prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「世代」

2009年02月08日 | 映画
あまり大きな声では言えないが、実はアンジェイ・ワイダはどうにも苦手な監督で、義務感から見ることは見るけれど、まず例外なしに退屈する。映画ではなくて坂東玉三郎主演でドストエフスキーの「白痴」を舞台化した「ナスターシャ」は素晴らしかったけれど。
で、このデビュー作もちと退屈。

かなり当時の世相を見せていく長いパンニングが続き、それがぴたっと止まって、何かナイフで勝負ごとをしている主人公の若者たちを紹介するオープニングから、後の「灰とダイヤモンド」の花火や白い毛布に浮かぶ血などに通じるケレンがかった演出が随所に現れる。

新作「カティン」は見ることができるのだろうか。できてからずいぶんなるのに。NHKで製作過程のドキュメンタリーは見られても、実物は見られないというのは、皮肉。




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