prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「明日の記憶」

2006年06月14日 | 映画
前半、渡辺謙の主人公がどんどん仕事ができなくなる過程の描写は緊迫感があるし、惜しまれながら会社を辞めるところで意外と暖かく送られる(辞めるから、には違いないが)場面はほろりとさせられるが、後半、家の中に閉じこもると状況とするとより深刻なのに接触する相手が妻だけになるので、どうしても描写とすると単調になる。

ボケ老人を扱った映画はこれまでも何本かあったが(「人間の約束」「花いちもんめ」「ふるさと」、ドキュメンタリーで「痴呆性老人の世界」)、若年性だとまだまだ寿命があるわけで、ラストからあともどうなるのか心配。

家中に注意書きを貼りまくるあたりは、「百年の孤独」みたい。
樋口可南子の若い時を演じる人が、全然体型が違うのはちょっと困る。
(☆☆☆★)



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