ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

「第13回世界最優秀ソムリエコンクール・チリ大会」取材番組放送

2010-07-16 09:27:41 | ワイン&酒


今年の4月にチリで開催された
「第13回世界最優秀ソムリエコンクール・チリ大会」 の様子がTV放送されます。

NHKが密着取材し、『ワンダー×ワンダー』という番組で、
コンクールのブラインド・テイスティングやサービス実技等が、クイズ形式で紹介されます。

番組ゲストは、中尾彬、矢口真里、田崎真也の各氏。
これは要チェックですね。



ワンダー×ワンダー  香りと味の名探偵 

放送日  :7月17日(土) NHK総合テレビ 20:00~20:43
再放送日:7月27日(火) NHK総合テレビ 01:05~01:48

http://www.nhk.or.jp/wonder/program/39/index.html


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ちょっと気になったローヌワイン&ローヌ最新情報

2010-07-15 11:45:00 | ワイン&酒
さて、「アルザス&ローヌワイン」試飲会のもう一方の主役の ローヌ ですが、
ワイン紹介の前に、ローヌワインに関する最新情報をお知らせします。


かつて、コート・デュ・ローヌ南部のAOC Rasteau(ラストー)は、天然甘口ワインのヴァン・ドゥー・ナチュレール(V.D.N.)のみが認められ、スティルワイン(赤)は「AOC コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ラストー」でした。

が、2010年6月のINAOワイン・アルコール飲料・スピリッツ原産地呼称全国委員会において、赤のスティルワイン「AOC コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ラストー」が、「AOC ラストー」に昇格することが決まりました。

つまり、今後 「AOC ラストー」はVDNとスティルワインの赤 となります。

これは2009年ヴィンテージから適用可能のようで、
「AOC コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ラストー」として申請している2009年のワインは、基準を満たしていれば(使用品種などの詳細はまだわかりませんが)「AOC ラストー」としてリリースできるのです。
早ければ年内にも「AOCラストー」の赤のスティルワインの姿が見られるかも?

ただし、白とロゼワインは従来通り「AOC コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ラストー」です。

これは覚えておきたい情報ですね



試飲会の方ですが、最初はアルザスの白に集中して会場を回っていたため、残念ながらローヌの赤ワインの試飲に残された時間はわずかばかり・・・


そんな中、これは面白い!と思ったのが


Cotes du Rhone "Cuvee les Cistes" 2004 Chateau de Bastet

南部ローヌ、オランジェの北西に位置するビオディナミ生産者で、このワインはシラー100%
シラーは北部ローヌの品種で、南部ローヌはグルナッシュが中心(60%)で、普通に「コート・デュ・ローヌ」の赤ワインといえば、グルナッシュを中心としたブレンドワインが多いので、このワインはかなり変り種といえます。

色も濃く、タンニンもしっかりとした力のあるワインですが、今ちょうどいい飲み頃になってきていて、なめらかさと旨味が感じられます。でも、まだまだ長持ちしそうですね。

このワイン、もし北部ローヌでつくられていたとしたら、単なる「コート・デュ・ローヌ」ではなく、コルナスやコート・ロティ、サン・ジョセフといったクリュを名乗れるはずですし、そういったワインに引けを取らない高い品質を持っています(お値段も4,000円台ですけどね)。

AOCの階層ではローヌの中で最も底辺ですが、内容とギャップがあるワインは、これからどんどん増えていきそうですね。




Cote-Rotie Michel&Stephane OGIER

こちらは北部ローヌの「コート・ロティ」
ミッシェル・オジェと息子のステファン(1997年から参加)のドメーヌです。
ステファンがブルゴーニュのボーヌで学び、ブルゴーニュの手法が取り入れられています。

上記2本はヴィンテージ違いで「2006年」と「2002年」ですが、まったく違うワインを飲んでいるかのようでした。

もちろん、ヴィンテージの良し悪しによる違いもあるかと思いますが(2006年の方が良年とされています)、聞くところによると、オジェでは醸造のスタイルを2006年頃から変えているらしく、それがワインにハッキリと表れています。

2006年はフローラルなニュアンスがあり、口当たりはソフト、味わいはピュアでエレガントなスタイルなのに対して、2002年は少し粗野で雑味があり、ワインが毛羽立っているような感じで落ち着きのなさを感じました。

