ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

シチリアで買ってきたチーズ「カチョカバロ」

2015-12-23 18:01:06 | おいしい食べもん
イタリアのシチリアで買ってきた日本でも買え、パーティーシーズンにお役立ちのチーズを紹介します。


Caciocavallo Fresco  カチョカバロ・フレスコ(Italy)

シチリアのスーパーで購入。
「カチョカバロ」といえば、上部をひもで括ったひょうたん型の姿が有名でしょうか。
これは、そのカチョカバロをカットしたもので、フレスコ(フレッシュ、若い)タイプ。


横から見た姿

牛乳からつくられる“パスタフィラータ”チーズで、カードを練ってつくられます。
あのモッツァレラチーズもパスタフィラータタイプです。



カットしてそのまま食べてもよし
若いタイプなので、穏やかでクセのない、やさしい味わいですが、熟成させるとチェダーチーズのような濃厚さが出てくるといわれます。



加熱すると溶けるので、フライパンで焼くと、こんなふうになります。
これをそのままビールやワインのお供にすると、おいしい上に楽しい
チーズが熱で溶けて糸を引き 、これは盛り上がると思います。



ひっくり返したところ  ちょっと焼きすぎた?(笑)
好みの厚さに切り、焼くのは片面だけでOKです。

ホットプレートでも手軽に焼けますね。
油は敷いていません。チーズから自然に出てきます。



このほかに、私はフレンチトーストを作った際、焼き上がった2枚のフレンチトーストの間にスライスしたカチョカバロを挟みました。
アツアツのフレンチトーストでサンドされたチーズがとろ~りと溶け、糸を引き、たまらなく美味



ちなみに、「カチョカバロ」の名前ですが、カチョがチーズ、カバロが馬、という意味。
チーズの上部をひもで括り、馬の背をまたぐような形で熟成させた説や、馬の乳を使った?という説などがあり、あれこれ想像しながら楽しめるチーズです。

産地は 南イタリアで、シチリアでもつくられています。

原産地呼称としては“Caciocavallo Silano DOP”(カチョカヴァッロ・シラーノ)があり、認定地域はバジリカータ州(Basilicata)、カラブリア州(Calabria)、モリーゼ州(Molise)、プーリア州(Puglia)のみ。

Silano は、カラブリア州(イタリア半島のつま先)に広がるSila高原(国立公園になっています)に由来し、よって、認定地域は、それに関係する4州のみ。
シチリアは島ですから、このDOP認定の範囲外です。

とはいえ、陽気な南イタリアのチーズですから、陽気に楽しみましょう

ユーモラスなひょうたん型の姿もパーティーにピッタリなので、小さめサイズを丸ごと買うといいと思います

コメント
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