3月下旬、イタリアのマルケ州 から知事ジャン・マリオ・スパッカ氏をはじめ、マルケ州のフードやワインの生産者代表が来日し、都内でプレゼンテーションを行いました。
マルケ州 といっても、その場所や特徴を即答できる人は相当のイタリア通でしょう。
マルケ州はブーツの形をしたイタリアのふくらはぎのやや上部にあります。
ローマと同じ緯度に位置し、東はアドリア海に面し、西側にはアペニン山脈。
海、山、畑 からさまざまな特産品が作られています。
マルケ州の特産品は100近く ありますが、とりわけ、
オリーブオイル、オリーブ、パスタ、チーズ、トリュフ、サルーミ(食肉加工品)、肉類、ワイン、オーガニック製品 が、高い評価を受けています。
まずはワインから。
アペニン山脈からアドリア海に下る丘陵地帯を中心にブドウ産地が広がり、白、ロゼ、赤、スプマンテ、フリッツァンテ、パッシートなど、さまざまなワインがつくられています。
白のブドウ品種は、ヴェルディッキオ、パッセリーナ、ペコリーノなど、
赤は、モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼなど。
試飲して、これはいい!と思ったのが、ヴェルディッキオの種の白ワイン
魚の形のボトルや、曲線的にシェイプされた形のボトルに入っているものもあり、ボトルを見て思い出す人も多いかもしれませんね。
例えば、あの 「サイゼリヤ」の1000円少々の白ワイン も実はマルケ州のヴェルディッキオ。
おいしくて優秀で、さまざまなフードとも合わせやすく、私のお気に入りのひとつです。
ヴェルディッキオは、アドリア海沿岸部のリゾート地で人気の魚介料理にもちろん合うでしょう。
また、オリーブの中に詰め物をしてフライにしたオリーバ・アッラスコーナも定番の組み合わせ。
オリーバ・アッラスコーナ
マルケでは22のオリーブの栽培品種があり、オイルにしたり、塩漬けなどの加工品にされます。
その中で有名なのが、“アスコラーナ・テーネラ種”。
大ぶりで、果肉が厚くて柔らかいオリーブの中に詰め物をしたオリーバ・アッラスコーナはボリュームたっぷり!
これに、酸が強すぎず、果実味がほどよくしっかりしたヴェルディッキオの合うことといったら
ついつい摘まんでしまうおいしさでした
マルケは パスタ も有名で、「Spinosi」社などのパスタメーカーをはじめ、オーガニックのパスタを生産する団体 も多く存在します。
左)100以上の農家が加盟する「ラ・テッラ・エ・イル・チエロ有機農業組合」
右)有機農業の「カンポ生産者組合」
マルケ州では、古くからの伝統農法と調和する有機農法に向かう生産者が増えており、国内やEUの各種認証を取得した製品が国内外で評価を受けています。
原産地呼称の付いた マッケローニ・ディ・カンポローネ(左)はマルケの伝統的な卵パスタ(Spinosi)
魚介系ソースをからめた“マッケローニ・ディ・カンポローネ”がヴェルディッキオによく合いました!
山間部で採れるトリュフ製品
マルケ出身の有名シェフ モレーノ・チェドローニ氏 によるプレゼンテーション
卵を使ったカルボナーラ風のショートパスタ これもヴェルディッキオにバッチリ!
モレーノ・チェドローニ氏による 生の魚を使った日本を意識した料理 が登場
素材そのままのやさしい味付けのものが多く、もう少し味が強い方がヴェルディッキオに合いそうかしら?
この日の私の一番のお気に入りが、ゆでた大麦粒の上にマグロをのせたもの(左)
ヴェルディッキオとスイーツとのマリアージュ も試しました
どれも意外によく合いました
最強の組み合わせは カスタードを揚げたお菓子
パッと見は「オリーバ・アッラスコーナ」に似ていますが、中は甘いカスタードです。
ヴェルディッキオが甘いものにまで合うとは驚きです。
ヴェルディッキオは、食前酒から前菜、メイン、デザートまで、楽しめます
もちろん、マルケ州にはヴェルディッキオ以外の白ワインも赤ワインもありますから、お好きなワインをどうぞ
そうそう、マルケ州はヨーロッパの中でもっとも長寿の州 だとか。
伝統農法を大事にしていること、環境への配慮を怠らないこと、消費者の保護に重点を置いていること、生活の質を大切にしていることなどが長寿につながっているようです。
なんだか日本と似ていますね?
食べ物のことばかり紹介してきましたが(笑)、文化のお話もしましょう。
実は、もうひとつのルネッサンス文化 が、現在のマルケ州の都市ウルビーノを中心に栄えました。ルネッサンスの芸術家ラファエロは、ウルビーノで誕生しました。音楽家のロッシーニもマルケ州ペーザロの出身です。
こうした芸術的な背景もあるのでしょう、マルケ州は手工業を中心にした産業で発展してきました。特に 靴 は素晴らしいものがあり、マルケに出かけたら、ぜひ手に入れたいもの。
小さな都市が散在し、歴史を感じさせる町並みや建造物 など、観光地としても魅力的な上、
駐日イタリア大使ドメニコ・ジョルジ氏のお話によると、マルケ州はイタリアで最も食事のおいしい地域 だとか。
イタリアに出かけるなら、ありきたりの観光ルートを外れ、美しい自然と歴史、文化、おいしい食事とワインが楽しめるマルケ州をチョイスするのも賢いかも
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※ワイン輸入元
「MONCARO」 株式会社飯田
「CIU CIU」 アプレヴトレーディング株式会社
マルケ州 といっても、その場所や特徴を即答できる人は相当のイタリア通でしょう。
マルケ州はブーツの形をしたイタリアのふくらはぎのやや上部にあります。
ローマと同じ緯度に位置し、東はアドリア海に面し、西側にはアペニン山脈。
海、山、畑 からさまざまな特産品が作られています。
マルケ州の特産品は100近く ありますが、とりわけ、
オリーブオイル、オリーブ、パスタ、チーズ、トリュフ、サルーミ(食肉加工品)、肉類、ワイン、オーガニック製品 が、高い評価を受けています。
まずはワインから。
アペニン山脈からアドリア海に下る丘陵地帯を中心にブドウ産地が広がり、白、ロゼ、赤、スプマンテ、フリッツァンテ、パッシートなど、さまざまなワインがつくられています。
白のブドウ品種は、ヴェルディッキオ、パッセリーナ、ペコリーノなど、
赤は、モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼなど。
試飲して、これはいい!と思ったのが、ヴェルディッキオの種の白ワイン
魚の形のボトルや、曲線的にシェイプされた形のボトルに入っているものもあり、ボトルを見て思い出す人も多いかもしれませんね。
例えば、あの 「サイゼリヤ」の1000円少々の白ワイン も実はマルケ州のヴェルディッキオ。
おいしくて優秀で、さまざまなフードとも合わせやすく、私のお気に入りのひとつです。
ヴェルディッキオは、アドリア海沿岸部のリゾート地で人気の魚介料理にもちろん合うでしょう。
また、オリーブの中に詰め物をしてフライにしたオリーバ・アッラスコーナも定番の組み合わせ。
オリーバ・アッラスコーナ
マルケでは22のオリーブの栽培品種があり、オイルにしたり、塩漬けなどの加工品にされます。
その中で有名なのが、“アスコラーナ・テーネラ種”。
大ぶりで、果肉が厚くて柔らかいオリーブの中に詰め物をしたオリーバ・アッラスコーナはボリュームたっぷり!
これに、酸が強すぎず、果実味がほどよくしっかりしたヴェルディッキオの合うことといったら
ついつい摘まんでしまうおいしさでした
マルケは パスタ も有名で、「Spinosi」社などのパスタメーカーをはじめ、オーガニックのパスタを生産する団体 も多く存在します。
左)100以上の農家が加盟する「ラ・テッラ・エ・イル・チエロ有機農業組合」
右)有機農業の「カンポ生産者組合」
マルケ州では、古くからの伝統農法と調和する有機農法に向かう生産者が増えており、国内やEUの各種認証を取得した製品が国内外で評価を受けています。
原産地呼称の付いた マッケローニ・ディ・カンポローネ(左)はマルケの伝統的な卵パスタ(Spinosi)
魚介系ソースをからめた“マッケローニ・ディ・カンポローネ”がヴェルディッキオによく合いました!
山間部で採れるトリュフ製品
マルケ出身の有名シェフ モレーノ・チェドローニ氏 によるプレゼンテーション
卵を使ったカルボナーラ風のショートパスタ これもヴェルディッキオにバッチリ!
モレーノ・チェドローニ氏による 生の魚を使った日本を意識した料理 が登場
素材そのままのやさしい味付けのものが多く、もう少し味が強い方がヴェルディッキオに合いそうかしら?
この日の私の一番のお気に入りが、ゆでた大麦粒の上にマグロをのせたもの(左)
ヴェルディッキオとスイーツとのマリアージュ も試しました
どれも意外によく合いました
最強の組み合わせは カスタードを揚げたお菓子
パッと見は「オリーバ・アッラスコーナ」に似ていますが、中は甘いカスタードです。
ヴェルディッキオが甘いものにまで合うとは驚きです。
ヴェルディッキオは、食前酒から前菜、メイン、デザートまで、楽しめます
もちろん、マルケ州にはヴェルディッキオ以外の白ワインも赤ワインもありますから、お好きなワインをどうぞ
そうそう、マルケ州はヨーロッパの中でもっとも長寿の州 だとか。
伝統農法を大事にしていること、環境への配慮を怠らないこと、消費者の保護に重点を置いていること、生活の質を大切にしていることなどが長寿につながっているようです。
なんだか日本と似ていますね?
食べ物のことばかり紹介してきましたが(笑)、文化のお話もしましょう。
実は、もうひとつのルネッサンス文化 が、現在のマルケ州の都市ウルビーノを中心に栄えました。ルネッサンスの芸術家ラファエロは、ウルビーノで誕生しました。音楽家のロッシーニもマルケ州ペーザロの出身です。
こうした芸術的な背景もあるのでしょう、マルケ州は手工業を中心にした産業で発展してきました。特に 靴 は素晴らしいものがあり、マルケに出かけたら、ぜひ手に入れたいもの。
小さな都市が散在し、歴史を感じさせる町並みや建造物 など、観光地としても魅力的な上、
駐日イタリア大使ドメニコ・ジョルジ氏のお話によると、マルケ州はイタリアで最も食事のおいしい地域 だとか。
イタリアに出かけるなら、ありきたりの観光ルートを外れ、美しい自然と歴史、文化、おいしい食事とワインが楽しめるマルケ州をチョイスするのも賢いかも
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※ワイン輸入元
「MONCARO」 株式会社飯田
「CIU CIU」 アプレヴトレーディング株式会社
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