ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

Soaveのスパークリング

2013-01-16 15:08:03 | ワイン&酒
1月14日に首都圏を襲った大雪の翌朝、1時間かけて雪かきをしたtところ、大汗をかいたので、失われた水分を補給すべく、イタリアのスパークリングワイン を晩酌に飲みました


Maximilian I Soave Brut NV Cantina di Saove (伊、ヴェネト州)

ヴェネト州のソアーヴェ地区で栽培されたガルガーネガ種のぶどうから、シャルマ方式(Method Charmat)でつくられた、ソアーヴェのスプマンテです。



ソアーヴェはスティルワインのイメージですが、スプマンテもあるんですね。
※ソアーヴェのことをもっと知りたい方は、「ソアーヴェ再発見」 を参照してください

“シャルマ方式”とは、密閉タンクで二次発酵させて炭酸ガスを発生させる方法です。
※スパークリングワインの製法については → コチラ を参照してください



明るい麦わら色で、泡はやわらかく穏やかですが、若干の粗さを感じます。
最初、フルートグラスで飲んだところ、酸がまっすぐで面白味のない印象しか感じなかったのですが、最近お気に入りのワイングラス(シェフ&ソムリエシリーズ アロマップ フルーティー35)に注いだところ、リンゴを思わせるアロマがふわっと立ち、ふっくらとした果実味も味わえました。アルコール度数は12%。

ワイン自体は、そんなにたいしたクラスのものではありませんが、グラスを変えておいしくなるのですから、グラスの力って大きいですね。

このスプマンテは買ってから5、6年は経っていると思います。飲む機会がなく、セラーに放置したまま年月だけが過ぎてしまいました。

そのため、この商品は、今はラベルの色が白に変わり、“Soave DOC Brut” と、DOCワインであることを前面に打ち出しています。
※下記画像参照



今回わたしが飲んだスプマンテは、“V.S.Q.P.R.D” という表記の方が目立っています。



“V.S.Q.P.R.D” とは、“Vino Spumante di Qualità Prodotto in Regione Determinata” の略で、これはEUのワイン規則に則った表記です。

スプマンテにはこの他に、“Vino Spumante”(V.S.)、“Vino Spumante di Qualita”(V.S.Q.)があり、全部で3つのクラスになります。3クラスの違いは、アルコール度数やガス圧の違いなどです。



イタリアのスプマンテとしては、最近よくフォーカスされているのは “プロセッコ” ですが、今回取り上げたソアーヴェのスパークリングタイプなどのように個性的なスプマンテも色々とありますので(しかも、お値段お手頃)、探してみると面白いと思います



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アルコール0.00%のユーロホップ | トップ | ワンランク上のチリのカベル... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ワイン&酒」カテゴリの最新記事