拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ば、化け物!

2012-12-17 22:07:40 | インポート
ば、化け物だっ。メゾのチェリーリア・バルトリがカストラートがレパートリーにしてたアリアばっかり歌ってる映像を見て、私が思わずもらした感想。カストラートって、その昔、一世を風靡した去勢した男声歌手の総称。ボーイソプラノの高音に大人の男の力強さが加わって鬼に金棒。バルトリは、現代女性ですが、カストラートはかくありきと思わせるような、太く、力強い声。しかも、艶がある超美声。で、猛烈な速さで歌うメリスマは正確無比。しかも、あれーーーという間に3点Cisまで跳ね上がる。何十年か前にバルトリが登場したときは、可愛くてすごい歌手だった。今では、すごくてすごい歌手(食われちゃいそう)。空前絶後です。ちょいとあんたさー、グルベローヴァを神様だって言ってたじゃんよー。そうですよ。だからー、グルベローヴァは神様で、バルトリは怪物だっちゅうの。

ブルックナー開始みたい

2012-12-17 08:55:36 | インポート
ラララクラシックは第九特集。原曲をいろいろいじってた(NHKがやってんだから、私だっていいんだー)。第1楽章冒頭、ラとミの六連符(原曲)をまずロングトーン。これは間が抜けてる。次にトレモロ。おろ?これいいじゃん。番組的にはやっぱり六連符が最高って言いたいんでわざと乱暴に弾いてたけど、しずーかに弾けばまるで「ブルックナー開始」。フルトヴェングラーも、ここ、六連符が揃うと怒ったとか(もやもやした感じを出したかったんだろう)。次は第二楽章。チャーチャチャの付点を取って、チャチャチャ(おもちゃじゃあるまいし)。あはは、これが一番笑えた。続いて、第三楽章の8分の12の第1ヴァイオリンを独奏にして。わー、これきれい。こっちでも全然いい。ミサ・ソレムニスのヴァイオリン・ソロみたい。で、第4楽章は別にいじらず全部聴かせてくれました。Kさんが言ってたソロが遅れて入ってきたってこれかな。ソリストの4人が舞台に向かって左側(第1ヴァイオリンの後ろ)にいるぞ。遅れたんで中央に行けなかった……ってことではないらしく、その位置にちゃんと録音用マイクが4本立ってました。