prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「牙狼之介地獄斬り」

2020年05月23日 | 映画
西村晃が夏八木勲の父親的な役をやっていて、実際回想シーンでは父親の二役をやっていいるのだが、セコさふてぶてしさをないまぜてさすがにうまいもの。
当然、擬似的な父と息子の戦いのようでもある。

西村は両腕を横に翼のように張ったポーズで走ってくるのが十三人の刺客でやっていたのと同じではなのかと思わせる。

それにしても最近は浪人が主人公の時代劇ってのとんと見なくなった。まるや流れ者ヤクザの旅人って言うの場所がなくなっているせいもあるだろうしあてのない旅というイメージが今ではおよそつかみにくくなってることも大きいだろう。

登場人物が何かしら意味でみんな悪人あるいはエゴイストっていうのは五社英雄らしいアクの強さ。

前作最初っから血しぶきをドバドバ出してたもうだが今回は比較的抑えている。西村晃が人を刺す時に傘を前に盾代わりにして血しぶきが自分がビルのを防ぐって言わたいの非情な感じの出し方がうまい。

牙狼之助の助けていう漫画チックなぐらい凄んでいる名前の割に、主要人物で一番甘いくらい。ヒーローには違いないので、どうしてもそうなる。




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