prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」

2008年02月14日 | 映画
最初のうちビーンの濃ゆいキャラクターをスクリーンでアップで見るとちょっと引いたのだが、中盤フランスの田舎を巡るロードムービー風なのんびりした展開になってから落ち着いて笑える。
もともとビーンは精神年齢が9歳という設定らしいけれど、それと10歳の男の子を組み合わせたあたりも工夫が見られる。ヒロインのさっぱりした絡み方も気持ちいい。

エピソードやギャグの羅列式の構成かと思っていると、ちゃんとクライマックスでいろいろな要素が噛みあって盛り上がるあたり、なかなかうまい。
カンヌというのは映画祭がないと熱海みたいな古めかしい温泉町だと聞いたことがあるけれど、テレビで見る華やかなレッドカーペットとは別の顔がちょっと窺える。

カンヌの客はつまらないと平気で途中で出て行くそうだけれど、フィルム上映とDLP上映がごっちゃになったり、映写技師がいなかったり、考証的には相当ウソが多い(もっとも、そうでないとクライマックスが成立しない)。ウィレム・デフォーの芸術家ぶってCMで稼いでいる監督の描き方など、カンヌ映画祭に含むものがあるのかと思わせる。
(☆☆☆★)


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