prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版」

2021年04月26日 | 映画
コロナ禍で監督も俳優も自宅待機になってしまっている状況で、ZOOM収録で作られた映像に、高いところを前進移動するカメラ(ドローンというほど大げさなものではなく、物干し竿の先にiPhoneをつけて撮ったといった具合ではないのではないか)とか、仮面をつけた女たちの舞踏の映像とかがはさまる。

本筋?としては、自粛生活中に怪獣の卵を手に入れたり、その卵が孵ったり、宇宙留学して帰ったりといった荒唐無稽というか、当然のように怪獣がいて通販でやりとりされているらしい世界観というのがよくわからないながらも妙にもっともらしい。

紙粘土で作った掌に乗るようなカプセル怪獣がときどき「イレイザーヘッド」の赤ん坊を乾かしたみたいに見えたりする。

しかし、カプセル怪獣というのもウルトラセブンでは作中でも解説されるように時間稼ぎのために出したみたいになってしまっているわけで、コロナ禍で時間潰しに困っている状況に合わせた格好になっていると言えば言える。

のんさんが突然マジメな調子でこんなことでいいと思いますかと言い出すのが、宇宙人に操られてるのか、宇宙人が入れ替わっているのかと思わせるような違和感があった。
この人自身、いつもふわっと浮いているみたいな感じがあるものね。

しかしこれ見たとき三度目の緊急事態宣言に突入した直後なので、まだこれが作られた状況と大差ない繰り返しなのにうんざりする。
昔の一時的な状況を生かして作りましたという感じにまだなっていない。

日本映画専門チャンネルの番組として付けられた、映画公開の初日にそれまでzoomで話していた出演者たちが顔を合わせる場面の位置付けが曖昧になった感がある。





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