ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ハンガリーワインを飲んでみよう!

2017-01-25 17:20:10 | ワイン&酒
昨日はハンガリーのワインライターが紹介する最新ハンガリーワインを取り上げましたが、試飲したワインは未輸入のものがほとんどですので、今日は、日本で買えるハンガリーワインを紹介します。

なかなかリポートする機会がありませんでしたが、ハンガリーのトカイに在住する片木雄詞さん の試飲会に参加しました(2016年8月)。
その時に登場したのが、こちらのハンガリーワイン5アイテムです。



片木さんは、ハンガリーの大学を卒業し、2011年にはハンガリーの大学院の醸造学部を卒業、2013年にはハンガリーソムリエ協会でアジア人唯一の会員になっています。
2007年より自身でもワイン生産に携わり(トカイ・エゲル地区)、2008年には株式会社フルミントを設立し、ハンガリーワインの輸入、販売を行なっています。



Szepsy Szamorodni 2012
つい先日の試飲会でも紹介されたセプシーというワイナリーの甘口ワインです。
貴腐菌のついたブドウと健康なブドウを混ぜてつくられています。糖度は40~60%。



BREITENBACH SZERELMI 2013 (トカイ)

片木さん自身が手掛けたワインで、ワイナリー名はブライテンバッハ。ブドウ品種はフルミント。SZERELMIセレレミは畑名です。
こっくりとしたコクのある辛口白ワインで、これはおいしい!アルコール度数は14.5%もありますが、それと感じません。



Szepsy KIRALY 2010
ブドウ品種はHarslevelu(ハーシュレベリュー)。ちょっと発音しにくいでしょうか。

フルミント はハンガリーを代表するブドウ品種で、トカイの甘口ワインの主原料になります。
糖度が高くなり、香り高く、晩熟で、貴腐の影響を受けやすく、酸が非常に高いため、長期熟成に適しています。

ハーシュレベリュー も晩熟で貴腐の影響を受けやすいブドウです。香り高く、スパイシーさもあり、トカイの甘口により香りを加えるため、フルミントの補助品種としてよく使われます。ハーシュレベリューとは、ハンガリー語で“菩提樹の葉”という意味だそうです。



NYITÁNY WHITE 2014 / NYITÁNY ROZÉ 2015  CSERNYIK(チェルニック)

白ワインは、ハーシュレベリュ 50%、Olasz rizling(イタリアン・リースリング )30%、ピノ・グリ 20 %のブレンド。
ロゼは、ケークフランコシュ100%。ケークフランコシュは、ブラウフレンキッシュのハンガリーでの名称です。
アルコール度数は12-12.5%と、どちらも軽やかに飲めるタイプ。

チェルニックは、ノーザン・ハンガリー地方、マートラアリャ産地のワイナリーです。ハンガリーで一番高い山がマートラ山で、その南麓がワイン産地となります。



ハンガリーのワインは、基本的には、ラベルに品種名と産地が表記されていますが、ブドウ品種は耳慣れないものが多く、かつ発音も難しく、ワイン産地にしてもなかなかピンときません。
ですから、最初は選ぶのが難しいかもしれません。

そこで、まずはブドウ品種では「Furmint フルミント」を選んでみることをオススメします。
ハンガリーを代表するブドウですからね。
色々なフルミントを飲み比べてみましょう。時には辛口、時には甘口に出合えます。

上で紹介した片木さんの“ブライテンバッハ・セレレミ”も、ぜひチャレンジしていただきたい素晴らしいワインです。


株式会社フルミント  ※ワイン購入できます
http://furmint2007.com/


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハンガリーワインを改めてじ... | トップ | イタリアワインの第一人者林 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ワイン&酒」カテゴリの最新記事