prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「北海ハイジャック」

2012年08月25日 | 映画
北海にある石油基地に爆弾を仕掛けて金を要求する犯罪集団のリーダーがアンソニー・パーキンス、それに対抗する部隊の隊長がロジャー・ムーアなのだが、どっちもいまいち。

ロジャー・ムーアはウィスキーを手放さず昼間から飲んでいて、訓練シーンでも自分は身体を動かさない。ジェームズ・ボンド役の時から身体を張るっていう印象はおよそなく、部下ばっかりしごいていてヒーローとしてはサボりぎみ。
金庫の大金を部下に平気で見せたりしているけれど、いいのかな。信頼感の表現のつもりかもしれないが、昼行灯と見せて実は、という実はの部分もあまり締まらない。
昼酒は飲むくせに、同じコンパートメントの婦人の喫煙にはクレームをつける。

潜水係の二人が名前からして明らかに日本人という設定。ただし日本語のセリフはすごくなまっている。
大金をドルだけではなく円やポンドなどさまざまな通貨に分けるよう要求する(まだユーロはない)。為替の相場に備えてというのがもっともらしい。
パーキンスがありがちなテロリストではなく単に金目的というのは「ダイ・ハード」に先立つ設定。

人質になって乗組員たちが医務室に何か劇薬はないかというので挙げられるのがコルヒチン。痛風対策用なのだろうが、錠剤ではなく瓶に入っているというのは変な感じ。それに武器代わりになるほどの劇薬じゃないでしょ。

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