【人工股関節置換】とうとう手術です! から続きます
手術を終えた夜は、ひんぱんに看護師さんが体温&血圧の測定にやってきました。
うとうとしていると起こされ、検温と血圧測定。
手術後に急変する人がいるからだと思います。
手術明けの翌朝早く、朝食前に医師の回診があり、手術した個所のガーゼ交換を行ない、切った場所から5cmほど上に挿入されていた血抜きの細い管を抜かれました。
ガーゼ交換後は、薄いオブラートのような透明テープが貼られました。
この段階では、傷口に関しては特になにもなしです。
前回のリポートに登場した私の両足の写真の奥に、「青いマット」があったと思います。
このマットは、昨夜一晩中、私の両足の間に置かれていました。
マットの役割は、手術した方の足が内側に曲がらないようにするため、です。
手術室から病室に戻ってきた後、看護師さんに注意されたのが、左足の膝が内側に入らないことでした。
手術した方の足が外側に開く、つまりガニ股、になるのはいいのですが、両足の膝をくっつけてペタンを座るような、いわゆる「女の子座り」、は絶対にしてはダメと言われました。
股関節がグルンと内側に回転することにより、「脱臼」する危険性があるからです。
今回の人工股関節置換手術では、すり減った股関節を切除し、人工股関節に置き換えました。
人工股関節のステムは大腿骨に刺さっている状態で、それがだんだんと周囲と馴染んで安定してきますが、手術直後は、股関節にとって無理な体勢を取ると、骨盤側と接触している人工関節が外れてしまうことがあります。それが脱臼です。
脱臼した場合、うめくほど痛みがあり、歩けなくなり、救急車を呼ぶしかないそうです。
処置としては、麻酔をして、脱臼をはめ込むことになります。
聞くだけでも大変そうなので、脱臼だけは避けねばなりません。
そこで登場するのが、青いマットです。
これを両膝の間に挟み込んでおけば、左膝が内側に入ることが避けられます。
しかし、このマットは重たいし、角があるし、けっこう扱いにくいんです。
そこで、朝、医師の回診時にマットのことを話すと、「使わなくていいですよ」と言われました。よかった~
その代わりに看護師さんが持ってきたのが、この長ーい抱き枕、クッション?
ビーズが入っているようで、クタクタです。
自分で使いやすい長さに調整し、足が楽な位置に置いて、両足を絡めて寝ていました。
昼間は折りたたんで背もたれクッションにしたり、色々と活躍してくれ、退院するまでずっと使っていました。
これ、家にもあれば、寝る時に役に立つと思いました。
が、これはさすがに長すぎるので、適当な長さの抱き枕をネットで探してみました。
でも、ネットでは、触った感じがよくわからないんですよね。
座布団でも代用できると看護師さんから聞いたので、ひとまず家にあるもので代用し、買い物に行けるようになったら気に入ったものを買おう、と思いました。
すでに抱き枕を持っている方は、それで充分だと思います。
私は抱き枕は持っていなかったのですが、家に予備のやわらかめ枕(約63×43cm)があったので、退院後はしばらくそれを使っていました。
今は、スリムな細長いクッションを使っています。
でも、長さがやや短め(約60cm)なので、今後いいものが見つかれば買いたいと思っています。
寝る時の姿勢ですが、以前は、右を向いて寝ることが楽で、よく右向きで寝ていました。
が、右を向くということは、左足が右足の上に乗るか、右足を越えてしまうこともあるわけです。
右足の上に揃えて乗せる場合は大丈夫ですが、左足が右足を越える姿勢は脱臼のリスクがありますので、右向きはNGです。(右側を手術した場合は左向きがNG)
膝でクッションを挟んでいれば、よほどのことがない限り右向きにはなりません。
左向きに寝るのはOKですが、左の腰の側面に手術の傷があり、傷を下にして寝るのは痛いので、今のところは仰向け一択です(笑)
椅子で足を組んで座ること、足を左に流して座ることはNG。
床や畳で「あぐら」はOK。
立っている時も、座っている時も、とにかく、左膝が外側に行くように意識。
もちろん、意識は外側ですが、実際には「まっすぐ」になるように、です。
ということで、救急車を呼ぶことがないよう、脱臼には充分注意して過ごしてます。
(続く)
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