prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ふくろう」

2004年03月01日 | 映画
「生きない」みたいに妙に戯画化された演出や鳥の登場、金がかかった「北斎漫画」や「地平線」ですらリアルに見せようとするのを忘れたみたいな美術やメイク、「しとやかな獣」「ユキエ」などのワンセットドラマの手法、「鬼婆」の男を殺して金品を奪う母娘、「わが道」の東北の過疎化などばらばらに見ていくとこれまでも使っていた技法やモチーフなのだが、まとまるとどこか突き抜けたような感じがする。

作家というのは歳とるとフシギな境地に行くみたい。遠慮する必要がなくなるせいか、ずいぶんと好き勝手な作り方。ちっとも“オーソドックス”にしようとしていない。
(☆☆☆★★)


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