鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

ジーコ監督の采配ミス

2006-06-14 | Weblog
 昨13日はテレビ、新聞とも日本のマスメディアはサッカー、ワールドカップ一食だった。1次リーグの初戦、対オーストラリア戦でよもやの敗戦に、日本中が悲しみと怒りに沸き立った。格下の相手に悪くとも引き分けと思っていたのに、しかも後半39分まで1対0で勝っていたのに、立て続けに3点をとられて、惨敗した。あとはクロアチア、ブラジル戦を残しているが、優勝候補のブラジルにはまず勝てるわけがなく、クロアチアに勝っても1次リーグ突破はまず望めない状況に追い込まれた。英国、イタリア、それに昨日は韓国とそれなりのチームは初戦は勝っていて、番狂わせはないので、やはり日本は弱い、ということになるのではなかろうか。
 対戦前に新聞、テレビを見ていたら、直前に前々監督の岡田氏が「フィールドの気温は摂氏30度を超えるので、そうなると、日本は有利だ」と語っていた。ところが、実際の気温は38度に達した、という。結果を見る限り、気温はオーストラリアに味方した、としか思えない。明らかに、終盤の日本選手の動きは暑さにやられ、バテバテのように写った。それに引き換え、オーストラリアの選手は溌剌としていた、ように見えた。日本選手が暑さに強い、なんてうそであった。
 数日前に朝日新聞が日本の初期のサッカーを指導したクラマー氏にインタビューしていて、クラマー氏が「いまの日本チームにはかつての釜本選手のようなポイントゲッターがいない」と語っていたのが印象に残った。前半でファール気味の点をあげただけで、追加点が取れなかったのはまさにポイントゲッターがいなかったからだろう。
 ジーコ監督は前のトルシエ監督と比べ、選手に自由にやらせるタイプの監督だ、と言われている。選手が力量があり、適宜、情勢判断が出来、状況に応じてフィールド内で動けるようなら、それでいいだろう。しかし、ワールドカップは初めてという選手が多く、かつ世界のトップレベルの選手ばかりが出てくるのに果たして、その戦法でよかったのだろうか。司令塔の中田英寿ですら、そんなトップレベルの選手ばかりが出てくる試合に臨むのはそんなに数多くない。ここは監督が戦術を立てて、選手を動かすべきだたのではなかろうか。後半、同点にされた時点で、この試合は引き分けに持ち込むのか、逆転を図るのか、監督の指示があって然るべきだった、とどこかの解説者が話していた。どうしたらいいのか、動転しているうちに2点、3点ととられてしまった。こんな大きな大会で、終盤間際に3点もとられて逆転されたケースなんて見たことがない。実力の差が歴然としている証拠でもある。
 日本チームの実力は当初からこんなものだったのだろうか。大体、4年も監督をしていて、相変わらず日本語を少しも話さないなんて、許せない。ジーコ監督はどうせ、ワールドカップが終わったら、おさらばするのだから、と腹くくっているに違いない。日ごろ、テレビに映るジーコ監督の顔は不機嫌そのもので、これでは勝利の女神も近寄らないだろう。
 それにしても韓国の国内での応援ぶりには驚かさせる。動員18万人で、広場を真っ赤なウェアで埋め尽くして叫んでいるシーンをみていると、ワールドカップはまさに国家行事だ、と思えてくる。初戦のテレビ視聴率は関東地区で49%(瞬間では61.2%)を記録した、というが、もう日本でこれくらい盛り上がることはもうないだろう。
 カイザースラウテルンの惨劇、とでも称されるのだろうか。
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1 コメント

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拝見させてもらいました (更新楽しみにしてます)
2006-06-14 19:00:35
初めて書かせてもらいます☆

また来ます♪

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