prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「春夏秋冬そして春」

2007年03月30日 | 映画
同じキム・ギグク監督の「サマリア」が題名からしてキリスト教的だったのに対し、こちらは仏教的なモチーフ。といっても、人間の罪に目を向けるところはあまり変わりない。魚や蛙に石をくくりつけた放す場面など、アメリカでやったら動物保護団体が問題にするのではないか。
題名通りに季節と世代がぐるっと巡って元に戻るところが仏教的というのか。
目や口や耳に全部「閉」と書かれた紙を貼る儀式(?)が漢字の力を見せて面白い。

水の上に浮いた仏堂の造形と季節の表現は完璧と思える。国立公園にロケセットを建てたそうだが、まことに完璧主義的な画作り。
(☆☆☆★)




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