拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

もはや高血圧ではない

2024-05-25 06:37:57 | 健康

これまで区の無料の医療検診に行かなかったのは、行ったら絶対血圧が高い、死ぬ、薬を飲め、と言われるに違いないと思ったから。だが、こないだ区の眼科検診に行って無罪判決(ほぼ異常なし)を受けたら、それ以降、目の心配がなくなって大いに気が楽になった。検診って、いいかもしれない。それに、検査結果が悪くたって拘束されるわけではなかろう。と思って医療検診に行ってきた。こうした検診を最後に受けてから20年は経っている。その時は同業者で作る会が斡旋する人間ドックで、割引があっても有料だった。たしか、「今回は『このままでは死ぬ』と言っておきます」と言われたんだった。どこが悪くて言われたのかは覚えてない。でも、20年経ってもまだ生きてる。それに、人間がいつか死ぬのは当たり前である。「mortal」は「死ぬべき」という意味だが、転じて人間を表している通りである。

結果が出るのは1か月後。人間ドックのときはその日のうちに判決が言い渡されたが1か月も待たなければいけないのはタダたる所以か?それでも血圧だけはすぐ教えてもらった。1回目を計り終えたとき看護師さんが「一度大きく深呼吸をして」と言ったから、さては心配した通りとんでもない値が出てしまったか?と恐怖したが、1回目は上が140いくつ。2回目は130いくつ。なんだ、130ならもはや高血圧ではない。「もはや戦後ではない」と言ったのは池田首相、「もはやデフレではない」と言ったのは日銀の総裁、そして、私は、高らかに「もはや高血圧ではない」と言おう。

思えば、数年前に家で計ったときの数値は言えないほど高かった(それを見て、さらに血圧が上がったかもしれない)。最初に計ったのは母用に買った血圧計で。この数値で生きているはずはない、これは器械がボロなのに違いない、手首式がいけなかったのだろうと思って腕にまくヤツ(ちょっと高い)を買って計っても同じだった。そのせいかどうか、具合がよくない。どうにかせねば、と本気で思い、インスタントラーメンの粉末ソースを一度に使い切らないで数回に分けて使うようにし(経済的でもある)、人間界での活動を減らし、逆に、山歩きの分量を大いに増やした。すると、数値がみるみる下がってきた。実は、今回検診に行ったのも、そういう背景があったから、病院で計ると緊張するから高くなる心配はあるが、それを差し引いても低い値が出るかも、という予感があったのである。そして、予感が当たったのである。

いったい、あのときの高い数値はなんだったのだろう?自分ちの器械でも値が下がってきてたから器械のせいではない。考えられることその1。塩分の取り過ぎだった。だからラーメンの粉末ソースを減らして下がった。その2。生活にストレスがあった。だから人間界の活動を減らして下がった。その3。運動不足だった。だから山歩きを盛んにして下がった。以上のいずれであるかの特定は困難である。科学実験においては、一つ一つ要素を変えていってその都度結果を見て原因を特定するのだが、今回、一度にいろいろやってしまったからどれが効いたのかが分からないからである。遅ればせながら原因を特定しようと思ったら、今度は一つ一つ逆をやって様子を見ればよい。まず、ラーメンの味を元に戻す。次に、人間界での活動を増やす。そして歩く量を減らす。こうしていって、どの変更過程で血圧が上がったかが分かればそれが原因だったことになる。

因んだ話その1。ときどき、インスタントラーメンに粉末ソースを一切入れ忘れることがある(血圧に代わっておつむが心配になる)。それでも、「ちょっと薄いな」くらいで気付かないことがあるから、野菜や肉から相当味が出ていることがわかる。毎回入れ忘れれば健康にはプラスであろう。

その2。最近、朝起きるとき、相当に脚が疲れてることがある。歩きすぎかもしれない。過ぎたるは及ばざるがごとしである。

その3。「人間界の活動を減らす」「たくさん歩く」を一言で言うと「仙人になる」である。たしかに、仙人の血圧は低そうである。