ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

シャンパーニュ「PIPER-HEIDSIECK」のダッシュの意味は?

2018-01-12 17:13:48 | ワイン&酒
シャンパーニュ パイパー・エドシック 「PIPER-HEIDSIECK」 については、ここでは何度か登場していますが、昨年秋に同社のブノワ・コラール社長が来日された折に、メゾンの名前に関する話を聞き、へえ~、と思ったことがありましたので、紹介します。

でも、パイパー・エドシックファンの方ならすでにご存知かもしれませんね


パイパー・エドシック社 ブノワ・コラール社長

パイパー・エドシックの前身となる「HEIDSIECK エドシック社」は 1785年に設立されました。

日本では江戸時代で、第10代将軍 徳川家治の時代で、天明の大飢饉が起きています。
フランスでは王妃マリー・アントワネットによる華やかな宮廷の時代で、エドシックのシャンパーニュはマリー・アントワネットにも献上され、王妃は大変お気に召したそうです。

「HEIDSIECK」の名前が「PIPER-HEIDSIECK」になったのは1838年です。

14の王室御用達の栄誉を得るまでになったエドシック社の当主クリスチャン・エドシックが1835年に亡くなった後、未亡人となった妻が再婚した相手の名前がアンリ=ギョーム・パイパーであったことから、「パイパー・エドシック」となりました。

そして、現在に至るわけです。



パイパー・エドシックでは、「セダクション Seduction」をメゾンのテーマにしているとブノワさんは言います。

セダクションを訳すと、魅惑、誘惑
パイパー・エドシックの歴史が「愛」から立ち上がったものであるため、同社のシャンパーニュのすべてが、その愛の物語へのオマージュになっているとか。

そこで同社では、PIPERとHEIDSIECKをつなぐ「―」(ダッシュ)が、「もの」や「こと」、「人」をひとつにつなぐアイコンと考え、彼らのシャンパーニュは「A DUSH OF SEDUCTION」 ダッシュ・オブ・セダクション、“魅惑のシャンパーニュ”である、と謳っています。



エチケットをよく見ると、ダッシュの色が赤になっているのがわかるでしょうか?
赤はパイパー・エドシックのカラーですから、を赤にすることによって、より強いメッセージ性を持たせているといます。




人と人、ふたりを繋ぐ 赤い“魅惑のダッシュ”



パッケージ箱にも赤い



今回の来日で、ブノワさんは、2017年に新しく日本市場に登場したアイテムを紹介してくれました。


PIPER-HEIDSIECK Cuvee SUBLIME

「シュブリーム」という、ほんのり甘さの残るdemi-secのキュヴェです。

「このドゥミ・セックは、日本人の口に必要なテイストだと確信している。
日本の料理、ガストロノミに合うのではないか?」とブノワさん。

シュブリームには氷を入れて飲んでも応えられる品質があるとか。
これは試してみたくなりますね。
※輸入元希望小売価格:7,000円(税抜)





ファッショナブルなメゾンとしても知られているパイパー・エドシックには、こんな素敵なボトルカバーも



ブノワさんが右手に抱えているのは、大きな口紅の形をしたボトルケースです。
口紅の上の部分がキャップになっていて、中にボトルが入れられます。
オシャレで楽しいですね




ベーシックな「ブリュット」(左)は6,000円、「キュヴェ・エッセンシエル エクストラ・ブリュット」(中)は6,300円、私のお気に入り「ロゼ・ソヴァージュ」(右)は7,000円です(輸入元希望小売価格、すべて税抜)。

パイパー・エドシックのシャンパーニュは、お値段が手頃なのもオススメのポイントで、若い人にも買いやすいのではないでしょうか?


※輸入元:日本リカー



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする