お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

みんな、見るべき映画です「シッコ]

2007年09月13日 | 映画・演劇・本
 絶対おすすめよ!見て欲しい!

 という友人の声を聞くまでも無く、前々から見たいと思っていた「シッコ」
期待以上の映画でした!これまでのマイケル・ムーア作品よりもさらに一段と考えさせられる内容になっていました。

 イギリスやフランスの医療体制の素晴らしさはもちろん、あの豊かとは思えないキューバの厚い、優しい医療を見て、「豊かな」アメリカや日本がなぜこれだけひどいのかと思わない人はいないでしょう!

 特にびっくりしたのは、あの「9.11」で崩壊したビルでボランティアで救助活動をしていた人たちへのアメリカの冷たさです。命を懸けて働いたと、正式な消防士たちにはきちんとした補償をしても、同じように人命を助けようと頑張った彼らが、後遺症で苦しんでいるのに何もしないのです。高い医療費の壁に、ただ苦しむばかり・・・


 国に裏切られたと落ち込む彼らをムーアは敵国?キューバに連れて行きます。
 キューバは単に彼らの「名前と生年月日」を聞くだけで、無償で最良の医療を提供するのです。信じられませんでした。しかも、薬の安さ!アメリカではい12000円くらいの高額な薬が、キューバではなんとたった6円。何?これは・・・自分の国で冷たくされてた彼らは感激して涙します。
 これを見た誰もが日本の医療費・薬代の高さに思いが及んだことでしょう。
 取り上げるのは医療体制、保険の話にとどまらず、育児支援・大学教育などにも広がって、「生活」の質の高さの違いをこれでもかと見せつけられました。

 フランスの人が「この国は国民が怖いんですよ」と言ってましたが、確かに、少しでもおかしいと思うとすぐさま団結して大量のデモで圧力をかける国民!に比べて、我々日本人は陰でぼやくのがせいぜいで、デモをしても少数で一向に盛り上がりませんよね。ぼやくだけではこの国は変わらない。

 ほんとに、みんなに見てもらいたい、全国民必見の映画でした!!
(今日行った映画館、「TOHOシネマズ南大沢」は広い館内に観客は10人いませんでした!)
コメント
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