拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「焼酎」の洗脳が解け、氷砂糖は氷ってないと知って梅酒を作った件

2024-05-26 07:29:39 | 

結局、採った梅は、傷んでるのを除いても2㎏あった。大体、容器もお酒も氷砂糖も梅1㎏にちょうどいい大きさや分量で売ってるから、容器は2本買ったし(この時期、梅を漬ける人が多いらしく、ホームセンターに容器がたくさん並んでた)、

ブランデーも急遽1本追加して2本用意した。

そう、お酒はご覧のとおりブランデーにしたのだが、一般にはホワイトリカー(焼酎)を使うことが多い様子。私も、当初、そのつもりだった。というのも、大昔、ある酒屋さんの店内にいたときのこと、梅酒用のブランデーを買いに来たお客さんに対して、超高齢の店主が「梅酒用のブランデーなど置いてない。梅酒は焼酎で漬けるものだ」と説教した際、聞いてた私も洗脳されたためである。だが、ある人が「拝島さんはワインが好きなんだからブランデーを使うといい」と言ってくれた瞬間、洗脳が解けた。そうだ、想像してみてもブランデーで作った方が絶対旨そうだ。度数も高いし(得した気分)。というわけで、ブランデーになったのである(お値段はホワイトリカーの倍だけれど)。

因みに、梅酒を漬けるお酒はアルコール度数が20度以上でなければならないことを初めて知った(ブランデーは40度弱)。酒税法の規定だそうだ。私は、学校を出て最初に働いた会社がお酒関係の会社で、そのとき酒税法も勉強したはずなのだが、このことはきれいに頭から抜けていた。その後、法律系の資格業に就いたが、酒税法は専門外もいいとこであった。

初めて知ったことはまだある。それこそ、私の無学を露呈するものである(露呈されなくても知ってる、と言われそうだが)。すなわち、作る際に氷砂糖を入れると聞いた私は、氷砂糖を求めてスーパーの冷凍食品棚を目をさらにして回ったが見つからなかった。「氷砂糖」というから氷ってるものとばかり思ったのである。買って家に帰るまでに溶けたらどうしよう、などという杞憂もした。真実に目覚めたのは30分くらいスーパーをうろついた後である。

はかない言い訳をさせてもらうと、そもそも私は料理に砂糖を使わない(砂糖を使うのはピザ生地を作るときくらい)。だから、砂糖の類いについては、南国の人が雪を知らず「砂の惑星」の原住民フレメンが雨を知らないのと同様、知識がほぼゼロなのである。だが、先にホームセンターに行って容器を買っていたらこれだけ無駄な時間は費やさなかったろう。というのも、容器の横に氷ではない氷砂糖が梅酒を漬ける客目当てにどどんと陳列されていたからである。そもそもなぜこんな紛らわしい名称が付いたのかと思ったら、ウィキペディアに「外見が氷とよく似ているため、この名がある」とあった。なお、ホワイトリカーで作るときは氷砂糖は梅1㎏に対して1㎏(1袋)要るけれども、ブランデーはそれ自体が甘いので半量でよい。だから、これだけは買い足さずに済んだ。

てなわけで、人生初の梅酒作りは端緒についた。「作った」と言えるのはカビずに半年経ってからである。それまで冷暗所に置けというので押入に置いた。

ワインも、押入に入れるのは推奨される保存法である。