よって、個人的な好みは2006年なのですが、ただ好きと感じるだけでなく、なんらかの飲み比べをしてみると色々なものが見えてくるのがワインの面白いところではないでしょうか。

オジェに関しては、ぜひ垂直試飲で、彼らの試行錯誤の軌跡を飲み比べてみてください。


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アルザスワインといえば

2010-07-14 18:15:59 | ワイン&酒
仏アルザスワインの91%が白ワイン と書きましたが、
白ワインといっても、実にさまざまなタイプのワインがアルザスでつくられています。

リーズリングやピノ・グリ、といった 品種の多様性 はもちろんのこと、


スパークリングワインの 「クレマン・ダルザス」


遅摘みの「ヴァンダンジュ・タルディヴ」 (甘口)、

粒選り貴腐の「セレクション・グラン・ノーブル」 (甘口)など、非常に多彩



また、アルザスのブドウ畑は、かつて時代ごとににさまざまな土質の土壌が堆積し、それが隆起した後、突然の陥没で真ん中の部分が落ち込んだことで、
現在 13種類の土壌がモザイク状に広がっています。
この土壌の性質により、そこから生まれるワインのキャラクターも違ったものになってくるわけです。

それがよく表れているのが、全アルザス生産量のたった4%しかないグラン・クリュ(リュー・ディー)のワインでしょう(51あります)。

例えば、花崗岩質土壌の畑からのワインは、アロマが豊かで、酸が繊細で爽やかな、フルーティーなタイプになります。
具体的な畑名を挙げると「Grand Cru Schlossberg」(シュロスベルグ)がこのタイプ。

花崗岩質土壌からのワインは「果実のワイン」といわれますが、
「石のワイン」といわれるタイプが、花崗岩以外の土質の土壌からのものです。

「石のワイン」とは???ですが、石を舐めた時のような感じを想像してみてください。
ミネラル、塩気、アルミニウム・・・と、そんなものが思い浮かぶような味わいのワインです。

例えば、石灰質なら、レモンのような風味、長い酸と余韻、
粘土質なら渋くてタニックな、火山質なら豊かで、燻したような風味、塩気などが特徴といわれます。

わたしたちがワインを買う際に、その畑の土質から来る個性を把握しながら選んでいくのは難しいかもしれませんが、気に入った名前を覚えておくと、次に買うときのヒントになってくれるでしょう。



アルザスでは赤ワインも少しあり、ブドウ品種はピノ・ノワール



上のワインは、私のお気に入りの生産者マルク・テンペが、ピノ・ノワール100%でつくった、白ワイン仕立てのロゼワイン「ローズ・ソヴァージュ」。栽培はビオディナミ。醸造には24カ月もかけています。

何度か飲んでいますが、滋味~という感じのワインです。
こういうワインにも出会ったりと、アルザスはなかなか楽しい産地だと思いませんか?


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新旧勢揃い!アルザスリースリング

2010-07-13 23:08:27 | ワイン&酒
先週 「アルザス&ローヌワイン」試飲会 が開催されました。

どちらもフランスの有名なワイン産地ですが、
アルザスワインの91%が白、 ローヌワインの86%が赤と、

白赤の生産比率が全く真逆なのです!

つまり、この2つの産地は、ライバルというよりは、お互いに補完し合ういい関係のため、ここ数年来ずっとタッグを組んでプロモーションを行ってきています。



さて、まずはアルザスですが、世界のリースリングの産地の中でも、ドイツと肩を並べる歴史と実績を持っています。

アルザスのワインはリースリングばかりではありませんが、まずはリースリングのボトルをザッと並べてみましょう。
(リースリング以外のワインもお隣に並んでいる画像もあります)



伝統的なアルザスリースリングのボトルは、すらりとスマートな姿が特徴



ボトルの形はアルザスの典型ですが、ラベルデザインが多様になってきました



このラベルなどは、かなりクラシックな雰囲気ですが・・・



国際市場を意識した、シンプルでスッキリとわかりやすいラベルも多くなっています



遊び心のあるユニークなものは、見るだけで飲みたくなってきますよね?



今日はここまで。
ワインについての詳しい解説は、また明日

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チリのプレミアムシャルドネ新発売&香港レポート

2010-07-12 18:27:27 | ワイン&酒
この5月に新発売された、チリのプレミアムシャルドネを紹介します。


GREY Chardonnay 2008 Vina Ventisquero (チリ、カサブランカヴァレー)

ヴェンティスケーロ は何度か登場していますね。
グレイシリーズもお馴染みになってきていますが、シャルドネは日本初登場です

フレンチオークの新樽で発酵、バトナージュを行い、30%をマロラクティック発酵、熟成は50%を新樽で、50%を1年経過の樽で行っています。
残糖2.15g/l、酸度6.83g/l、アルコール14%。

見るからにリッチな濃いイエローで、バニラやカスタードの甘いアロマが華やかで優雅ですが、口に含むと、酸がしっかりとしているのでバランスのいい仕上がり。

温度が低いと直線的ですが、温度が上がってくると甘さ、やわらかさが出てきます。
まだ若くパワフルですが、熟成とともに複雑味を出してくれそうです。
輸入元の話では、今からも楽しめますが、5~7年は充分熟成できるということでした。

私が思うに、ブルゴーニュの「ムルソー」的な個性を持っていると感じましたので、ムルソーと並べて飲み比べをしてみると面白いかもしれません。
(輸入元希望小売価格 3,780円)


新発売ではありませんが・・・

PANGEA 2006 Vina Ventisquero

ヴェンティスケーロのトップレンジ、ウルトラプレミアムチリワイン「パンゲア」
2006年は95%がシラー、5%がカベルネ・ソーヴィニヨン。
外観は黒々としていますが、なめらかで丸みがあり、甘いチョコレートムースにも合いそう!


(輸入元:アンデスアジア株式会社)





さて、ヴェンティスケーロの新商品を東京で紹介されて後、5月に出かけた香港のワイン展示会「VINEXPO」のチリコーナーで、ヴェンティスケーロの輸入元の方とバッタリ会いました!
せっかくなので、日本に入っていないワインをいくつか紹介していただきました。



Heru  Pinot Noir 2008

カサブランカ・ヴァレーの単一畑のピノ・ノワール



YALIシリーズ

ヴェンティスケーロでは環境に配慮した取り組みを行っています。
現在はこのYALIシリーズでボトルの軽量化が実施されています(524g→475g→420g)



RAMIRANAシリーズ

ヴェンティスケーロのプレミアムレンジ


RAMIRANA PREMIUM 2008

ラミラナのトップレンジで、シラーとカルメネールのブレンド。
これが最も気に入りました。

が、どれもまだ日本に入ってきていないのが残念・・・



ワインメーカーの Alejandro Galazさんがいらしていました


チリワインも、「濃い!安い!」だけではない、さまざまなワインがどんどん登場しています。
もちろん、手を出しやすい価格のものが多いので、気になったものは色々試してみると、お気に入りが見つかるかもしれませんね。


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寿司とワインのマリアージュセミナー

2010-07-11 16:28:37 | ワインのお仕事
縁あって、お寿司とワインのマリアージュセミナーの講師を依頼され、
銀座「江戸銀」のお寿司をいただきながら、話をしてきました。



にぎり寿司  江戸銀 銀座 (東京都中央区銀座8-7-7 )

上の段の左から、大トロ、春子鯛、カツオ、イカ、
海老、玉子、青柳、
貝柱の軍艦巻、シラウオの軍艦巻、(ガリ)



合わせたワインはコチラの4本で、左から、

グレイス 甲州 鳥居平畑 2009 (日本、山梨)
Chablis 2008 Domaine Pico-Race (仏、ブルゴーニュ)
Bay of Fires Pinot Noir 2007 (豪州、タスマニア)
Champage Rene Jolly Blanc de Blancs Brut (仏、シャンパーニュ)

まずは、甲州とシャブリの2つの白ワインを並べ、外見や香り、味わいの違いを実際に飲み比べていただきながら、テイスティングのコツをお話しました。



次は、ワインとお寿司とのマリアージュ

今はワインを出す寿司屋も多いですから、そう珍しいことではありませんが、コツを掴めば、誰でも気軽に寿司とワインのマリアージュが楽しめます。

2つの白ワインに合いそうなのは、やはり白身のネタ。
このシャブリはシャルドネ100%、酸がキリリとした辛口で、甲州はシュール・リー製法なので少しふっくらした感じがあり、しかも甲州独特の麹っぽい風味があり、同じ白とはいえ、まったく個性の違うタイプ。

イカ、海老、鯛、貝柱の軍艦巻はいずれの白もOKでしたが、シラウオの軍艦巻は甲州もシャブリも少し生臭く感じました。

玉子は酸味の強いシャブリは全くのNGで、むしろ赤のピノ・ノワールの方が美味しくマッチ

ジューシーな身のカツオには、タンニンがソフトでエレガントな果実味と酸味のピノ・ノワールがやはり良く合いました。

また、このピノ・ノワールは「醤油」とよく合った、ガリともよく合う!と言う人も多く、参加者の皆さんはそれぞれに色々な組み合わせを楽しまれていました。



今回のワインの中で一番合うネタが多いと私が思ったのはシャンパーニュで、白だと生臭くなったシラウオの軍艦巻もシャンパーニュなら全然OKでしたし、大トロとも興味深い組み合わせでした。

今回のシャンパーニュはシャルドネ100%のブラン・ド・ブランのNVで、軽快なタイプかと思ったら、泡が穏やかで熟成感があったことが色々なネタに合う要因となったように思います。

また、参加者に評判が良かったのが豪州タスマニアのピノ・ノワールで、初めてタスマニアのピノを飲んだけれどファンになった、と言う声が多く聞かれました。

甲州ワインは、改めて飲んで見直した!という方も多くいらっしゃいました。
甲州は手に入れやすいワインですので、いつもの食卓にすぐに取り入れられそうですね。



講師の立場でしたが、私自身も非常に楽しくお話させていただき、参加者の皆さんと、主催者、関係者の皆さんに深く感謝です。ありがとうございました。
また呼んでいただけることを楽しみにしています

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お得&お手軽な無印の「厚切りバウム」

2010-07-10 17:57:08 | 甘いもん

厚切りバウム  9個入り 315円  無印良品


無印良品から出ているバウムクーヘンは色々なフレーバーがあり、評判はけっこういいですが、1本食べるにはちょっとヘビー(カロリー的に)なので、手を出すのにはばかられる時があります。

が、食べ切りサイズが1個ずつパックされたこの「厚切りバウム」なら、
1個 平均 35g 146kcal と、納得のカロリーでは?




半径3.5cm、高さ3.2cmと、ほどよいボリューム感で、お値段も通常サイズの約2本分なのに9個入り、お得感がありますよね?

フレーバーはプレーンですが、しっとり系でまずまずの味わいで、プレーンが好きな人にとっては嬉しい商品です
家に一袋常備しておくと、ほっと一安心かも?(笑)



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「アルザス&ローヌワインを楽しむ中国料理コンクール 2010」決勝全作品紹介

2010-07-09 16:34:40 | ワイン&酒関係雑記
2010年7月8日、「アルザス・ローヌワインを楽しむ中国料理コンクール 2010」の決勝が東京誠心調理師専門学校(東京都大田区)で行われ、その結果速報を昨夜のうちにお知らせしました。

テーマは 「アルザス&ローヌワインを楽しむための中国料理」 で、
ワインは以下のうち2つを選択し、それに合う料理を作ります。

アルザスが リースリング、またはゲヴュルツトラミネール
ローヌが コート・デュ・ローヌ、またはコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ



前菜部門は、魚または貝を使った中国料理の前菜1品(冷菜)
熱菜部門は、牛肉を使った中国料理の熱菜1品、 が課題で、、

各部門とも料理原価は 6人分3,000円以下 と決められています。

なお、全作品の中から、最もワインとの相性がいい作品に、アルザス賞、ローヌ賞が贈られました



<前菜部門> 
グランプリ(1位)
金子雅俊さん (グランドプリンスホテル赤坂 「李芳」)


三種の彩り前菜  → “アルザス賞”


準グランプリ(2位)
平島直樹さん (ホテルオークラ東京 「チャイニーズテーブル スターライト」)


三種の貝盛り合わせ前菜


優秀賞(3位) 
五月女和正さん (マンダリンオリエンタル東京 「センス」)


海鮮三種冷菜盛り合わせ オリエンタルな香り


佳作
岩竹宏宣さん (ホテルモントレ ラ・スール大阪 「彩雲」)
芝 正博さん (大阪新阪急ホテル 「モンスレー」)


帆立貝の2種彩り前菜(岩竹さん)      大阪夏の釣魚三種盛り前菜(芝さん)


<熱菜部門>
グランプリ(1位)
末友 寛さん (ホテルオークラ東京 「チャイニーズテーブル スターライト」)


牛タンのグリル 柚子の香り  石焼仕立て → “ローヌ賞”


準グランプリ(2位)
後藤 統さん (函館国際ホテル)


牛肉料理二種の味わい


優秀賞(3位) 
中間利幸さん (マンダリンオリエンタル東京 「センス」)


オリエンタルな牛ヒレの香り焼き 牛コラーゲン漢方出汁の黒椒豉汁ソース
中国野菜と牛ハチノスとレバー沙茶醤風味の芋



佳作
葉 増さん (熊本ホテルキャッスル 「桃花源」)
中島幸泰さん(中国料理 沙羅)


左)牛ロースの2種盛り合わせ(葉さん)
右)二種近江牛の包みにんにく醤油煮込み トマトおこわ白菜包み添え(中島さん)



上位入賞者と審査委員、フランスから来日した各委員会のゲストで記念撮影


料理については、日本中国料理協会の山中専務理事から
「回を重ねるごとにいい作品ができてきている。しかし、中国料理は陰陽のバランスが取れているから健康に良く、肉料理なら野菜も必要だが、肉ばかりが突出しているものが多く、原則に外れていた。また、冷菜の前菜の原則を理解していない作品が見られた。全国の中国料理店の見本となるようになってほしい」、

ワインとのマリアージュについては、日本ソムリエ協会の小飼会長から
「料理人のワインへの理解度が高まっている。アルザスワインのキメ細かさ、エレガントさ、ローヌワインの力強さをよく理解して作られ、今日から店に出して売れるものもあった。今後は自分の生活の中にもワインを取り入れていただきたいし、自店でもぜひお客様にアルザスとローヌのワインを勧めてください」と、講評がありました。

そうそう、レセプションの際に小飼会長に聞いたのですが、実際にワインを飲み、それぞれ合わせながら10作品を審査したそうです。



中華料理店にワインが置いてあれば、ワイン好きにはたまりませんよね
特に、果実味と酸味のバランスの取れたアルザスの白ワイン、
果実味が豊かでスパイシー感のあるローヌの赤ワインなら、幅広い中国料理に合わせて楽しめそうです。


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【速報】「アルザス&ローヌワインを楽しむ中国料理コンクール 2010」決勝結果

2010-07-08 21:56:04 | ワイン&酒関係雑記
本日、都内において、
「アルザス&ローヌワインを楽しむ中国料理コンクール 2010」の決勝が行われ、
結果発表の表彰式に出席してきました。

このコンクールは、EUの協力の下、フランスのアルザスワイン委員会とローヌワイン委員会が主催するもので、アルザスの白ワインとローヌの赤ワインを楽しむための中国料理を料理人たちが提案して作ります。

8回目の開催となった本年度は約100の応募がありましたが、決勝に進んだのはわずか10名

「前菜」部門と「熱菜」部門(各5名)に分かれ、審査が行われた結果、
それぞれの上位入賞者が決定しました。



<前菜部門> 
グランプリ(1位) 金子雅俊さん (グランドプリンスホテル赤坂 「李芳」)


三種の彩り前菜


準グランプリ(2位) 平島直樹さん
             (ホテルオークラ東京 「チャイニーズテーブル スターライト」)

優秀賞(3位) 五月女和正さん (マンダリンオリエンタル東京 「センス」)



<熱菜部門>
グランプリ(1位) 末友 寛さん 
             (ホテルオークラ東京 「チャイニーズテーブル スターライト」)


牛タンのグリル 柚子の香り  石焼仕立て


準グランプリ 後藤 統さん (函館国際ホテル)

優秀賞(3位) 中間利幸さん (マンダリンオリエンタル東京 「センス」)




