鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

「志」が感じられない福田首相

2008-05-24 | Weblog
 民主党など野党4党が23日、後期高齢者医療制度廃止法案を提出した。同制度を09年3月末で廃止し、従来の老人保健制度に戻すもので、6月6日までに参院で採決し、衆院に送付する。これに対し、政府・与党は保険料減免など制度の運用見直しで対応する方針のいようであるが、対応を聞かれた福田康夫首相は「国会で十分に議論してもらいたい」とまるで法案を審議するのは他の人がやることだ、と言わんばかりの答えで、以前から福田首相は国会の審議を他人のやるようなことを言っていて、当事者意識がまるでない。
 24日付けの毎日新聞3面の「近聞遠聞」で岩見隆夫は後期高齢者医療制度について若手自民党議員と議論して、「政治の重大な失敗。戦後最悪の下策、止めてやり直すしかない」と言ったのに対し、「感情論でしょう」と言われたのに本気で怒った、と書いている。続けて、凍結を求める自民党の堀内光雄元総務会長が福田首相と会い、資料を示して説明したところ、「こういう資料は役人からでてこないんだ」と述懐したものの、相変わらず「高齢者に冷たいとの印象を与えている。和らげるように」と指示するのみで、やはりKY(空気が読めない首相である、と断じている。そして、福田首相は制度の本質を直視していない。あるいは直視するのを逡巡している、としている
 首相は確かに内閣の長であり、立法の任を負う国会に法律の提案をいする立場にあるが、一方では国会議員の一員であり、議論の先頭に立つべき人でもある。それを「議論を尽くしてほしい」と第3者のような無責任な発言をするとはこの人の頭のなかはどうなっているのだろう、と思えてくる。
 大体、一国の首相にもなるような人がこんなことでいいのだろうか。23日も昼のニュースを見ていたら、福田首相は公明党の浜四津敏子代表代行と会談し、クラスター爆弾の全面使用禁止を国際的に呼びかけることで合意した、と報じられていたが、いまこんなことに時間を割いている場合か、と疑問に感じた。少なくとも首相になる以上、日本という国をどうしよう、どう引っ張っていこう、という志がなくてはならない。福田首相を見ている限り、この「志」がまるで感じられない。ただ、前首相の安倍晋三なる御仁が無責任に座を放り投げたので、流れに乗って首相の座に就いただけの人なのだろう。一企業なら会社がなくなるだえkのことで済むだろうが、国の場合はなくなるわけにはいかない。選んだ国民が悪いのだろうか、この国は小泉元首相以来、狂っているとしか言いようがない。
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