鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

見えてきたホリエモンの余生

2006-02-23 | Weblog
 ライブドアの個人株主が被った損害を回復するために「ライブドア株主被害弁護団」が結成された。同社やホリエモンはじめ旧経営陣に対し損害賠償請求を9月にも起こす、という。ホリエモンには粉飾決算をして証券取引法違反として、東京地検は再逮捕し、同じ容疑で熊谷史人ライビドア代表取締役も逮捕された。日々、ライブドアがいかにひどいことをしていたかが明らかになってきている。ホリエモンはじめライブドアの経営者は一生懸命仕事に取り組む真面目な社員をよそにマネーゲームという経営ごっこをしていたのだ。グループ全体で総勢3000人もの会社であり、そのほとんどがインターネット・ビジネスの現状・未来を信じてパソコンに向かっていた社員の心に一生消えない闇を作ってしまった罪は重い、と言わざるを得ない。
 平松ライブドア社長は昨22日になってようやく「ホリエモンらに損害賠償を求める」と言い出し始めた。ライブドアの会社そのものは代表取締役がわずか29日で交代あするわ、6人いた取締役のうち4人が逮捕され、商法で規定する最低3人の取締役がいなくなり、さらには上場廃止となると、22万人といわれる株主に株券を発行しなければならなくなり、機能不全でもう会社としての態をなさなくなる。崩壊である。
 上場廃止になれば、株主が一斉に損害賠償請求を起こしてくるだろうし、大株主のフジテレビだって同様の行動に出てくるのは必至だ。そうしないと、今度はフジテレビが株主から代表訴訟を起こされてしまうからだ。粉飾決算で株価を偽装されて、株式を購入したのだから、十分に損害賠償訴訟の余地はあるし、勝ち目はある。
 当のホリエモンは拘置所で韓国語や中国の歴史を勉強している、と伝えられているが、どこまでもノー天気な男である。宮内以下の役員が認めているのに「赤字にするなとは言ったが粉飾決算をしろとは言ってない」と言って頑なに罪を認めようとはしない。だが、考えてみたらいい。社長が知らなくて、事が進む会社なんてあり得ない。会社組織すら知らない経営者なんて、あり得ない。
 本件の裁判でも上訴、上訴で決着まで結構時間がかかるだろう。そのうえ、本件以外にいっぱいの損害賠償訴訟、はやまた株主代表訴訟とまず10年、20年は裁判に次ぐ裁判に明け暮れることだろう。ホリエモンが韓国語、中国の歴史など勉強してもその成果を試す場は永久にやってこないだろう。
 大体、ホリエモンはそんなことを心配してあげるほどのタマでもないだろう。これだけ世間を騒がせたのだから普通なら懺悔の弁でもあってもいいし、過去の悪人はもっと美学を心得ていた。醜悪すぎて、小説のネタにもならない薄汚い”ブタ”である。
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