ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

「バリューボルドー100」はワイン選びに超お役立ち!

2015-07-03 11:05:19 | ワイン&酒
誤解を恐れずに言うならば、フランスワインの中で、私が最も選びにくいと思う産地が、実は ボルドー です。

シャトー・マルゴーやムートンをはじめとしたメドックの格付け、という目安はあります。
しかし、それらは特別な時に開けるハレのワインで、デイリーに、または週末や月末など、ちょっといい料理を作った時に開けたいものをチョイスする際には、ボルドーはなかなか選びにくいなぁといまだに感じています。

私のまわりでも、ボルドーワインを選ぶのって難しい…、おいしいのに当たるといいなぁ…、という声をよく聞きます。

そこで活用したいのが、「バリューボルドー100」です。



ボルドーワイン委員会(C.I.V.B.)によるもので、毎年、日本のインポーターからエントリーされた1000円から3500円の価格帯のワイン(今年は460本)の中から、上位100本を「バリューボルドー100」として選出しています。

7月2日、都内で開催されたメディア発表会に参加し、バリューボルドー100本を私も試飲してきました。



選出は日本のワイン業界を代表するテイスター10名によって行なわれます。

今年のテイスターの中での注目は、山梨県のワイナリー「ルバイヤート」の大村春夫さん


大村春夫さん(左から2人め)

大村さんの人柄もあり、かなり昔から私が仲良くさせていただいている醸造家です。
日本の醸造家がバリューボルドーのテイスターに選ばれたのは初めてかもしれません。

ボルドーで修行された大村さんは、今回のテイスティングで、山梨の自分のワインはボルドーに勝てないなぁ、と思ったそうです。
(いえ、そんなことありません)

「高いワインが美味しいのは当たり前。今回のバリューボルドー100はコストパフォーマンスがとてもあり、どの料理にもムダなく対応してくれるのが良かった」と大村さん。




10名のテイスターによりセレクトされた100本は、「さわやかな白」、「コクのある白」、「万能のクレマン&ロゼ」、「軽快な赤」、「重厚な赤」、「甘めの白」の6つのカテゴリに分けられて紹介されています。



100本すべては飲めませんでしたが、気になったものを中心にいくつか飲んできました。



バリューボルドーの公式サイトの載っているガイドには、ワイン100本にそれぞれコメントが付いているので、それが大いに参考になります。



重厚な赤ワインから、スパークリング、ロゼ、甘口まで、多彩に揃います。


ボルドー名物のお菓子「カヌレ」 なめらかでコクのある赤ワインに合いました

バリューボルドー100は、ボルドーワインのワイン選びに悩んだ時に、ぜひ参考にしたいお役立ちガイドです。
※ガイドブックは公式HPからダウンロードできます
http://www.bordeaux.com/documents/100-Value-Bordeaux-2015_brochure.pdf

ボルドーワイン公式HP
http://www.bordeaux.com/jp


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