マーク・トウェインあたりに通じるアメリカ的ホラ話の伝統に、父と息子の関係を重ね合わせたような作り。現実家の息子が父親のホラが現実の体験に根ざした根も葉もあるウソ八百であることを理解して、自分の方も夢想の世界を作っていく。今までのティム・バートンが夢想家は疎外されていた、あるいは疎外されているから夢想に走ったのが、ここでは夢想家は現実から生まれて現実にも祝福されている。だからか美術・撮影のセンスからダークなところが抜けてきている。
戦争が出て来て中国軍がにこりともしないでシャム双生児の慰問ショーを見ているあたりはいささか感覚的にひっかかった。宣伝に出さなかったわけだ。
ものすごい僻地の村に入っていくと、知恵おくれ風に頭の鉢が開いた男がバンジョーを抱えているが、ジョン・ブアマンの「脱出」にもああいうのが出て来た。何か元ネタがあるのか?
(☆☆☆★★)
戦争が出て来て中国軍がにこりともしないでシャム双生児の慰問ショーを見ているあたりはいささか感覚的にひっかかった。宣伝に出さなかったわけだ。
ものすごい僻地の村に入っていくと、知恵おくれ風に頭の鉢が開いた男がバンジョーを抱えているが、ジョン・ブアマンの「脱出」にもああいうのが出て来た。何か元ネタがあるのか?
(☆☆☆★★)