ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

【人工股関節置換】とうとう手術です!

2020-07-19 16:49:34 | 人工股関節

【人工股関節置換】いよいよ入院!手術へ  から続きます

 

入院から3日目、ようやく手術日を迎えました。(2020年6月実施)

前回の膝の半月板手術は入院の翌日に手術しましたが、今回は入院の翌々日です。

1週間の中で、担当医師による手術の曜日が決められていたからです。

 

前日に伝えられていた時間は昼の12時。

予定時間が近くなると、看護師さんが来て、不織布のシャワーキャップのようなものを被らされ、手術する反対側の足(右)に、加圧ソックスを履きました。

加圧ソックスは血栓を防ぐためのもので、過去の手術でも履かされていたので、お馴染みです。

ソックスにはサイズがあり、入院直後にふくらはぎの太さを計測されていたので、私に合うサイズのはずですが、かなりピッチリしています。このピッチリ感が重要なのだと思います。

 

移動前に、念のためにトイレへ。

すでにティージーパンツ(前回のリポート参照)を履いていたのと、すでに点滴につながれていたので、このパンツの上げ下ろしに苦労しました。

 

間もなく12時というところで、いよいよ手術室に移動です。

TVドラマだと、ベッドに乗せられて手術室へと移動しますが、現実は、徒歩での移動です(笑)

点滴のスタンドを持ち、看護師さんと一緒に手術室のあるフロアまで歩いて移動します。

歩けない人の場合は車椅子。

ベッドで移動するのは、車椅子にも乗れない場合だと思われます。

 

なお、通常は家族が手術室の前くらいまで一緒に行くことが多いですが、コロナの時期ということもあり、付き添いはNGでした。

私はもともと付き添いなしで、と申告していて、医師も、全然問題ないですよ、ということでしたので、ひとりで臨みました。

 

手術室のフロアに到着し、看護師さんと一緒に受付を済ませると、手術室担当の看護師さんに連れられ、麻酔のための手術室に入りました。

小ぶりなベッドがあり、ここで麻酔処置が行なわれます。

自分でベッドに乗り、麻酔医や看護師さんの指示に従い、身体を動かします。

手術する部位、内容の最終確認もしっかり行なわれ、「左股関節の人工関節置換です」と自分で伝えました。

間違いがあっては困りますからね。

 

まずは、大きなシートがかけられ、手術着を脱がされました。

ティージーパンツは履いたままです。

手術室は冷房が効いていてひんやりしていたので、足元にバスタオルをかけてもらえました。

 

その後、血圧計や心電図など、麻酔監視モニターが着けられました。

改めて体重も聞かれました。

 

いよいよ麻酔です。全身麻酔になります。

最初に、背中に麻酔の管を通しました。

横を向いた状態で背中に針が刺され、これはけっこう痛い!

ピッと刺してすぐ終わり、ではなく、刺した後の処置に意外に時間がかかっていたように思います。

ここから色々な薬が注入されましたが、冷たい液が入ってくるのがわかります。

「けっこう痛いですね」と麻酔医と会話しながら、背中側からの分は完了。

 

次にあおむけになり、今度こそ口からの麻酔です。

「医:30秒くらいでかかりますよ」「私:そうなんですか」と麻酔医と会話していたのは覚えていますが、次に声をかけられたときには手術は終わっていました。

 

目覚めたのは、手術室から病室へ移動するベッドの中でした。

病室の自分のベッドが手術室に運ばれ、術後はそのベッドに寝かされての移動です。

移動でグルグル回されたせいか、例のめまいが起き、強い吐き気が…

 

吐き気があまりにも酷いので、吐き気止めを点滴から入れてもらいました。

その際、声を出そうとすると、喉の奥がイガイガして違和感があり、声がかすれました。

麻酔のチューブを気管まで挿入したためだそうです。

手術の際に身体を動かすような場合、口元に当てるだけの麻酔では、外れてしまうからでしょうかね。

 

また、手術後の痛みを抑えるための薬は、早い段階でもらうようにしているのですが、今回は勝手が違いました。

「ボタンを押したら痛み止めが注入されます」と、ブザータイプのボタンを渡されました。

ほお~、今はこんなものがあるんですか。

うう、痛い、という時に、何度もカチカチ押しましたが、立て続けに何度押しても、決まった量しか注入されないようになっているみたいです。

 

そういうものがない場合、酷く痛む時は早め早めに言うことをオススメします

痛み止めの投与には、ある一定の時間の間隔が必要な場合もありますが、早めに投与してもらうと、その効果が切れた時の痛みはすでにピークが過ぎていることがあるからです。

痛みはガマンしない、これ大事です

 

手術が終わって病室に戻ってきたのが、16時過ぎくらいでしょうか。

担当医から、約1時間半の手術だったこと、出血量は非常に少なく、100mlほどと説明されました。

 

