料理コンテストを紹介したアンダルシアもスペインですし、「スペインワイン祭り」のイベントもあったし、ここ数年、スペインはかなり頑張ってます。
一方、スペインの西隣に位置する「ポルトガル」は、ちょっと地味な存在かも・・・
でも、日本との関係は古くからあり(種子島にポルトガル船が漂着したのが1543年)、1860年には日葡修好通商条約が締結されました(今年で修好150周年)。
「カッパ」、「ボタン」、「カルタ」、「コップ」など、ポルトガルから入ってきた外来語も多く、日本の文化にも大きな影響を与えてきた国だということがわかります。


料理は魚介や米を使ったものも多く、日本人になじみやすく&食べやすいと思います

ワインにおいては、酒精強化の「ポートワイン」でよく知られているでしょうか。
同じ酒精強化の「マデイラワイン」もありますので、そっちのイメージが強いかもしれませんね。
が、ポルトガルのスティルワインやスパークリングワインを忘れてはもったいない!
まず、先月あった試飲会で出された中で、バイラーダ地域(ポルトガル北西部、やや海岸寄り)の「ルイス・パト」がつくる地元品種のスパークリングワインが面白かったので紹介しますね

ルイス・パト社 のスパークリングワイン
ルイス・パトは、あのジャンシス・ロビンソン氏も認めているワイナリーです。
「ルイス・パト スパークリング マリア・ゴメスNV」(写真右端)はマリア・ゴメス種を使った発泡ワイン。
「マリア・ゴメス」は、ポルトガルの白ブドウ「フェルナン・ピレス」のバイラーダ地域での名称です。
このワインには5%のアリカント種がブレンドされていますが、スッキリとした辛口のスパークリングワインで、使い勝手がいいと思いました。(輸入元希望小売価格2,300円)
写真中央は、バガ種100%のロゼ泡 「ルイス・パト スパークリング バガ・ロゼNV」。
バガ(Baga)とは、バイラーダの主要黒ブドウ品種で、「ティンタ・バイラーダ」とも呼ばれ、厚い果皮、しっかりしたタンニンと酸を持っています。
ちょっと変わった風味が特徴で、複雑味があり、個性的で面白いロゼ泡でした。(2,300円)
左端は、バガ85%+マリア・ゴメス15%の「ルイス・パト スパークリング・バイラーダ 1995」。(3,300円)
15年経過している発泡ワインなのですが、シェリーっぽい風味があり、これは実に面白い!

もっと手軽なスパークリングを、ということであれば、以前に紹介している「FITA AZUL」(ヴィニョス・ボルゲス)はいかが?(上の写真)
久しぶりに飲みましたが、泡のキメが細かく、果実味も豊かで口当たりが柔らかく、非常にいい出来の発泡ワインだと思いました。
セレブレーション・レゼルバ・セッコ(右)、同レゼルバ・ドース(中)、同ウーマン・ドース(左)があり、輸入元希望小売価格1,600~1,800円程度です。

スティルワインでは・・・

Dao Red 2007 Quinta dos Roques
作家の檀一雄さんが愛した「ダン」の産地のワインは、赤が80%を占めます。
キンタ・ドス・ロケスのこのワインは、トゥーリガナショナル40%、アルフロシェイロ・プレト20%、ジャエン20%、ティンタ・ロリス20%と、舌を噛みそうなブドウ品種が使われています。
ポルトガルならではのローカル品種を使った、個性的な風味と味わいが魅力です。
この2007年は熟した感じが出始め、非常にまろやかな味わいが楽しめました。コスパもまずまずでは?(2,080円)

キンタ・ダス・マイアス ジャエン 2007 アルフロシェイロ・プレト 2003
この2つもキンタ・ドス・ロケスで、左はジャエン種100%、右はアルフロシェイロ・プレト100%の赤ワインです。(左は4,300円、右は4,007円)
ジャエンはスペイン西部から中部でも植えられ、「ハエン」と呼ばれます。
ポルトガルではダン地方の主要品種で、スペインのものより酸が不足するといわれていますが、そんなことはこれっぽちも感じさせないワインでした。熟成したニュアンスがあり、香ばしいアロマも魅力。
アルフロシェイロ・プレトもダン地方で多く栽培され、色素が濃いので、ワインの色調を高めるためによくブレンドに使われる品種。

グランデ・エスコリア 2001 キンタ・ド・コット
こちらもポルトガルならではの品種トゥーリガ・ナショナルとティンタ・ロリスのブレンドの赤で、ヴィンテージがやや古い2001年のもの。ボルドーとは違った熟成した味わいが楽しめます。(8,250円)

オムレット 2005 ニーポート
家族経営のポートワインメーカー「ニーポート」とスペインの有名な「テルモ・ロドリゲス」とのコラボで生まれた新ワインで、トゥーリガ・フランカ、ティンタ・ロリス、ソウサン他をブレンドしています(DOCドウロ)。
しっかりした収れん味が特徴ながら、タンニンのきれいさが際立っていました。
ニーポートの主商品は当然ポートで、スティルワインはポートワインのわずか1%。
ワイン名 オムレット「omleT」は、テルモ「Telmo」の逆さま読み です(笑)(7,000円)

人気のスペインの隣なのに、ポルトガルワインはなかなか馴染みがないというのが残念。
固有のブドウ品種による個性的なワインが多いので、見かけたらぜひ色々試してみると面白いと思いますよ
(輸入元:木下インターナショナル)

