ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

寿司とワインのマリアージュセミナー

2010-07-11 16:28:37 | ワインのお仕事
縁あって、お寿司とワインのマリアージュセミナーの講師を依頼され、
銀座「江戸銀」のお寿司をいただきながら、話をしてきました。



にぎり寿司  江戸銀 銀座 (東京都中央区銀座8-7-7 )

上の段の左から、大トロ、春子鯛、カツオ、イカ、
海老、玉子、青柳、
貝柱の軍艦巻、シラウオの軍艦巻、(ガリ)



合わせたワインはコチラの4本で、左から、

グレイス 甲州 鳥居平畑 2009 (日本、山梨)
Chablis 2008 Domaine Pico-Race (仏、ブルゴーニュ)
Bay of Fires Pinot Noir 2007 (豪州、タスマニア)
Champage Rene Jolly Blanc de Blancs Brut (仏、シャンパーニュ)

まずは、甲州とシャブリの2つの白ワインを並べ、外見や香り、味わいの違いを実際に飲み比べていただきながら、テイスティングのコツをお話しました。



次は、ワインとお寿司とのマリアージュ

今はワインを出す寿司屋も多いですから、そう珍しいことではありませんが、コツを掴めば、誰でも気軽に寿司とワインのマリアージュが楽しめます。

2つの白ワインに合いそうなのは、やはり白身のネタ。
このシャブリはシャルドネ100%、酸がキリリとした辛口で、甲州はシュール・リー製法なので少しふっくらした感じがあり、しかも甲州独特の麹っぽい風味があり、同じ白とはいえ、まったく個性の違うタイプ。

イカ、海老、鯛、貝柱の軍艦巻はいずれの白もOKでしたが、シラウオの軍艦巻は甲州もシャブリも少し生臭く感じました。

玉子は酸味の強いシャブリは全くのNGで、むしろ赤のピノ・ノワールの方が美味しくマッチ

ジューシーな身のカツオには、タンニンがソフトでエレガントな果実味と酸味のピノ・ノワールがやはり良く合いました。

また、このピノ・ノワールは「醤油」とよく合った、ガリともよく合う!と言う人も多く、参加者の皆さんはそれぞれに色々な組み合わせを楽しまれていました。



今回のワインの中で一番合うネタが多いと私が思ったのはシャンパーニュで、白だと生臭くなったシラウオの軍艦巻もシャンパーニュなら全然OKでしたし、大トロとも興味深い組み合わせでした。

今回のシャンパーニュはシャルドネ100%のブラン・ド・ブランのNVで、軽快なタイプかと思ったら、泡が穏やかで熟成感があったことが色々なネタに合う要因となったように思います。

また、参加者に評判が良かったのが豪州タスマニアのピノ・ノワールで、初めてタスマニアのピノを飲んだけれどファンになった、と言う声が多く聞かれました。

甲州ワインは、改めて飲んで見直した!という方も多くいらっしゃいました。
甲州は手に入れやすいワインですので、いつもの食卓にすぐに取り入れられそうですね。



講師の立場でしたが、私自身も非常に楽しくお話させていただき、参加者の皆さんと、主催者、関係者の皆さんに深く感謝です。ありがとうございました。
また呼んでいただけることを楽しみにしています

コメント (6)
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