拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

超ポジティヴ思考

2012-12-05 21:21:46 | インポート
最近のブログ記事の元となった録音がきて(Mさん、いつもありがとうございます。)。自分のタミーノは死んでも聴かないつもりだったけど、感想をアップしなければいけない強迫観念にかられ、失神しそうになったらすぐミュートにできるようスピーカーのボタンに手をかけながら、おそるおそる開始。「Zur Hilfe,zur Hilfe」ほーんとに助けてって言いたいよ。でも、最初の1小節はなんとか聴ける。Esどまりだし。問題は次のGだ。きゃーーーーーーーーーっ。え?もう三人の侍女が登場したの?じゃなくて、続きを聴いた私の心中の叫び。Gを実声で出そうと真っ向勝負して、1mmもかすらないで玉砕してる。例えて言えば、清水の舞台から飛び降りて、頭打って即死した感じ。いや、即死はしてません。この後、21小節、瀕死の状態で歌ってますので。だがまてよ。これって、筋書きに沿った正しい歌い方なのではないだろうか?だって、タミーノは、音が高いからではなく大蛇に追われて助けてと言ってる。で、失神するんです(そこへ三人の侍女がやってくる)。GやAsを立派に歌って失神するかってんだ。失神するときゃへろへろでしょ?やったね!因みに、この録音を持ってる他の方は、タミーノが歌い始めて2小節目から21小節の間は、聴いてはいけません。たたりがあります(Sei Verfluchtet!)。

自己犠牲

2012-12-05 09:09:23 | インポート
真理(下手であること)を発見しながら、相変わらず歌って笑われるのはなぜか?笑われて嬉しんだろって、そういうことではない。だってね、一回きりの人生(Ein einmaliges Leben)なんだから、歌いたいもの歌わなきゃ損じゃないですか。それに上手い人しか歌っちゃだめってったら、グルベローヴァ以外の人は歌っちゃいけないことになる。そしたら街から歌が消えちゃいます。だから、私は人に勇気を与えるため、街から歌声を消さないため、「あえて」笑われているのです(愛馬グラーネと業火に飛び込むブリュンヒルデの気分=自己犠牲)!なーんてね。ちなみに、「オーケストラの少女」に自分が上手だと思って客にいつも歌を聴かせるタクシー・ドライヴァーが出てきますが(主人公の歌を聴いて、私が言う真理(下手)を自覚する。)、この俳優さんの声、低くて立派。声帯とっかえてほしい。こういう立派な低音を持つ俳優さん、欧米に多い。ダースベイダーの声もそうだった(I am your father)。日本人の吹き替え(私はお前の父親なのだ)はちょっと……だったなー。声以外でも、「なのだ」はしまらない。