ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

食の偽装問題に思うこと

2007-11-04 11:47:00 | 雑記
このところ、「赤福」や「船場吉兆」、「御福餅」といった老舗の和菓子をはじめとした食の偽装問題が多く発覚していますが、今日もまた「比内鶏の卵」と「秋田の地酒」を使っていないのにその表示をしていた栃木の和菓子製造会社が摘発されたと新聞に出ていました。



先日のTVでは 「関さば」 ではないものを「関さば」と名前を付けて販売している干物会社や寿司チェーン店がTVで紹介されていました。

今年は水揚げ量が極端に少なく、築地に1日十数匹入ってくるかこないかという1匹7000円前後の「関さば」の干物が「1枚450円」なんてことはありっこなく・・・


製造日付の偽装は「もったいない」という気持ちから生まれたものかもしれませんが、ロスをいかにゼロに近づけるように製造コントロールを行うか、ロスが出たときの処理方法も含めて考えることは、企業の腕の見せ所でもあり、責任でもあります。


そして、この「赤福」をはじめとした日付偽装は「比内鶏」や「関さば」のブランド偽装と根っこが同じといえます。

というのも、「超有名ブランドで誰もがこぞって買い求めるのに、売れ残り分を処分するのは金をドブに捨てるようなもの」という気持ちがあるからなわけで、

日付偽装もブランド偽装も、日本人の超ブランド信奉が招いた結果といえると思います。


何かがいいと聞けば、何時間でも並んで買い求める・・・・
新しいものにすぐ飛びつく・・・・

ノーブランドでも、自分の目や舌がいいと思ったらそれを選ぶ、ということができなくなってきている日本人の先行きが心配になりますねぇ・・・・

あ、ワイン もそうかも 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする