#5「証言台は針のむしろ」
Mr. Monk Takes the Stand
脚本 ジョシュ・シーガル ディラン・モーガン
演出 メリー・ルー・べり
※ モンクは芸術家エヴァン・ギルディの妻の殺害事件の捜査をする。ギルディが妻を殺したと気づいたモンクは、現場から離れているアトリエで、彫刻を作っていたと言うギルディのアリバイを切り崩す。しかし、敏腕弁護士のパウエルが現れて、モンクは裁判で証言台に立つことになるが…。
しかし、アメリカ製のドラマや映画に出てくる弁護士のイメージって、ずいぶん悪くなった気がする。金次第で黒を白と言いくるめる連中、という印象が定着しています。まあ実際英米法だと、裁判は何が真実かを追究する場ではなくてもっぱら勝ち負けを競う場という性格が強いのだけれど。
アメリカ映画史上ベストワンのヒーローにランクされた「アラバマ物語」のグレゴリー・ペックのような正義の守り手イメージはすっかり影をひそめています。
で、今回のカタキ役は犯人よりむしろ、そういうあくどい手口で勝ち続けた弁護士の方。今の時期に見ると大阪市長の顔がだぶったりしてどうもいい気分がしない(いや、考えすぎなのはわかってますよ)。
そうでなくても裁判の当事者になったらさぞイヤだろうなと思うし、ましてモンクがさらし者にされたらどうなるか、というのが今回の眼目。
もうなんかいいたまれないような感じです。
ディッシャーが不良少年が更生できるかどうか気にし続けるまじめな面もあるのが描かれる。
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言霊大戦