります。白い泥灰岩とキンメリジャン土壌で、水はけよく、豊かさと引き締まった感じを併せ持つワインになります。
モンテ・ド・トネールは西向きの畑で、表土は深くなく、土壌はキンメリジャンの泥灰質石灰層になります。シャブリの典型的なクリマで、ミネラル感とリッチさを併せ持つワインになりますが、フルショームほどはリッチではありません。
ヴォーロランを飲むと、繊細で線の細さを感じますが、果実味はよく熟しています。少し冷たさのあるミネラルも感じました。
モンテ・ド・トネールは、透明感があり、洗練されていて、クールでエレガント。バランスいいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/silver.gif)
キリリとした酸を特徴とするシャブリは、若いうちにイキイキとしたフレッシュ感を楽しむのもいいですが、1級や特級クラスのものは、熟成させて楽しむのもオススメです。食事との素晴らしいマリアージュも楽しめるはずです。
この時は、2010年と2008年ヴィンテージが紹介されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/3c/ae38bb0d51a08154275cbf90894da876.jpg)
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【左岸】 Cote de Lechet 2010 【右岸】 Vaillon 2008
熟成した1級は、なめらかさ、クリーミーさが現れ、若いシャブリと違った個性を見せてくれます。
ヴァイヨンは2015年のものと比べると、キャラメルやカフェオレのニュアンスが出てきて、うまみ、複雑味が乗り、余韻も長い~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
右岸、左岸、さらにはそれぞれのクリマの違い、熟成の度合いと、シャブリ1級ワインは、かなり色々な楽しみ方ができそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cups.gif)
シャブリの輸出先NO.1はイギリス(30%)。いかにもイギリス人が好みそうなスタイル。
第2位は8%の日本、同率でスウェーデン、アメリカ。
日本はシャブリにとって重要な市場なんですね。
日本では、40、50年前のレストランのワインリストの白ワインのコーナーには、必ずやシャブリが載っていたと思います。
その頃は、シャブリはワインリストの主役のひとつでした。
しかし、世界各国から数多のワインが集まってくる現代では、「とりあえず、シャブリはどれかひとつ載せておけばいいか…」みたいな選ばれ方をしていそうです。
ですから、今の若い世代の人にとっては、シャブリは、名前は知っているけれど、実はあまり飲んだことがないワインかもしれません。
もはや、シャブリは、ノスタルジーを感じさせるワインかもしれませんが、フランスの伝統産地ブルゴーニュのひとつという、重要な存在です。
せっかくですから、これを機に、シャブリのワインを思い出してみませんか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/75/55c305f8a7ce5f23546ec39a1f125c8d.jpg)
中央は、ブルゴーニュワイン委員会 マーケティング・コミュニケーション責任者フランソワーズ・ルールさん。
最後にブルゴーニュ伝統の歌と踊りを披露してくれました。
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