prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ミッシング ID」

2013年12月26日 | 映画
ガキっぽい映画だなあ。
酒をバカ飲みしたり暴走する車の上に乗ったりする、かなり荒れた生活をしている高校生が、両親が実の両親ではなくエージェントだったとわかり追われることになるのだが、実の親と思っていた二人が赤の他人だったとなれば当然伴うであろう葛藤がまるっきりまともに描かれないのに呆れ返る。原題はただのAbduction(誘拐・拉致)で、邦題がアイデンティティなんて入れたのは先走りとして、全然自己が揺らがないというのはドラマとしてもつまらないし、恋人役ともども演技もガキっぽくて見ていられない。

せめてアクション・シーンが頼みの綱だが、これまた雑。大げさなだけで格闘も銃も技がさっぱり決まらない。

監督のジョン・シングルトンは24歳という史上最年少でアカデミー監督賞にノミネートされたのだが、以来むしろ精神的には成熟とはおよそ逆行しているとしか思えない。
(☆☆★★★)
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