拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

色っぽいエンペラー

2012-12-21 01:04:27 | インポート
私にとって、ベートーヴェン+女=エンペラーです。エンペラーなんて雄壮な、体育会系的な名前が付いてますが、たしかに、第1楽章の出だしは、ジャーンだし、第3楽章の出だしは、(♭三つ)シミ、ミソ。ソシシミミー……とかっちょいい(これ、ヘミオレですね。そういえば、こないだのメサイアの楽譜にもヘミオレの指示がたくさん出てた……)。が、実は、ベートーヴェンは、エンペラー作曲当時、恋に落ちてたんだと(いっつものことだろって、寅さんかっ?)。そう言われて聴くと、夢見心地の第2楽章はもちろんだとして、主題をこれでもかこれでもかと変奏しまくる第3楽章の中間部(展開部)だって妙に色っぽく聞こえてきます。きっと、聞き手も、生涯のわずかな一瞬だけ(発情期だけって、言い方が……)、この曲の真の色香をかぎとることができるのかも知れません。