出血に関しては、この手術を受けるにあたって心配していたことのひとつでした。

が、少なかったと聞き、ほっとしました。

まあ、手術が終わって会話できている時点で、無事に終わったわけですが(笑)

 

事前に採取した800ml(400ml×2パック)の自己血は使われることがなかったので、手術室から自分の病室に戻って少し落ち着いた時点で、まず400mlが点滴で戻されました

最初から刺されている点滴とは反対側の手(左)の甲に新たな点滴針を刺され、自己血が戻されます。この時点で、左右の手に点滴針が刺さってます。

自己血が使われなかった場合は、他の人に使うことなく適切に処分される、ということでしたが、自分に戻ってくるんですね。

もう1パックの自己血(残り400ml)も、翌日、点滴で戻ってきました。

私が手術した病院では自分に戻されましたが、病院によっては別の処理がされる場合もあるかもしれません。

 

 

 

手術後、上半身は点滴でつながれていましたが、下半身は上の写真の状態でした。

写真は手術の翌朝に撮ったものです。

手術したのは左で、右足に履いているのは加圧ソックス。

両足とも、なんだかよくわからない装置に前日からつながれていて、夜通し、一定の間隔でポンプで両足に圧が加えられていました。

身動きできず、足も動かせない状態なので、血栓予防のための加圧だと思います。

 

なお、動けませんから、尿道カテーテルが入れられてます。

10年ほど前に全身麻酔で手術した時も、尿道カテーテルを経験していますが、けっこう痛かったので、ああ今回も…とヒヤヒヤしていましたが、なぜか今回はまったく違和感なし!つけ方が上手だったんでしょうか(笑)

尿道カテーテルは、車椅子でトイレに行けるようになると外してもらえます。

 

手術にあたってのもうひとつの心配、麻酔から目覚めない、というのも、今回もただの心配に終わり、ほっとしました。

麻酔から目覚めない例は、友人の知人がそうだった、という話を聞いたことがあるので、全身麻酔での手術を受ける時は心配になります。

ただ、そうしたことが起きる確率は非常に低く、多くの手術を手掛けているこの大病院のスキルを考えると、ほぼほぼ大丈夫だろうとは信じていました。

それでも、目覚めなかったら…という不安はゼロではありませんでした。

 

全身麻酔に関する合併症の危険度は、全身的な合併症(高血圧、肥満、糖尿病など)を持っている人ほどリスクが高くなるとのこと。

私の場合、それらはまったく問題なし。

「肥満」については、術後に開始されるリハビリにも大きく関わってくるので、ちょっと体重が重めという方は、入院するまでに体重を落としておく方がいいかもしれません。でも、無理なダイエットは禁物です。

 

麻酔に関することでもうひとつ注意すべき点は、麻酔が合わない体質の人がいることです。

麻酔により体温が異常に上昇し、全身の臓器障害(悪性高熱症)を起こす人が、2万人~6万人に一人の頻度で発生することがあります。

これは遺伝的なものらしく、入院時の説明の際に、家族や親戚にそういう状態になった人がいないかを聞かれました。

これまでに全身麻酔で手術を受けた経験があり、問題なかった人は、この心配はしなくて大丈夫だと思います。

私もこれまでに何度か全身麻酔の手術を受けて問題なかったので、悪性高熱症の心配はしませんでした。

 

それでも、術後は熱が多少なりとも上がります

病室に戻ってきた時点では平熱でしたが、夜になってどんどん上がっていきました。

でも、せいぜい38度台。熱はだんだん落ち着いていきます。

 

熱に伴い、喉が渇いてきました。

まだお水飲めないですよね?と看護師さんに相談すると、聴診器でお腹の音を聞き、まだダメですと言われました。

お腹が動いでこないと、口に入れられないそうです。

しばらくして次に訴えた時は、お腹が動くのが確認でき、夜、OKが出ました。

ただし、少しずつチビチビ飲むこと。

はあ~、生き返りました~

 

(続く)

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tkgmzt2902)
2020-07-19 17:59:45
手術、無事終わられてよかったですね。
読みながら自分なら耐えられるかなと心配しています。
まだ完全な状態でないのに、冷静で丁寧な記述に感動します。
まだまだ無理をされませんように。
Unknown (elvisk)
2020-07-20 19:44:58
頑張ったね!
一段落しました (まゆ@管理人)
2020-07-21 18:07:31
tkgmzt2902さん、コメントありがとうございます。
長年引きずってきたことだったので、これでひと区切りです。
この後はリハビリありますが、肩の荷が下りた感じです。
早い決断 (まゆ@管理人)
2020-07-21 18:09:10
elviskさん、コメントありがとうございます。
いつ手術するか考えていましたが、今のところ順調なので、早めにしてよかったです。

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