prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「七つまでは神のうち」

2021年03月04日 | 映画
出だしで乳母車の中の赤ん坊がいなくなっているのを特に強調しないでロングで撮っているのが新鮮で、その後も画面の組み立て、コンティニュイティに意表をつくところが随所にある。

失踪=神隠しというオカルト的な恐怖と拉致監禁の現実的な恐怖の両方に足をかけてどうまとめるのかと思うと、むしろどうオープンな形で終わらせるかに腐心したような作り。

監督脚本の三宅隆太は日本で数少ないスクリプトドクター(脚本の問題を洗いだし解決する職能)だが、理性的な組み立てとそれを外す技とを併用している感あり。






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