一方、スペインの西隣に位置する「ポルトガル」は、ちょっと地味な存在かも・・・
でも、日本との関係は古くからあり(種子島にポルトガル船が漂着したのが1543年)、1860年には日葡修好通商条約が締結されました(今年で修好150周年)。
「カッパ」、「ボタン」、「カルタ」、「コップ」など、ポルトガルから入ってきた外来語も多く、日本の文化にも大きな影響を与えてきた国だということがわかります。


料理は魚介や米を使ったものも多く、日本人になじみやすく&食べやすいと思います

ワインにおいては、酒精強化の「ポートワイン」でよく知られているでしょうか。
同じ酒精強化の「マデイラワイン」もありますので、そっちのイメージが強いかもしれませんね。
が、ポルトガルのスティルワインやスパークリングワインを忘れてはもったいない!
まず、先月あった試飲会で出された中で、バイラーダ地域(ポルトガル北西部、やや海岸寄り)の「ルイス・パト」がつくる地元品種のスパークリングワインが面白かったので紹介しますね


ルイス・パト社 のスパークリングワイン
ルイス・パトは、あのジャンシス・ロビンソン氏も認めているワイナリーです。
「ルイス・パト スパークリング マリア・ゴメスNV」(写真右端)はマリア・ゴメス種を使った発泡ワイン。
「マリア・ゴメス」は、ポルトガルの白ブドウ「フェルナン・ピレス」のバイラーダ地域での名称です。
このワインには5%のアリカント種がブレンドされていますが、スッキリとした辛口のスパークリングワインで、使い勝手がいいと思いました。(輸入元希望小売価格2,300円)
写真中央は、バガ種100%のロゼ泡 「ルイス・パト スパークリング バガ・ロゼNV」。
バガ(Baga)とは、バイラーダの主要黒ブドウ品種で、「ティンタ・バイラーダ」とも呼ばれ、厚い果皮、しっかりしたタンニンと酸を持っています。
ちょっと変わった風味が特徴で、複雑味があり、個性的で面白いロゼ泡でした。(2,300円)
左端は、バガ85%+マリア・ゴメス15%の「ルイス・パト スパークリング・バイラーダ 1995」。(3,300円)
15年経過している発泡ワインなのですが、シェリーっぽい風味があり、これは実に面白い!

もっと手軽なスパークリングを、ということであれば、以前に紹介している「FITA AZUL」(ヴィニョス・ボルゲス)はいかが?(上の写真)
久しぶりに飲みましたが、泡のキメが細かく、果実味も豊かで口当たりが柔らかく、非常にいい出来の発泡ワインだと思いました。
セレブレーション・レゼルバ・セッコ(右)、同レゼルバ・ドース(中)、同ウーマン・ドース(左)があり、輸入元希望小売価格1,600~1,800円程度です。

スティルワインでは・・・

Dao Red 2007 Quinta dos Roques
作家の檀一雄さんが愛した「ダン」の産地のワインは、赤が80%を占めます。
キンタ・ドス・ロケスのこのワインは、トゥーリガナショナル40%、アルフロシェイロ・プレト20%、ジャエン20%、ティンタ・ロリス20%と、舌を噛みそうなブドウ品種が使われています。
ポルトガルならではのローカル品種を使った、個性的な風味と味わいが魅力です。
この2007年は熟した感じが出始め、非常にまろやかな味わいが楽しめました。コスパもまずまずでは?(2,080円)

キンタ・ダス・マイアス ジャエン 2007 アルフロシェイロ・プレト 2003
この2つもキンタ・ドス・ロケスで、左はジャエン種100%、右はアルフロシェイロ・プレト100%の赤ワインです。(左は4,300円、右は4,007円)
ジャエンはスペイン西部から中部でも植えられ、「ハエン」と呼ばれます。
ポルトガルではダン地方の主要品種で、スペインのものより酸が不足するといわれていますが、そんなことはこれっぽちも感じさせないワインでした。熟成したニュアンスがあり、香ばしいアロマも魅力。
アルフロシェイロ・プレトもダン地方で多く栽培され、色素が濃いので、ワインの色調を高めるためによくブレンドに使われる品種。

グランデ・エスコリア 2001 キンタ・ド・コット
こちらもポルトガルならではの品種トゥーリガ・ナショナルとティンタ・ロリスのブレンドの赤で、ヴィンテージがやや古い2001年のもの。ボルドーとは違った熟成した味わいが楽しめます。(8,250円)

オムレット 2005 ニーポート
家族経営のポートワインメーカー「ニーポート」とスペインの有名な「テルモ・ロドリゲス」とのコラボで生まれた新ワインで、トゥーリガ・フランカ、ティンタ・ロリス、ソウサン他をブレンドしています(DOCドウロ)。
しっかりした収れん味が特徴ながら、タンニンのきれいさが際立っていました。
ニーポートの主商品は当然ポートで、スティルワインはポートワインのわずか1%。
ワイン名 オムレット「omleT」は、テルモ「Telmo」の逆さま読み です(笑)(7,000円)

人気のスペインの隣なのに、ポルトガルワインはなかなか馴染みがないというのが残念。
固有のブドウ品種による個性的なワインが多いので、見かけたらぜひ色々試してみると面白いと思いますよ

(輸入元:木下インターナショナル)

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