ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

日本の未来を考える「社会イノベーター公志園」

2012-03-19 15:41:08 | ビジネス
大学同期の友人に声をかけられ、先週末、
「第二回社会イノベーター公志園全国大会開会式/キックオフ・フォラーム」 に出席しました。

最初に思ったのは、社会イノベーター公志園(こうしえん)って何者?ということ。

“イノベーター”(innovator)は“革新者、新たな方向への指導者”などの意味がありますね。

「社会イノベーター公志園」 は、世界、世界の中の日本、日本の地域社会やコミュニティの現状に対する危機感の中から生まれた、人材育成、教育啓発、社会変革イニシアチブのこと。
*イニシアチブ:物事を率先して行なうこと、主導すること

と言われてもすぐにピンと来なかったのですが、まず第一回の報告を聞いているうちに、これはとても有意義な活動だということがわかってきました。

第一回めの開催開始は2011年1月。日本全国各地から公志園への申込(挑戦)があり、選抜された16名が出場しました。
まるで全国選抜高校野球のようで、それゆえ、「公志園」「甲子園」 と引っ掛けています。



第一回出場者によるプレゼンテーションをいくつか紹介すると、

生まれた環境の違いによる教育格差解決を目指し、格差社会の連鎖を断つ
 松田 悠介さん(Teach for Japan 代表理事)

増え続けるエイズ孤児が1人の人間として扱われるよう、アフリカで支援活動
 門田 瑠衣子さん(エイズ孤児支援NGO・PLAS代表理事)

住民を支える医療拠点を設立、高齢者を孤立させない訪問医療活動などを実施
 武藤 真祐さん(鉄祐会祐ホームクリニック院長)

スポーツを通じカンボジアの地雷源撤去。生まれた国の違いで夢を諦めさせない!
 菅原 聡さん(GLOBE PROJECT 代表理事)

※第一回公志園の様子を収めたDVDは 「TSUTAYA」 にて無料レンタル中



社会イノベーター公志園は、こうしたことにこれから取り組もうとしている人、すでに取り組んでいるけれど事業として持続できない人などを支援、応援するだけでなく、共感し、一緒に行動していこう、という活動です。

つまり、公(おおやけ)の志にあふれ、新しい経済社会の実現に向け奮闘する 「挑戦者」 を応援する社会変革イニシアティブ が、社会イノベーター公志園の柱です。

公志園選抜出場者にはメンター(助言者)的な役割の 「伴走者」 が付きます。この伴奏者との対話を通じてさまざまなプロセスを経験し、4カ月に渡る挑戦を行ないます。

第二回目となる2012年度は、北海道から九州まで16名が選抜されました。
下記URLに16名の詳細が紹介されていますので、ぜひご覧ください。
 → http://koshien-online.jp/2012koshien/

なお、「第二回開会式およびキックオフ・フォーラム」では、10~70代の代表者によるパネルディスカッション「坂の上に雲はあるのか~日本と日本人の志を問う~」、東北の未来を考えるダイアローグ「坂の上に立って~東北から日本の未来派拓けるか~」も行なわれました。

※第二回公志園決勝大会は 宮城県の気仙沼で開催されます(7月21日)
 今回の開会式には気仙沼の副市長も出席し「気仙沼に来て下さい」と呼びかけました。

※第二回公志園DVD制作支援会のメンバーになることができます
 → http://koshien.justgiving.jp/#3c_1


第二回開会式の様子

社会イノベーター公志園では、各界を代表する方々が個人として参加しています。

例えば、実行委員長は武田薬品工業の長谷川閑史(代表取締役社長)さんですし、日本IBM最高顧問の北城恪太郎さん、アイリスオーヤマの大山健太郎(代表取締役社長)さん等、経済界トップの面々、学界からは東北大学大学院経済学科研究科長の大滝精一教授などが関与されています。

しかし、この会の中では肩書きも年齢も関係なく、皆、「○○さん」と呼ばれます。

後援には内閣府、外務省、経済産業省、文科省、経済同友会、日本生年会議所などが、企業では三井物産、リクルート、日立製作所、ミスミグループ本社、サントリーホールディングス、ベネッセコーポーレーションが協力していますから、社会的注目度の高い活動だということがおわかりいただけると思います。

にもかかわらず、私が社会イノベーター公志園の存在を知ったのはつい最近のこと。
今までまったく気付かず、お恥ずかしい限りなのですが、せっかくのいい機会ですので、今後はぜひ注目していきたいと思っています。

自分が共感する挑戦者の応援団に加わる → http://koshien.justgiving.jp/

ある活動を通じて社会に貢献したい!と思っている方は、ぜひ次の第三回を目指してチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

今回、挑戦者にエールを送ることで自分も元気をもらえた、まわりが元気になった、という声をたくさん耳にし、私もパワーをもらいました。
冷たい雨の週末、5時間半の長丁場でしたが、晴れ晴れとした気分で会場を後にしました。

 社会イノベーター公志園   http://koshien-online.jp/



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