ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

自然派ワインは難しい

2007-09-28 14:13:59 | ワイン&酒
先月、仲間内でワインを持ち寄ってブラインドで飲んだ時、

「これって、本当にワイン?」 と散々言われたのが、こちら。



自然派のワイン で、フランスはロワール地方のヴァン・ド・ターブル。
(ソーヴィニヨン・ブラン80%、シャルドネ20%)

ノン・ヴィンテージですが、2004年産のものらしく、つくられてからちょうど3年経ってます。

白ワインながら、りんごジュースのようなモワモワした感じで、香りもりんごジュース系。
味わいもワインという感じではなく、ゆるくて甘くないりんごジュースのよう・・・


私がコレを買ったのは、リリース直後と思われる2005年。
その時に飲んでいれば、きっと印象が違っていたのかもしれませんが、
3年経ったこれは、ワインとしてもう終わってました・・・


ボトル差なのか、販売されるまでの状態が悪かったのか、家のセラーでの保管状態が悪かったのか、今となってはわかりませんが、これはかなり残念な結果です。



自然派のワインは、酸化防止の役割をするSO2を加えなかったり(またはごくごく微量だったり)するので、非常にデリケートなワインだと思います。

今まで色々飲んできて、まずまずのものに当たってきていたので、特に問題ないと思っていましたが、状況によっては急速に衰える場合もあるんだなと再認識しました。

このところ自然派のワインは大人気ですが、販売する側がそのワインのことをしっかりと理解し、飲み方や管理方法を消費者にきちんと説明できることが求められますね。


今回のこのワインですが、このままではかわいそうなので、機会があればもう一度試し、再確認してみたいなぁと思っています。

コメント
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