上位入賞者6名  左から3人目が金子さん、4人目が末友さん


2位以下の料理は明日また改めてご報告します。
お楽しみに

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夏にオススメの白ワイン「ピクプール・ドゥ・ピネ」

2010-07-07 09:32:51 | ワイン&酒
先日、輸入会社の試飲会で気に入ったワインがありました。

それは、南仏ラングドックの古来品種ピクプールを使った、
ピクプール・ドゥ・ピネ という白ワインです。


右)Terre de Neptune 2009 Bonfils
(AOC Coteaux du Languedoc Picpoul de Pinet)

「ピクプール」には「舌を刺す」という意味があるのですが、
その名の通り、目が覚めるようなキリリとした酸が素晴らしく、スッキリ爽やかに飲めます。

この酸は、レモンを絞って食べるカキ、塩焼きの焼き魚などにピッタリ

特に日本の夏には、キリッと冷えたピクプール・ドゥ・ピネは食欲を刺激してくれること間違いなしで、これを飲めば夏バテとは無縁になるはず(笑)

写真左の南仏ラングドックの白(Cuvee Saint Andre Blanc Vin de Pays des Coteaux de Bessilles 2009 Les Vin de Pierre Montagnac)もスッキリ爽やかなスタイルのワインで、バランスの良い飲み口がオススメです。

暑い季節の白ワインは、酸がしっかりして爽やかに飲めるタイプがいいですね



さて、ピクプール・ドゥ・ピネに話を戻しますが、2008年1月に開催された南仏の試飲会で下のワインが大変気に入り、「Picpoul de Pinet」の名前はいつもしっかり頭の中に入っていたので、先日上記のワイン出会った際にも、これはもう間違いなく好きになりました。



酸味の強いワインが苦手な人はけっこう多いかもしれませんが、慣れると全然気にならなくなると思いますので、ぜひ酸味のしっかりしたワインにチャレンジしてみてください。

どちらも1,500円前後とお手頃
(Terre de Neptuneの輸入元は大榮産業、BEAUVIGNACの輸入元はローヤル・オブ・ジャパン)



スッキリ系なら、こちらのスペインの白もオススメ



Nature! Vin de Pays des Coteaux de Bellilles 2009 Les Vin de Pierre Montagnac
(カリニャン、グルナッシュ、 メルロ)

上のワインのように、赤でも冷やして飲んで美味しいタイプもあります (南仏)



Valderba Crianza 2005 Bodegas Senorio de Ayles (スペイン、DO Carinena)

この赤ワインは、今の季節でも普通に飲んでおいしい
(テンプラニーリョ&メルロ各50%)
しかも、お値段が1,000円台(輸入元希望小売価格)というから驚きです

探せば色々あります


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やはりスペイン強し?

2010-07-06 09:42:37 | ワイン&酒
サッカーW杯の4強も決まりましたが、次に振り落とされるのはドコでしょう?

ウルグアイとオランダだったら、残るのはオランダ?
ドイツとスペインなら・・・この組み合わせは予測が難しいですね

ワインの世界において、日本市場で「ドイツVSスペイン」のどっちが優勢?か、ハッキリしています。

それは断然スペインで、スペイン料理店も含め、もうブッチ切り
(個人的には、リースリングの母国であるドイツにもうひと頑張りしてほしいですが)

特に、スパークリングワインの「CAVA」(カバ)の人気が高く、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵という製法にもかかわらず、お値段が手頃であることが受けています。

ここ数年は、スペイン料理店でなくても、まずはCAVAから手軽に導入し、人気が高ければ他のスペインワインも徐々に増やしていく店が多いようです。



CAVAはスペイン現地でもよく飲まれ、特にこのところ大幅に伸びているのは、最後の工程のオリ抜き後に甘味を加えない 「ブリュット・ナトゥーレ」  (残糖分3g/リットル以下)




ワイン本来の味を楽しめるから、というのはもちろん、スッキリ飲みたい「ライト化」の嗜好も進んできたからですね。



CAVAの主要品種はおおよそ決まっていますが(マカベオ、チャッレロ、パレリャーダ)



こちらのロゼはローカル品種の「Trepat」(トレパット)100%でつくられていたり、



シャンパーニュのように年号入りのものがあったり、



超大手フレシネ社で、稀少なハイエンド CAVAを見つけたり、



遊び心をくすぐられる楽しいCAVAを見つけたりと、


実にさまざまなCAVAが入ってきていることに驚きです。




プライスの幅も広く、1,000円前後の手軽なものから、高級シャンパーニュ並みのものまで、ありとあらゆるCAVAが揃います。


フレシネの新製品(料飲店向け)

ただ、個人的には、味わいの点でミネラル感が不足しているものが多いように思うので、用途に応じて使い分けるといいかなと思っています。



CAVAの本拠地は、バルセロナから南西に約40kmのサン・サドルニ・ダノイヤ市(Sant Sadurni d'Anoia)。




ここの生産者らが5月に来日した際、首にかけていたのが、ブドウを模したバッジ(ペンダント?)で、これはステキでした

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W杯でアルゼンチンは負けましたが・・・

2010-07-05 17:55:40 | ワイン&酒
サッカーW杯でのアルゼンチンには期待していましたが、
ドイツに「0-4」と大差で負けたのは残念でしたね・・・

でも、料理勝負 なら、ドイツに負けていないと思いますよ?



先日、アルゼンチン大使館でレセプションがあった際に登場した料理の一部を紹介したいと思います。



パタゴニア仔羊のマルベックソース 鶏肉のシャルドネソース

アルゼンチンといったら、やっぱり
しかも、アルゼンチンを代表する「マルベック」種の赤ワインをソースを使うとは考えましたね!

チキンの煮込みにシャルドネを使うのも、家庭ですぐに応用できそうです。



リゾット カベルネ・ソーヴィニヨン風味  チキンレバーペースト

カベルネを使ったリゾットは初体験でしたが、食べてみると、ワインはそんなに感じませんでした。
チキンレバーペーストは普通に美味しく、ワインが進みます。



フライド エンパナーダ       フエゴ島タラバガニ アボカド パルミートのサラダ

エンパナーダはミートパイですが、アルゼンチンの隣国チリのレセプションでも出てきましたし、日本がサッカーW杯で負けたパラグアイでも食べられているので、南米ではポピュラーな食べ物のようです。

右のサラダに入っている「パルミート」は「ヤシの芯」
これも日本ではお目にかかれない食材ですよね。セロリをスライスしたような感じでした。



デザートのアイスクリームにも、アルゼンチンならではのものが入っていました。


マテ茶             マルベック(赤ワイン)    トロンテス(白ワイン)

マテ茶は、お茶として飲むにはいいですが、アイスにすると非常に粉っぽく、甘いものはなんでもウエルカムの私ですが、これだけはご遠慮したいかも・・・

美味しかったのは、アルゼンチンならではの白ワイン「トロンテス」入りのアイスで、これは爽やかでオススメ





この日の主賓は、以前「キャッチ The 生産者」で紹介したことのある
スザンナ・バルボさん  (第24回に登場)



おなじみとなったCriosをはじめ、「Dominio del Plata」のワインを色々と試飲させていただきました。




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贅沢!バウムの食べ比べ「マッターホーンVSデルベア」

2010-07-04 22:59:42 | 甘いもん
過日、なんとも贅沢なバウムの食べ比べをする機会がありました


まずは、ここでも何度か登場している 「マッターホーン」 (学芸大学)

非常にていねいなつくりのバウムで、今では姿を見ただけですぐに「マッターホーン」だとわかるほどになりました。



パサつきは全くなく、しっとりと肌に吸い付くような質感が魅力で、とっても上品でやさしいバウムです。
ここのバウムはホールでもカットでも食べましたが、やや薄めにカットするのが美味しいと思います。




一方、初めていただいたのが、奈良県奈良市「デルベア」

注文してから届くまで、かなり待たねばならないほどの人気店らしく、しかも販売はネットのみ。
忍耐強くなければ、なかなか口に入らないバウムですが、縁あって、いただくことができました



見た目は「マッターホーン」(写真左上の小さいカット)と非常によく似ています

ですが、食べてみると「デルベア」の方が生地がよりしっかりと緻密で、マジパンの感じが強めに出ているように思いました。

デルベアもやや薄めにカットして食べた方が、味がよくわかります。



どちらがいいか・・・悩みますが、食べ慣れている点、手に入れやすさの点では、個人的には「マッターホーン」でしょうか。
ホント、悩ましい食べ比べでした



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麻布かりんと「こがし黒蜜 かりんとまん」

2010-07-03 15:45:44 | 甘いもん

こがし黒蜜 かりんとまん   麻布かりんと(東京都港区)

麻布十番に職場があるという友人の情報で、昨年9月にオープンしたこの店のことを知りました。

店名からわかるように、かりんとうの店なのですが、
「かりんとまん」というお饅頭が人気で、ぜひ食べてみたいと思い、何度か足を運ぶものの、いつも売り切れ・・・

ですが、先日たまたま近くに行ったついでに覗いてみると、ありました


長さ7cm、幅3cm、重さ50gほどの黒い皮のお饅頭で、バラで買うと1個85円
賞味期限は短く、買った日の翌日までです。



中はなめらかな「こしあん」で、生地はむっちり~

生地には黒糖のホロ苦さがあります。
どうやら、黒蜜を焦がして生地に練り込んでいるようで、生地もあんこも思ったより甘め。

黒光りしているのは油で揚げてあるからなのですが、個人的には油で揚げない方がいいですね・・・でも、油で揚げているからこそ「かりんと」とうたっているのでしょうし・・・

最近、 「かりんとう饅頭」と名の付いたものがあちこちで見られ、ひとつの流行りモノ和スウィーツだと思うのですが、さて、これはこの後も生き残っていくでしょうか?



「麻布かりんと」の店は「豆源」の向かいにあり、有名な鯛焼き屋も筋向いにあります。
いつも混んでいて買えなかったのに、先日すぐ買えたのは、暑い時期だからと思われます。
鯛焼き屋も秋から冬、春は行列ができていますが、夏には行列がありません

そうそう、「麻布かりんと」の店内には試食のかりんとうが数種置いてありますので、気になる方はまずは試食をどうぞ。
(ただし、お饅頭の試食はありません)(笑)

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有楽町のガード下でレディースコースを堪能

2010-07-02 16:36:37 | レストラン&店
JR有楽町駅から新橋駅の間の線路の高架下には、西側も東側(コリドー街)も飲食店が連なっています。
特に、西側の帝国ホテルの横の道は新橋に抜ける際によく通るのですが、午後だったりと時間帯が中途半端な時が多いので、なかなか行く機会がありませんでした。

が、先日、その中の1軒に行く機会がありました。

帝国ホテルプラザの横の 「旬家 きゃら亭」 (しゅんか きゃらてい)という店です。

18:30までタイムサービスで290円という生ビールを飲みながら、
女性限定のレディースコースをいただきました




ピクルス (2人前)

この後は、すべて1人一皿ずつサービスされました。



旬魚のカルパッチョ

かなりたっぷり盛られ、これで1人分。
魚は日によって違うようです。



海老トースト揚げ

いなり寿司にも見えなくないですが、海老のすり身とトーストが一体となり、アツアツの揚げパン風になったもので、これは面白くて美味しい



合鴨のスモークのサラダ

野菜たっぷりというのは嬉しいですね



地鶏のポワレ

柚子コショウでサッパリと



パスタ

何が出てくるか、その日のお楽しみ
量もしっかりあるので、ここまで来るとかなり満腹になります。



デザート

バニラアイスにコーンフレーク、ココアパウダー、黒蜜がかかっていました。
黒蜜がバニラアイスによく合い、これは自分でもぜひ試したいと思いました



以上、たっぷりといただいて、レディースコースは一人2800円
リーズナブルに楽しめます。

店の入り口は間口が狭く、初めてだと入りにくい感じもするのですが、中はウナギの寝床のように長くなっていて、落ち着けるカウンターがあります。
カウンター内には若くてキレイな女性スタッフがいて、しかも気さくな人柄の方なので、女性一人でも落ち着けると思いますよ。

今回はいただきませんでしたが、生のトマトを入れた「生トマトサワー」を注文する人が多く、目の前で作っているのを見てかなり惹かれました。
再訪の際にはぜひ飲んでみたいですね



旬家 きゃら亭

千代田区内幸町1-7-21
http://r.gnavi.co.jp/g142801/

コメント (2)
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