ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

カップ酒を飲み比べーその1(白鶴まる/白鶴上撰)

2020-01-12 17:55:00 | ワイン&酒

スーパーの酒売り場を覗くたび、いつも気になっていたことがありまして、新しい年になったことでもあるし、やってみました。

 

はい、日本酒の「カップ酒」の飲み比べです()

 

カップ酒って年配男性のイメージがあり、なんだか手を出しにくかったんですよね。

でも、一度は飲んでみたかったので、色々買って、飲み比べをすることにしました。

 

まずは、兵庫県は灘の「白鶴酒造」です。

 

左から)

白鶴 上撰 御神酒180ml)/ 白鶴 まる200ml)/ 白鶴 まる 辛口200ml

 

最初のキッカケは「白鶴 上撰 御神酒」(おみき)を店で見かけたことで、お正月らしく、日本酒でも飲んでみようかしら…と、まずはこれを手に取りました。

その後、棚を見ると、白鶴酒造のワンカップタイプ「まる」があり、「まる 辛口」なんていう商品もある!

これはもう、飲み比べるしかないじゃないですか?()

 

 

まずは、「まる」「まる 辛口」の飲み比べです。

 

2つともアルコール度数は1314と変わりませんが、「日本酒度」「酸度」が異なります。

 

「日本酒度」は甘辛度で、プラスの数値が大きいほど淡麗辛口の度合いが強くなり、マイナスの数値が大きいほど甘さの度合いが濃厚になります。

「酸度」は、有機酸の相対量を表し、日本酒度の数値が同じ時は、酸度が高いと辛口が強く濃くなり、酸度が低いと甘みと淡麗さを感じるそうです。

 

「まる」の日本酒度は+1、酸度1.2、「まる 辛口」の日本酒度は+6、酸度1.3

数値を見ると、たしかに「まる 辛口」の方が辛口のようですよね。

 

まずは冷やして飲んでみました。

「まる 辛口」は、たしかに淡麗辛口です。

が、この2つを冷酒で飲み比べると、通常の「まる」の方がふっくらとした口当たりで、ほわっと口の中に広がり、うまみを感じますが、「辛口」の方はそっけない感じがしました。

 

実は「まる」の方は、インターナショナル・ワイン・チャレンジ2019のSAKE普通酒部門でシルバーメダル

TVのCMでもよく見る、ごくごく普通の酒だと思っていましたが、意外とやるもんですね()

 

 

冷酒状態では「まる 辛口」があまりにもそっけなかったので、次はどちらもお燗をしてみました。

HPでは、どちらも、冷酒、ぬる燗、上燗(45-50度くらい)がオススメとのこと。

 

「まる 辛口」をお燗すると、特に私は温度高めの上燗が、よりおいしく感じました。

キリッとした骨格と厚みが出ます。

 

「まる」もお燗で、よりふわっと開きます。

温度は高めからスタートし、自分の好みを探りながら飲むのがいいかな。

 

 

 

「白鶴 上撰 御神酒」は、正月用商品に「金箔入り」があるみたいなのですが、これには金箔は入っていません。

アルコール度数1516%、日本酒度+1、酸度1.4というスペックです。

 

想像していた通り、3つの中ではこれがダントツに好みでした。

コクがあり、おいしい~

日本酒度は「まる」と同じですが、酸度が少し高いので、より濃く辛く感じるようになっています。

 

「上撰 御神酒」を冷酒で飲むと、より繊細さ、透明感を感じます。

お燗をすると、力強さ、厚みが出てきます。

これはもう、その時の気分次第でしょうかしらね…

 

価格は、「白鶴 上撰 御神酒」が200円少々、「まる」2種が130円前後。

3本買ってもワンコインという素晴らしいコストパフォーマンス 

やりますなぁ~()

 

さてと、また別銘柄のカップ酒の飲み比べへと続きます 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (閑斉)
2020-01-13 17:06:50
日本酒党とすればいいお話を聴けました。
これからも、よろしくお願いします。
返信する
第2弾もあります(笑) (まゆ@管理人)
2020-01-14 21:28:40
閑斉さん
カップ酒でお役に立ちますか?
本日、第2弾もアップしましたので、お時間があれば覗いてみてください(笑)
返信する

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